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登録販売者受験対策講座
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登録販売者試験 過去問題集

エリア
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第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

問 1 医薬品に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1医薬品は、知見の積み重ねによって、有効性、安全性等に関する情報が集積されていく。
2医薬品には、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものはない。
3医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐にわたり、そのすべては解明されていない。
4人体に対して使用されない医薬品がある。

【解答2】
1○

医薬品は、多くの場合、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものである。
3○
4○

問 2 いわゆる健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a特定保健用食品については、「特定の保健機能の表示」、例えばキシリトールを含む食品に対して「虫歯の原因になりにくい食品です」などの表示が許可されている。
bいわゆる健康食品には、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状のものはない。
c医薬品を扱う者は、いわゆる健康食品が法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。
dいわゆる健康食品は、健康増進や維持の助けとなることを目的としているため、健康被害を生じることはない。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 誤
4誤 正 誤 正
5正 誤 正 正

【解答3】
a○

いわゆる健康食品も、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状で発売されているものが多い。
c○

いわゆる健康食品は、健康増進や維持の助けとなることを目的としているが、誤った使用法により健康被害を生じた例も報告されている。

問 3 医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a医薬品の効果とリスクは、薬物曝露時間と曝露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
b少量の投与であれば医薬品を長期投与しても慢性的な毒性が発現することはない。
c薬効-薬理試験、一般薬理作用試験、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、生殖・発生毒性試験、遺伝毒性試験、がん原性試験などが厳格に実施されている。
dヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準として、国際的に Good Laboratory Practice(GLP)が制定されている。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答2】
a○

少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もある。
c○

ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準として、制定されているのは Good Clinical Practice(GCP)。
Good Laboratory Practice(GLP)は、非臨床試験の基準。

問 4 医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a医薬品の副作用には、アレルギー(過敏反応)によるものがある。
b複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させることがある。
c副作用には日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものが含まれ、眠気や口渇等は含まれない。
d医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要である。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5正 正 誤 正

【解答5】
a○
b○

副作用には眠気や口渇等の比較的よく見られるものも含まれる。
d○

問 5 アレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aアレルギーは、一般的にあらゆる物質によって起こり得るものである。
b外用薬では、アレルギーは引き起こされない。
c医薬品の使用においては、鶏卵や牛乳等に対するアレルギーがある人への配慮は必要ない。
d体の各部位に生じる炎症であるアレルギー症状として、流涙や眼の痒み等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状、蕁麻疹や湿疹、かぶれ等の皮膚症状等が見られる。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答2】
a○

外用薬でも、アレルギーが引き起こされることがある。

医薬品の使用において、鶏卵や牛乳等を原料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合もある。
d○

問 6 医薬品の販売に従事する登録販売者が購入者に行った対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a医薬品を継続して使用する場合には、特段の異常が感じられなくても医療機関を受診するよう伝えた。
b医薬品の必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる購入者に対し事情を尋ねた上で、販売を差し控えた。
c誤解や認識不足による不適正な使用や、それに起因する有害事象の発生の防止を図るため、購入者の理解力や医薬品を使用する状況等に即して説明した。
d医薬品を使用する前に添付文書や製品表示を必ず読むよう伝えた。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 正
4誤 正 正 正
5正 正 正 正

【解答5】
a○
b○
c○
d○

問 7 相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a酒類(アルコール)が医薬品の吸収や代謝に影響を与えることはない。
b相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならないのが通常である。
cハーブ等として流通している食品が、医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。
d複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用されるので、医薬品同士の相互作用に関しては特に注意する必要はない。
  • 1(a、c)
  • 2(b、c)
  • 3(b、d)
  • 4(a、d)

【解答2】

酒類(アルコール)が医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。
b○
c○

複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して特に注意する必要がある。

問 8 医薬品の副作用に関する記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、( a )、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に( b )用いられる量で発現する医薬品の有害( c )意図しない反応」とされている。

1a診断 b通常 cかつ
2a検査 b通常より多く cかつ
3a検査 b通常より多く c又は
4a診断 b通常より多く cかつ
5a診断 b通常 c又は

【解答1】
世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、( a診断 )、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に( b通常 )用いられる量で発現する医薬品の有害( cかつ )意図しない反応」とされている。

問 9 小児が医薬品を使用する際に留意すべき事項に関する記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

小児は大人と比べて、身体の大きさに対して腸が( a )、服用した医薬品の吸収率が相対的に( b )。また、血液脳関門が未発達であるため、( c )に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。

1a短く b低い c中枢神経系
2a長く b高い c中枢神経系
3a短く b高い c末梢神経系
4a長く b低い c中枢神経系
5a長く b高い c末梢神経系

【解答2】
小児は大人と比べて、身体の大きさに対して腸が( a長く )、服用した医薬品の吸収率が相対的に( b高い )。また、血液脳関門が未発達であるため、( c中枢神経系 )に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。

問 10 小児における医薬品の使用にあたって重要な事項に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1一般に乳幼児は、容態が変化した場合に自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察する。
2家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かない。
3乳児がカプセル剤を服用する際はそのまま飲み下すことが難しいので、通常、カプセルを外して中身を飲ませる。
4乳児は、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限(夜間等、医師の診療を受けることが困難な場合)にとどめるのが望ましい。

【解答3】
1○
2○

乳児がカプセル剤を服用する際はそのまま飲み下すことが難しいが、カプセルを外して中身を飲ませるような選択はしない。
4○

問 11 高齢者における医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として70歳以上を「高齢者」としている。
b複数の医薬品が長期間にわたって使用される場合には、副作用を生じるリスクが低い。
c喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
d手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合がある。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答4】

「高齢者」の目安は70歳以上ではなく、65歳以上。

複数の医薬品が長期間にわたって使用される場合には、副作用を生じるリスクが「高い」。
c○
d○

問 12 医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与えることがある。
b過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)かどうかについては、一般用医薬品の使用にあたって考慮する必要はない。
c母体が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。
d母乳を与える女性(授乳婦)が使用した医薬品の成分が、乳汁中に移行することはない。
a b c d
1正 誤 誤 正
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5誤 正 誤 誤

【解答4】
a○

過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)かどうかについては、一般用医薬品の使用にあたっも考慮する必要がある。
c○

母乳を与える女性(授乳婦)が使用した医薬品の成分の一部が、乳汁中に移行することが知られている。

問 13 医薬品の使用に関する記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の(   )には、同じ字句が入る。

医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることを( a )という。( a )は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。( a )によってもたらされる反応や変化は( b )、それを目的として医薬品が( c )。

1aプラセボ効果 b不確実であり c使用されるべきではない
2a副作用 b不確実であるが c使用されるべきである
3a相互作用 b確実であり c使用されるべきである
4a副作用 b確実であるが c使用されるべきではない
5aプラセボ効果 b不確実であるが c使用されるべきである

【解答1】
医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることを( aプラセボ効果 )という。( aプラセボ効果 )は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等 が関与して生じると考えられている。( aプラセボ効果 )によってもたらされる反応や変化は( b不確実であり )、それを目的として医薬品が( c使用されるべきではない )。

問 14 医薬品の保管及び品質保持に関する記述について、正しいものはいくつあるか。

1適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。
2医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
3表示されている「使用期限」は、開封前、開封後を問わずに品質が保持される期限である。
4医薬品は、高温、多湿、直射日光等の下に置かれることのないよう留意する必要がある。
51 1つ 2 2つ 3 3つ 4 4つ 5 正しいものはない

【解答3】
a○
b○

表示されている「使用期限」は、「未開封状態で保管された場合に」品質が保持される期限である。
d○

問 15 一般用医薬品の販売に従事する専門家の対応に関する記述のうち、正しいものはどれか。

1激しい腹痛(症状が重い)の訴えに対し、整腸剤で様子を見るよう伝えた。
2体調の不調や軽度の症状等に一般用医薬品を使用して対処している場合に、一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられなくても使用を継続するよう伝えた。
3必ず医薬品の販売に結びつくよう情報提供した。
4単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら情報提供した。

【解答4】

激しい腹痛(症状が重い)ときに一般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみて、適切な対処とはいえない。

体調の不調や軽度の症状等に一般用医薬品を使用して対処している場合に、一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられないときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。

情報提供は必ずしも医薬品の販売に結びつけるのではなく、医療機関の受診を勧めたり(受診勧奨)、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合があることにも留意する必要がある。
4○

問 16 一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a購入者が健康への高い関心を有する生活者として参加意識を持って、医薬品を使用する状況等について自らの意志で伝えてもらえるよう促していくことが重要である。
b購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。
c医薬品の販売に従事する専門家が、可能な限り、購入者側の個々の状況の把握に努めることが重要である。
d購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合は、添付文書を読むよう伝えるのみで支障ない。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答4】
a○
b○
c○

購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合であっても、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。

問 17 医薬品医療機器等法第4条第5項第4号で規定される一般用医薬品の定義について、(   )の中に入れるべき字句はどれか。

医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、(   )その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)をいう。

1医師
2薬剤師
3登録販売者
4製造業者
5製造販売業者

【解答2】
医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、( 薬剤師 )その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)をいう。

問 18 HIV訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aHIV訴訟の和解を踏まえ、製薬企業に対し、従来の副作用報告に加えて感染症報告が義務づけられた。
bHIV訴訟の和解を踏まえ、血液製剤の安全確保対策として、検査や献血時の問診の充実が図られた。
cHIV訴訟の和解を踏まえ、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院が整備された。
d1996年3月に大阪地裁・東京地裁での和解が成立した後、医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことを銘記した「誓いの碑」が建立された。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 正
4誤 正 正 正
5正 正 正 正

【解答5】
a○
b○
c○
d○

問 19 サリドマイドに関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

aサリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、視聴覚等の感覚器や心肺機能の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
b1961年11月、西ドイツのレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本でも翌月から回収が行われた。
  • 1(a、c)
  • 2(b、c)
  • 3(b、d)
  • 4(a、d)

【解答4】
a○

1961年11月、西ドイツのレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発したが、日本では回収措置が翌年9月であるなど、対応が遅れた。

血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体( S 体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体( R 体)にはないが、 R 体のサリドマイドを分離して製剤化しても催奇形性を避けられない。
d○

第2章 人体の働きと医薬品

問 1 消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
b消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することは機械的消化である。
c小腸は栄養分の吸収に重要な器官であり、内壁の表面積を大きくする構造を持つ。
d消化管は食道から始まり、肛門まで続く管である。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 誤
4誤 正 誤 正
5正 誤 正 正

【解答3】
a○

消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解することは「機械的消化」ではなく「化学的消化」である。
c○

消化管は「食道」ではなく「口腔」から始まり、肛門まで続く管である。

問 2 肝臓、胆嚢及び胆汁に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1肝臓は、ビタミンAやD等の脂溶性ビタミンの貯蔵臓器であり、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。
2胆汁酸やホルモン等の生合成の出発物質となるコレステロール、フィブリノゲン等の血液凝固因子、アルブミン等、生命維持に必須な役割を果たす種々の生体物質は、胆嚢において産生される。
3胆汁に含まれるビリルビン(胆汁色素)は、腸管内に排出されると、腸管内に生息する常在細菌(腸内細菌)によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となる。
4胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等を排出する役割がある。

【解答2】
1○

種々の生体物質は、「胆嚢」ではなく「肝臓」において産生される。
3○
4○

問 3 大腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a大腸は、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、肛門からなる管状の臓器である。
b大腸では、水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われる。
c糞便は、通常、直腸に滞留している。
d大腸の腸内細菌による発酵で、糞便の臭気の元となる物質やメタン、二酸化炭素等のガスが生成される。
a b c d
1正 誤 誤 正
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5誤 正 誤 誤

【解答3】

大腸は、「盲腸、虫垂、」上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、「直腸」からなる管状の臓器である。
b○

通常、糞便は「下行結腸、S状結腸」に滞留している。
d○

問 4 呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a喉頭は、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。
b扁桃はリンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
c鼻腔で分泌される鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
d肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
  • 1(a、b)
  • 2(b、c)
  • 3(c、d)
  • 4(a、d)

【解答2】

「喉頭」ではなく「咽頭」が、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。
b○
c○

肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から「酸素」ではなく「二酸化炭素」が肺胞気中に拡散し、代 わりに「二酸化炭素」ではなく「酸素」が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

問 5 循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって腎臓に入る。
b動脈にかかる圧力は比較的低いため、血管壁は静脈よりも薄い。
c血液の粘稠性は、主として血中脂質量で決まり、血漿の水分量や赤血球の量はほとんど影響を与えない。
d血管系は心臓を中心とする閉じた管(閉鎖循環系)であるのに対して、リンパ系は末端がリンパ毛細管となって組織の中に開いている開放循環系である。
a b c d
1正 正 誤 誤
2誤 正 正 誤
3誤 誤 正 正
4誤 誤 誤 正
5正 誤 誤 誤

【解答4】

消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって「腎臓」ではなく「肝臓」に入る。

かかる圧力は比較的低いため、血管壁が薄いのは「静脈」。
動脈は、弾力性があり、圧力がかかっても耐えられるようになっている。

血液の粘稠性は、主として「血中脂質量」ではなく「血漿の水分量や赤血球の量」で決まり、「血中脂質量はほとんど影響を与えない」。
d○

問 6 血球に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a赤血球は、アメーバ状の細胞で、血液全体の約80%を占め、赤い血色素(ヘモグロビン)を含む。
b好中球は、白血球の約5%と少ないが、強い食作用を持つ。
c単球は、白血球の約60%を占め、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができない。
dリンパ球は、リンパ液中に分布しており、血液中には分布していない。
a b c d
1誤 誤 誤 正
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 誤
4正 誤 誤 誤
5誤 誤 誤 誤

【解答5】

赤血球は、「アメーバ状」ではなく「中央部がくぼんだ円盤状」の細胞で、血液の「約40%」を占め、赤い血色素(ヘモグロビン) を含む。

記載は「単球」の内容。
好中球は、最も数が多く白血球の約60%を占め、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができる。

単球は、「白血球の約5%と少ないが、強い食作用を持つ。血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。

リンパ球は、血液のほかリンパ液にも分布して循環している。

問 7 泌尿器系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを腎小体という。
2尿細管では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。
3高齢者では、膀胱や尿道の括約筋の働きによって排尿を制御する機能が低下し、また、膀胱の容量が小さくなるため、尿失禁を起こしやすくなる。
4腎臓には内分泌腺としての機能はない。

【解答4】
1○
2○
3○

腎臓には内分泌腺としての機能「もあり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する」。

問 8 目に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a雪眼炎(雪目ともいう)は、紫外線を含む光に長時間曝され、角膜の上皮に損傷を生じた状態である。
b涙液分泌がほとんどない睡眠中や、涙液の働きが悪くなったときには、滞留した老廃物に粘液や脂分が混じって眼脂(目やに)となる。
c涙液には角膜や結膜を感染から防御する働きがある。
d水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平になる。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 正
4誤 正 正 正
5正 正 正 正

【解答5】
a○
b○
c○
d○

問 9 耳に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
2中耳は、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。
3外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる。
4内耳は、蝸牛と前庭の2つの部分からなり、蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。

【解答4】
1○
2○
3○

「蝸牛」ではなく「前庭」は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。

問 10 外皮系に関する記述のうち、正しいものはどれか。

1皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものであるが、毛の色は、メラニン色素と関係がない。
2メラニン色素は、皮下組織にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
3真皮には、毛細血管が通っているが、知覚神経は通っていない。
4角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。

【解答4】

皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものであり、「毛の色も、メラニン色素の量によって決まる」。

メラニン色素は、「皮下組織」ではなく「表皮の最下層」にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。

真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。
4○

問 11 骨格系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a骨の基本構造は、骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の四組織からなる。
b骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。
c骨には、カルシウムやリン等の無機質を蓄える機能はない。
d関節周囲を包む膜(関節膜)の外側には靭帯があって骨を連結し、関節部を補強している。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 正
4誤 正 正 正
5正 正 正 正

【解答2】
a○
b○

骨には、カルシウムやリン等の無機質を蓄える機能がある。
d○

問 12 骨格筋に関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の(  )内には同じ字句が入る。

骨格筋は収縮力が強く、( a )であるが、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられている( b )が減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、( b )の代謝に伴って生成する( c )が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。

1a随意筋 bアミノ酸 c乳酸
2a不随意筋 bアミノ酸 c酢酸
3a不随意筋 bグリコーゲン c乳酸
4a不随意筋 bグリコーゲン c酢酸
5a随意筋 bグリコーゲン c乳酸

【解答5】
骨格筋は収縮力が強く、( a随意筋 )であるが、疲労しやすく、長時間の動作は難しい。骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられている( bグリコーゲン )が減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、( bグリコーゲン )の代謝に伴って生成する( c乳酸 )が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。

問 13 中枢神経系及び末梢神経系に関する記述のうち、正しいものはどれか。

1脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。
2脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。
3交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンである。ただし、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にノルアドレナリンが伝達物質として放出される。
4末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、呼吸や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働く体性神経系に分類される。

【解答1】
1○

「脊髄」ではなく「延髄」には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。

交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は「アセチルコリン」ではなく「ノルアドレナリン」であり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は「ノルアドレナリン」ではなく「アセチルコリン」である。ただし、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的に「ノルアドレナリン」ではなく「アセチルコリン」が伝達物質として放出さ れる。

末梢神経系は、その機能に着目して、随意運動、知覚等を担う「自律神経系」ではなく「体性神経系」と、呼吸や血液の循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働く「体性神経系」ではなく「自律神経系」に分類される。

問 14 薬の代謝及び排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a全身循環に移行する医薬品の有効成分の量は、消化管で吸収された量よりも、肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなる。これを肝初回通過効果(first-pass effect)という。
b小腸などの消化管粘膜には代謝活性がない。
c腎機能が低下した人では、正常の人よりも医薬品の有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくいため、医薬品の効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。
d医薬品の有効成分の多くは、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成することによって、薬物代謝酵素による代謝を受けやすくなる。
a b c d
1正 誤 誤 正
2誤 正 誤 誤
3正 誤 正 誤
4誤 正 誤 正
5誤 誤 正 誤

【解答3】
a○

最近の研究により、小腸などの消化管粘膜や腎臓にも、かなり強い代謝活性があることが明らかにされている。
c○

医薬品の有効成分の多くは、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成することによって、薬物代謝酵素による「代謝を受けやすくなる」ではなく「代謝されなくなる」。

問 15 消化管吸収に関する記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

特殊な製剤を除く内服薬のほとんどは、( a )で有効成分が溶出するものが大部分であり、有効成分は主に( b )で吸収される。一般に、消化管からの吸収は、濃度が高い方から低い方へ( c )に拡散していく現象である。

1a食道 b胃 c受動的
2a胃 b小腸 c受動的
3a胃 b小腸 c能動的
4a小腸 b小腸 c受動的
5a小腸 b大腸 c能動的

【解答2】
特殊な製剤を除く内服薬のほとんどは、( a胃 )で有効成分が溶出するものが大部分であり、有効成分は主に( b小腸 )で吸収される。一般に、消化管からの吸収は、濃度が高い方から低い方へ( c受動的 )に拡散していく現象である。

問 16 医薬品の使用方法等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a錠剤(内服)を服用するときに、水が少なかったり、水なしで服用したりすると、錠剤が喉や食道に張り付いてしまうことがあり、薬効が現れないのみならず、喉や食道の粘膜を傷めるおそれがある。
b顆粒剤は粒の表面がコーティングされているものがあるので、噛み砕かずに水などで食道に流し込む。
c外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きにくく、適用部位に直接的な刺激感を与えない。
dカプセルの原材料として広く用いられているゼラチンはブタなどのタンパク質を主成分としており、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要である。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 正
4誤 正 正 正
5正 正 正 正

【解答2】
a○
b○

外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が「乾きにくく」ではなく「乾きやすく」、適用部位に直接的な刺激感を「与えない」ではなく「与える場合がある」。
d○

問 17 全身的に現れる症状に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態で、最初に報告をした二人の医師の名前にちなんでスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とも呼ばれる。
2ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種である。
3偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水が貯留し、体から塩分(ナトリウム)が失われることによって生じる病態である。
4黄疸とは、ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。

【解答3】
1○
2○

偽アルドステロン症は、体内に「カリウム」ではなく「ナトリウム」と水が貯留し、体から「塩分(ナトリウム)」ではなく「カリウム」が失われることによって生じる病態である。
4○

問 18 消化性潰瘍及びイレウス様症状(腸閉塞様症状)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a消化性潰瘍は、大腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
b消化性潰瘍では、必ず自覚症状があり、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
cイレウス様症状(腸閉塞様症状)が悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈することがあるが、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行することはない。
d小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、イレウス様症状(腸閉塞様症状)の発症リスクが高い。
a b c d
1誤 誤 誤 正
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 誤
4正 誤 誤 誤
5誤 誤 誤 誤

【解答1】

消化性潰瘍は、「大腸」ではなく「胃や十二指腸」の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。

消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もある。

腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行すること「もある」。
d○

問 19 間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいことがある。
b間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
c間質性肺炎は、原因となる医薬品の使用開始から1~2週間程度で起きることが多く、必ず発熱を伴う。
d間質性肺炎が悪化しても、肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)となることはない。
a b c d
1正 正 誤 誤
2誤 正 正 誤
3誤 誤 正 正
4誤 誤 誤 正
5正 誤 誤 誤

【解答5】
a○

気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものは「肺炎」。
間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)」が炎症をおこしたものである。

間質性肺炎は、原因となる医薬品の使用開始から1~2週間程度で起きることが多くが、「必ずしも発熱は伴わない」。

間質性肺炎が悪化「すると、肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。

問 20 医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1医薬品が原因となる接触皮膚炎は、その医薬品が触れた皮膚の部分だけでなく、全身へ広がって重篤化することが特徴である。
2医薬品が原因となる光線過敏症は、貼付剤を剥がした後でも発症することがある。
3薬疹は、あらゆる医薬品で起きる可能性がある。また、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によって様々である。
4薬疹は、医薬品の使用後1~2週間で起きることが多いが、長期使用後に現れることもある。

【解答1】

医薬品が原因となる接触皮膚炎は「医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じる」。
その医薬品が触れた皮膚の部分だけでなく、全身へ広がって重篤化することが特徴なのは、「光線過敏症」。
2○
3○
4○

第3章 主な医薬品とその作用

問 1 かぜに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a「かぜ」(感冒)は単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といわれている。
b非感染性であるアレルギーや冷気、乾燥は、かぜの要因にはあたらない。
cかぜの原因となるウイルスは、20種類程度といわれており、それぞれ活動に適した環境があるため、季節や時期などによって原因となるウイルスの種類は異なる。
dインフルエンザ(流行性感冒)は、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
  • 1(a、c)
  • 2(b、c)
  • 3(b、d)
  • 4(a、d)

【解答4】
a○

非感染性であるアレルギーや冷気、乾燥も、まれにかぜの要因となる。

かぜの原因となるウイルスは、「20種類程度」ではなく、「200種類を超える」といわれている。
d○

問 2 かぜ薬の配合成分とその作用との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aジフェンヒドラミン塩酸塩 - 抗ヒスタミン作用
bセネガ - 抗コリン作用
cコデインリン酸塩 - 去痰作用
dグリチルリチン酸二カリウム - 抗炎症作用
a b c d
1正 誤 誤 正
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5誤 正 誤 誤

【解答1】
a○

セネガはヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬で、「去痰作用」を期待して用いられる。

コデインリン酸塩は、延髄の咳嗽中枢に作用する麻薬性鎮咳成分。つまり、中枢神経系に作用して咳を抑える「鎮咳作用」。
d○

問 3 痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aプロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
bプロスタグランジンには、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも高く維持するように調節する働きがある。
c解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すことができる医薬品(内服薬)の総称である。
d月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンは関わっていないため、月経痛(生理痛)には、解熱鎮痛薬の効能・効果が期待できない。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答3】
a○
b○

解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではなく、病気や外傷が原因で生じている発熱や痛みを緩和するために使用される医薬品(内服薬)の総称である。

月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンは関わっているため、月経痛(生理痛)には、解熱鎮痛薬の効能・効果が期待できる。

問 4 解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

aサリチルアミドは、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対して使用しても問題はない。
bアセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
cイソプロピルアンチピリンは、ピリン系解熱鎮痛成分として用いられている。
dシャクヤクは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。
  • 1(a、c)
  • 2(b、c)
  • 3(b、d)
  • 4(a、d)

【解答2】

サリチルアミドは、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に対しては使用を避ける必要がある。
b○
c○

記載は「ボウイ」の内容。
シャクヤクは、ボタン科のシャクヤクの根を基原とする生薬で、鎮痛鎮痙作用、鎮静作用を示し、内臓の痛みにも用いられる。

問 5 眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではないとされる。
bブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こさない成分として知られており、妊婦又は妊娠していると思われる女性に使用される。
c加味帰脾湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血 、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
d生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤の場合は、飲酒を避けることとはなっていないが、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがある。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5正 正 誤 正

【解答2】
a○

ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
c○
d○

問 6 めまい(眩暈)及び鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用を控える必要がある。
2乗物酔い防止薬には、主として吐きけを抑えることを目的とした成分も配合されているが、つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当でない。
36歳未満では、自律神経系が未発達であるため、乗物酔いが起こることはほとんどないとされている。そのため、一般用医薬品として、6歳未満を対象とした乗物酔い防止薬は販売されていない。
4乗物酔いに伴う一時的な症状としてでなく、日常においてめまいが度々生じる場合には、基本的に医療機関を受診するなどの対応が必要である。

【解答3】
1○
2○

「6歳未満」ではなく「3歳未満」では、自律神経系が未発達であるため、乗物酔いが起こることはほとんどないとされている。そのため、一般用医薬品として、「3歳未満」を対象とした乗物酔い防止薬は販売されていない。
4○

問 7 小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多いが、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることはない。
bゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
c小児の疳を適応症とする主な漢方処方製剤の1つとして、呉茱萸湯がある。
dカンゾウは、主として健胃作用を期待して用いられる。
  • 1(a、c)
  • 2(b、c)
  • 3(b、d)
  • 4(a、d)

【解答3】

症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多いが、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることはない。
b○

小児の疳を適応症とする主な漢方処方製剤の1つとして「小建中湯」がある。
呉茱萸湯は、「解熱鎮痛薬」の漢方処方製剤の1つで、「体力中等度以下で手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐き気・嘔吐、しゃっくりに適すとされる」。
d○

問 8 鎮咳去痰薬に配合される代表的な成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aノスカピンは、モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。
bデキストロメトルファン臭化水素酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
cブロムヘキシン塩酸塩は、気道粘膜からの分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示す。
dトラネキサム酸は、気道の炎症を和らげることを目的として、配合される場合がある。
a b c d
1正 正 誤 誤
2誤 正 正 誤
3誤 誤 正 正
4誤 誤 誤 正
5正 誤 誤 誤

【解答3】

記載は「コデインリン酸塩」「ジヒドロコデインリン酸塩」の内容。
ノスカピンは、非麻薬性鎮咳成分。

記載は「メチルエフェドリン塩酸塩等の気管支拡張成分」の内容。
デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、非麻薬性鎮咳成分。
c○
d○

問 9 次の鎮咳去痰薬として用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬にカンゾウを含んでいないものはどれか。

1柴朴湯
2神秘湯
3五虎湯
4半夏厚朴湯
5麦門冬湯

【解答4】

問 10 口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に用いられる配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用されても、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性はない。
b摂取されたヨウ素の一部が乳汁中に移行することが知られているため、母乳を与える女性では、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合されたものの使用に留意される必要がある。
cポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
dヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると殺菌作用が増強される。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5正 正 誤 正

【解答1】

ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。
b○
c○

ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等と反応すると殺菌作用が「増強される」のではなく「失われる」。

問 11 胃腸に作用する薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
b味覚や嗅覚に対する刺激作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。
cスクラルファートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
d過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が配合されている場合がある。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答1】

記載は「制酸薬」の内容。
消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。

味覚や嗅覚に対する刺激「以外の」作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。
c○
d○

問 12 瀉下薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすとされる。
2ピコスルファートナトリウムは、小腸で分解されて、小腸への刺激作用を示す。
3カルメロースナトリウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくする。
4マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされる。

【解答2】
1○

ピコスルファートナトリウムは「大腸刺激瀉下成分」。
小腸刺激は「ヒマシ油」。
3○
4○

問 13 胃腸鎮痛鎮痙薬の使用及び医療機関への受診勧奨に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a腎臓や尿路の病気が疑われる血尿を伴う側腹部の痛みは、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状である。
b原因不明の腹痛が30分以上続く場合は、医師の診療を受けるまでの当座の対処として、安易に胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは好ましくない。
c下痢に伴う腹痛については、基本的に下痢への対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状でない。
d小児では、内臓に異常がないにもかかわらず、へその周りに激しい痛み(ときに吐きけを伴う)が繰り返し現れることがあり(反復性臍疝痛)、数時間以内に自然寛解する場合が多いが、長時間頻回に腹痛を訴えるような場合には、医療機関に連れて行くなどの対応が必要である。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答5】

腎臓や尿路の病気が疑われる血尿を伴う側腹部の痛みは、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用ではない。
b○
c○
d○

問 14 浣腸薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1浣腸薬は、便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用される医薬品であり、剤形には、注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のほか、坐剤となっているものもある。
2注入する薬液は人肌程度に温めておくと、不快感を生じることが少ない。
3浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、ビサコジルが用いられる。
4肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに、グリセリンが配合された浣腸薬が使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。

【解答3】
1○
2○

記載は「無機塩類=酸化マグネシウム等」の内容。
ビサコジルは大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促すと考えられている。
4○

問 15 駆虫薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。
b駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため、瀉下薬であるヒマシ油が併用される。
cサントニンは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
dパモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。また、赤~赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがある。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答2】
a○

駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため瀉下薬が併用されることがあるが、ヒマシ油を使用すると腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まるため、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。

記載は「ピペラジンリン酸塩」の内容。
サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
d○

問 16 強心薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

aゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
bセンソは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬である。
cジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬である。
dロクジョウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬である。
  • 1(a、c)
  • 2(b、c)
  • 3(b、d)
  • 4(a、d)

【解答1】
a○

記載は「ロクジョウ」の内容。
選択肢dがセンソの内容。
c○

選択肢bがロクジョウの内容。

問 17 コレステロールに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aコレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として腎臓で行われる。
bコレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
c血液中のリポタンパク質のうち、低密度リポタンパク質(LDL)が少なく、高密度リポタンパク質(HDL)が多いと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
d脂質異常症とは、低密度リポタンパク質(LDL)が140㎎/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40㎎/dL未満、中性脂肪が150㎎/dL以上のすべてを満たす状態をいう。
a b c d
1正 誤 誤 正
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5誤 正 誤 誤

【解答5】

コレステロールの産生及び代謝は、主として「腎臓」ではなく「肝臓」で行われる。
b○

低密度リポタンパク質(LDL)が「少なく」ではなく「多く」、高密度リポタンパク質(HDL)が「多い」ではなく「少ない」と、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。

脂質異常症とは、低密度リポタンパク質(LDL)が140㎎/dL以上、高密度リポタンパク質(HDL)が40㎎/dL未満、中性脂肪が150㎎/dL以上の「すべて」ではなく「いずれか」を満たす状態をいう。

問 18 貧血用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
2補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
3消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ目的で、葉酸が配合されている場合がある。
4エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。

【解答3】
1○
2○

消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ目的で、「葉酸」ではなく「ビタミンC(アスコルビン酸等)が配合されている場合がある。
4○

問 19 痔の薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。
b外用痔疾用薬のうち坐剤は、成分が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入ることはない。
cリドカインが配合された注入軟膏は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を不可逆的に遮断する作用を示すが、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。
dステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答2】
a○

外用痔疾用薬のうち坐剤は、成分が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすい。

リドカインが配合された注入軟膏は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を「不可逆的」ではなく「可逆的」に遮断する作用を示す。
d○

問 20 外用痔疾用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1アミノ安息香酸エチルは、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として配合される。
2メチルエフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されるが、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
3クロタミトンは、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として配合される。
4タンニン酸は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として配合される。

【解答3】
1○
2○

痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として配合されるのは、クロルヘキシジン塩酸塩やセチルピリジニウム塩化物等の「殺菌消毒成分」。
クロタミトンは温感刺激成分。
4○

問 21 第1欄の記述は、泌尿器用薬として用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤は第2欄のどれか。

第1欄
体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

第2欄

1猪苓湯
2茵蔯蒿湯
3当帰飲子
4麻子仁丸
5六味丸

【解答5】

問 22 婦人薬の適用対象となる体質・症状と婦人薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a血の道症とは、臓器・組織の形態的異常がなく、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態であり、更年期(閉経周辺期)に限って現れる。
b婦人薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状(血行不順、自律神経系の働きの乱れ、生理機能障害等の全身的な不快症状)の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品である。
c妊娠中の女性ホルモンの補充を目的として、女性ホルモン成分の使用が推奨されている。
d女性ホルモン成分の長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もあるため、継続して使用する場合には、医療機関を受診するよう促すべきである。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5正 正 誤 正

【解答3】

血の道症は、更年期(閉経周辺期)に限らない。
b○

妊娠中の女性ホルモン成分の使用では、胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
d○

問 23 構成生薬としてダイオウを含有する医薬品については、妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要がある。1~5で示される婦人薬のうち、構成生薬としてダイオウを含有する医薬品にあたるものはどれか。

1温経湯
2桂枝茯苓丸
3柴胡桂枝乾姜湯
4桃核承気湯
5加味逍遙散

【解答4】

問 24 アレルギー(過敏反応)及びアレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a皮膚症状が治まると喘息が現れるというように、種々のアレルギー症状が連鎖的に現れる場合は、一般用医薬品によって一時的な対処を図るよりも、医療機関で総合的な診療を受けた方がよい。
bメチルエフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用により痒みを鎮める効果を期待して、アレルギー用薬に用いられることがある。
cケイガイは、モクレン科のタムシバ等の蕾を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待してアレルギー用薬に用いられることがある。
dプソイドエフェドリン塩酸塩は依存性のない成分であり、長期連用が推奨される。
  • 1(a、b)
  • 2(b、c)
  • 3(c、d)
  • 4(a、d)

【解答1】
a○
b○

記載は「シンイ」の内容。
ケイガイは、シソ科のケイガイの花穂を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。

プソイドエフェドリン塩酸塩は依存性の「ある」成分であり、長期連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。

問 25 鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aスプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。
bベンゼトニウム塩化物は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合される局所麻酔成分である。
cクロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎に対して有効である。
dナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が収縮しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答2】
a○

記載は「リドカイン等の局所麻酔成分」の内容。
ベンザルコニウム塩化物は、細菌による二次感染を防止することを目的として用いられる殺菌消毒成分。

クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎に対して「有効」ではなく「無効」である。
d○

問 26 点眼薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。
2点眼薬の1滴の薬液の量は、結膜嚢の容積よりも少ないため、副作用を抑えて、より高い効果を得るには、薬液が結膜嚢内に行き渡るよう一度に数滴点眼することが効果的とされる。
3点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。
41回使い切りタイプとして防腐剤を含まない点眼薬では、ソフトコンタクトレンズ装着時に使用できるものがある。

【解答2】
1○

点眼薬1滴の薬液量は約50μLであるのに対して、結膜嚢の容積は30μL程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。
3○
4○

問 27 眼科用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。
bヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげることを目的として、クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されている場合がある。
c結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として、テトラヒドロゾリン塩酸塩が配合されている場合がある。
d眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して、硫酸亜鉛水和物が配合されている場合がある。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 正
4誤 正 正 正
5正 正 正 正

【解答5】
a○
b○
c○
d○

問 28 きず口等の殺菌消毒薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

aアクリノールは、比較的刺激性が高く、創傷患部にしみやすい。
bオキシドール(過酸化水素水)は、組織への浸透性は高いが、刺激性がない。
cヨードチンキは、化膿している部位に使用された場合、かえって症状を悪化させるおそれがある。
dエタノール(消毒用エタノール)は、皮膚刺激性が強いため、患部表面を軽く清拭するにとどめ、脱脂綿やガーゼに浸して患部に貼付することは避けるべきとされる。
  • 1(a、b)
  • 2(b、c)
  • 3(c、d)
  • 4(a、d)

【解答3】

アクリノールは、比較的刺激性が「高く」ではなく「低く」、創傷患部に「しみやすい」ではなく「しみにくい」。

オキシドール(過酸化水素水)は、組織への浸透性は「高い」ではなく「低く」、刺激性が「ない」ではなく「ある」。
c○
d○

問 29 外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aヒドロコルチゾンは、末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示すが、副作用として、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状)や持続的な刺激感が現れることがある。
bデキサメタゾンは、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)に共通する化学構造を持たない非ステロイド性抗炎症成分である。
cきり傷、擦り傷等の創傷面の痛みや、あせも、虫さされ等による皮膚の痒みを和らげることを目的として、ポリエチレンスルホン酸ナトリウム等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。
d損傷皮膚の組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答2】
a○

デキサメタゾンは、「ステロイド性抗炎症成分」。

記載は「リドカイン等の局所麻酔成分」の内容。
ポリエチレンスルホン酸ナトリウムは、「血行促進成分」。
d○

問 30 毛髪用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

aヒノキチオールは、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
bカルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
cチクセツニンジンは、ウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
dクロトリマゾールは、女性ホルモン成分の一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答2】
a○

カルプロニウム塩化物は、「抗コリン作用」ではなく「コリン作用」を示す。
c○

記載は「エストラジオール安息香酸エステル」の内容。
クロトリマゾールは、イミダゾール系抗真菌成分。

問 31 歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aフェノールは、歯痛薬(外用)に配合されている場合があるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。
bジブカイン塩酸塩は、歯の齲蝕(むし歯)により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として、歯痛薬(外用)に用いられる。
cセチルピリジニウム塩化物は、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、歯槽膿漏薬に配合されている場合がある。
d歯槽膿漏薬は、患部局所に適用する外用薬のほか、内服で用いる歯槽膿漏薬もあるが、内服薬と外用薬を併せて用いることは避けなければならない。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 正
4誤 正 正 正
5正 正 正 正

【解答1】
a○
b○
c○

歯槽膿漏薬は、内服薬と外用薬を併せて用いると効果的である。

問 32 口内炎及び口内炎用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a医薬品の副作用として口内炎を生じることはない。
b口内炎の再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。
c口内炎用薬は、口腔内に適用されるため、ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合であっても、長期連用を避ける必要はない。
d口内炎用薬には、患部からの細菌感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答3】

医薬品の副作用として口内炎を生じる場合もある。
b○

ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合には「その含有量によらず長期連用を避ける必要がある」。
d○

問 33 ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a咀嚼剤は、大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがある。
b妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を積極的に使用することが望ましい。
cインスリン製剤を使用している人は、ニコチンがインスリンの血糖降下作用に拮抗して、効果を妨げるおそれがあるため、禁煙補助剤を使用する前に、治療を行っている医師又は処方薬を調剤した薬剤師に相談するなどの対応が必要である。
d禁煙補助剤に配合されるニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。
  • 1(a、c)
  • 2(b、c)
  • 3(b、d)
  • 4(a、d)

【解答1】
a○

妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、「摂取されたニコチンにより胎児または乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
c○

ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を「減弱」ではなく「増強」させるおそれがある。

問 34 滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aアミノエチルスルホン酸(タウリン)は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。
bグルクロノラクトンは、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。
cへスぺリジンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされる。
dガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分であるため、同様の作用を有するビタミンEと組み合わせて配合することは避けることとされる。
a b c d
1正 誤 誤 正
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5誤 正 誤 誤

【解答4】
a○

記載は「コンドロイチン硫酸」の内容。
グルクロノラクトンは「肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある」。
c○

ガンマ-オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、「ビタミンEと組み合わせて配合されている場合がある」。

問 35 滋養強壮保健薬のうち、ビタミン主薬製剤の配合成分とその配合目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aエルゴカルシフェロール - くる病の予防
bリボフラビン酪酸エステル - 目の充血、目の痒みの症状の緩和
cビスチアミン硝酸塩 - 月経不順の症状の緩和
dアスコルビン酸ナトリウム - 脚気の症状の緩和
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【解答3】
a○
b○

ビスチアミン硝酸塩=ビタミンB1主薬製剤
「神経痛、筋肉痛・関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労、脚気の症状の緩和等」。

アスコルビン酸ナトリウム=ビタミンC主薬製剤
「しみ、そばかす、日焼け・かぶれによる色素沈着の症状の緩和、歯ぐきからの出血・鼻出血の予防」等。

問 36 一般用医薬品として使用される漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものはどれか。

1漢方処方製剤を使用する場合、患者の「証」に合った漢方処方が選択されれば効果が期待でき、合わない漢方処方が選択されたとしても、副作用を招きにくいとされる。
2漢方処方製剤の使用においても、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがある。
3漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものがあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤を併用した方が効果が高く、副作用の恐れもない。
4漢方処方製剤には、医療用医薬品と相互作用を示すものはない。

【解答2】

漢方処方製剤を使用する場合、患者の「証」に合った漢方処方が選択されれば効果が期待できるが、合わない漢方処方が選択された場合には「効果が得られないばかりでなく、副作用を招きやすくなる」。
2○

漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものがあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤を併用された場合「作用が強く現れたり、副作用が生じやすくなる恐れがある」。

小柴胡湯とインターフェロン製剤の相互作用のように、医療用医薬品との相互作用も知られている。

問 37 感染症の防止及び消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a滅菌は生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、また殺菌・消毒は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。
bクレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。
cトリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
d消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。
a b c d
1正 正 誤 誤
2誤 正 正 誤
3誤 誤 正 正
4誤 誤 誤 正
5正 誤 誤 誤

【解答3】

「滅菌」ではなく「殺菌・消毒」は生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、また「殺菌・消毒」ではなく「滅菌」は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。

クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、「大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない」。
c○
d○

問 38 衛生害虫と殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。

1シラミの防除には、医薬品による方法以外に、散髪や洗髪、入浴による除去、衣服の熱湯処理などの物理的方法もある。
2忌避剤は人体に直接使用され、蚊、ツツガムシ、ノミ等が人体に取り付いて吸血したり、病原細菌等を媒介するのを防止することに加え、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果もある。
3ディートを含有する忌避剤(医薬品及び医薬部外品)は、生後6ヶ月未満の乳児については、顔面への使用を避け、1日の使用限度(1日2回)を守って使用する必要がある。
4プロポクスルに代表されるカーバメイト系殺虫成分は、神経細胞に直接作用して神経伝達物質を阻害することにより殺虫作用を示す。

【解答1】
1○

忌避剤は人体に直接使用されるが、蚊、ツツガムシ、ノミ等が人体に取り付いて吸血したり、 病原細菌等を媒介するのを防止するものであり、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる「効果はない」。

ディートを含有する忌避剤(医薬品及び医薬部外品)は、生後6ヶ月未満の乳児については「使用を避ける」。
1日の使用限度(1日2回)を守って使用する必要があるのは「生後6ヶ月から12歳未満までの小児」。

神経細胞に直接作用して神経伝達物質を阻害することにより殺虫作用を示すのは「ピレスロイド系」。
プロポクスルに代表されるカーバメイト系殺虫成分は「アセチルコリンエステラーゼの可逆的な阻害によって殺虫作用を示す。

問 39 一般用検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものを体外診断用医薬品という。
b尿タンパクを検査する場合、激しい運動の直後の採尿は避ける必要がある。
c通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
d生体から採取された検体には予期しない妨害物質や化学構造がよく似た物質が混在することがあり、いかなる検査薬においても擬陰性・擬陽性を完全に排除することは困難である。
  • 1(a、c)
  • 2(b、c)
  • 3(b、d)
  • 4(a、d)

【解答3】

専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、「人体に直接使用されることのないもの」を体外診断用医薬品という。
b○

通常、尿は「弱アルカリ性」ではなく「弱酸性である」が、食事その他の影響で「中性~弱酸性」ではなく「中性~弱アルカリ性」に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
d○

問 40 妊娠検査薬に関する記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

一般的な妊娠検査薬は、( a )が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。検体としては、尿中( b )が検出されやすい( c )に採取した尿が向いている。

1a月経予定日 bヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG) c早朝(起床直後)
2a排卵予定日 bエストラジオール c就寝前
3a月経予定日 bエストラジオール c就寝前
4a月経予定日 bヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG) c就寝前
5a排卵予定日 bヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG) c早朝(起床直後)

【解答1】
一般的な妊娠検査薬は、( a月経予定日 )が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。検体としては、尿中( bヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG ))が検出されやすい( c早朝(起床直後) )に採取した尿が向いている。

第4章 薬事関係法規・制度

問 1 医薬品医療機器等法第1条の記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の(   )内には同じ字句が入る。

第一条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び( a )(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び( a )の( c )の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。

1a再生医療等製品 b指定薬物 c研究開発
2a特定保健用食品 b指定薬物 c製造販売
3a再生医療等製品 b指定薬物 c製造販売
4a再生医療等製品 b毒物及び劇物 c研究開発
5a特定保健用食品 b毒物及び劇物 c製造販売

【解答1】
第一条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び( a再生医療等製品 )(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( b指定薬物 )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び( a再生医療等製品 )の( c研究開発 )の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。

問 2 医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a一般用医薬品では、医師の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、がん、心臓病等)に対する効能効果は認められていない。
b一般用医薬品では、劇薬に指定されているものはあるが、毒薬に指定されているものはない。
c要指導医薬品は、一般用医薬品へ分類が変更されることはない。
d一般用医薬品の使用方法において、注射等の侵襲性の高い方法は用いられていない。
a b c d
1正 誤 誤 正
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5誤 正 誤 誤

【解答1】
a○

一般用医薬品では、劇薬に指定されているものも、毒薬に指定されているものもない。

要指導医薬品が一般用医薬品へ分類変更されることもある。
d○

第5章 

問 1 

a
1

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