2017.2.1
- ワンポイントレッスン
膵臓にある島
十二指腸はC字形にカーブしている。
そこにぴったり入り込んでいる長さ15㎝ほどの器官が膵臓です。
膵臓は、十二指腸と管(膵管)でつながっていて、膵液を分泌しています。その量は1日あたり1L。
膵液は、3大栄養素すべてを分解する消化酵素をふくんでいるのが特徴です。
タンパク質を分解するトリプシン、炭水化物を分解するアミラーゼ、脂質を分解するリパーゼ。膵液がないと、食べたものの消化がうまく行えなくなってしまいます。
トリプシンは、分泌されるときはトリプシノーゲンという不活性の形をしていいて、膵臓自体を消化しないようなしくみになっています。
しかし、なにかの原因で酵素が膵臓自体を消化してしまうことがある。これが急性膵臓炎。消化腺としてのはたらきのほかに、膵臓にはどんなはたらきがあるかな?
ホルモンを分泌する内分泌腺としてのはたらきです。
膵臓に膵島とばれる細胞の集団があちこちにあります。ホルモンはこの膵島から分泌されます。ホルモンには2種類あり、血液中のブドウ糖の量を下げるインシュリン、ブドウ糖の量を上げるグルカゴンです。聞いたことがある人も多いと思うけれど、膵島はランゲルハンス島ともよばれることもあるんだ。
膵臓のはたらき→消化酵素を分泌する外分泌腺
→ホルモンを分泌する内分泌腺
登録販売者試験対策として、こんなふうに整理しておこう。