登録販売者試験について 実務試験なしで、だれでも受験できる
登録販売者になるには
都道府県が実施する試験に合格する必要があります。
登録販売者になるには、都道府県が実施する試験に合格する必要があります。この試験は国家試験ではないため、あらかじめ厚生労働省が発表している「試験問題作成に関する手引き」にそって、各都道府県が独自に問題を作成し、それぞれの日程で試験を実施しています。ですから、複数のエリアに願書を提出し受験することも可能です。
次に、有資格者としてお仕事を始める際には、勤務地のある都道府県知事の登録をうけることが必要です。登録後は、登録をうけた都道府県に関わらず、全国のドラッグストアや薬局で活躍することができ、あなたのキャリアを支える一生の資格となります。
登録販売者の受験資格について
平成26年に改正省令が公布され、登録販売者試験の受験制度が大きく変更になりました。これをうけて、それまでは必要だった受験資格(学歴・実務経験)がなくなり、だれでも受験できるようになりました。
平成26年までの受験資格
- 大学の家庭で薬学の過程を卒業した方
- 高校卒業以上で実務経験1年以上の方
- 実務経験4年以上の方
登録販売者制度の改正省令の公布
平成27年度試験から、実務経験なしで
だれでも受験できるようになりました
登録販売者試験について
登録販売者の合格率と難易度
登録販売者試験の全国平均合格率は、平成21年度以降40%台を推移しています。ただし、都道府県によって問題がことなるため、同じ年の試験でも合格率が30%程度と低めのエリアがあるいっぽう、60%と高めの合格率になるエリアがあるなど、都道府県によってばらつきがあります。 また、同じエリアでも試験年度によって合格率がことなり、東京都を例にとると、平成25年は27.9%、平成26年は47.9%というように、前年度と比較して極端に上下するケースもみられます。 このため、受験生の中には、複数の都道府県に願書を提出する方が少なくありません。
登録販売者の合格率と難易度
登録販売者試験の全国平均合格率は、平成21年度以降40%台を推移しています。ただし、都道府県によって問題がことなるため、同じ年の試験でも合格率が30%程度と低めのエリアがあるいっぽう、60%と高めの合格率になるエリアがあるなど、都道府県によってばらつきがあります。 また、同じエリアでも試験年度によって合格率がことなり、東京都を例にとると、平成25年は27.9%、平成26年は47.9%というように、前年度と比較して極端に上下するケースもみられます。 このため、受験生の中には、複数の都道府県に願書を提出する方が少なくありません。
登録販売者の試験問題
試験問題はすべて択一式で記述問題はありません。計240分間で第1章から第5章までの全120問に解答します。 決められた時間の中ですべての問題に解答するためには、身につけた知識をフル活用する解答力が必要です。このため、問題を繰り返し解き解答力を養えるよう、余裕を持った学習期間を設けることが合格につながります。
試験項目 | 出題数 | 試験 時間 |
---|---|---|
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 40分 |
第2章 人体の働きと医薬品 | 20問 | 40分 |
第3章 主な医薬品とその作用 | 40問 | 80分 |
第4章 薬事関係法規・制度 | 20問 | 40分 |
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 | 40分 |
合計 | 120問 | 240分 |
登録販売者試験の出題範囲
登録販売者には、お客様からの相談に適切に答え、積極的に情報を提供するなどの重要な役割があります。そのため、厚生労働省は「試験問題作成に関する手引き」の中で、以下のような専門的知識が問われる試験問題を作成するよう定めています。
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 |
---|
・医薬品概論 |
・医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因 |
・適切な医薬品選択と受診勧奨 |
・薬害の歴史 |
第1章について詳しくみる > |
第2章 人体の働きと医薬品 |
---|
・人体の構造と働き |
・薬の働く仕組み |
・症状からみた主な副作用 |
第2章について詳しくみる > |
第3章 主な医薬品とその作用 |
---|
・精神神経に作用する薬 |
・呼吸器官に作用する薬 |
・胃腸に作用する薬 |
・心臓などの器官や血液に作用する薬 |
・排泄に関わる部位に作用する薬 |
・婦人薬 |
・アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む) |
・鼻に用いる薬 |
・眼科用薬 |
・皮膚に用いる薬 |
・歯や口中に用いる薬 |
・禁煙補助剤 |
・滋養強壮保健薬 |
・漢方処方製剤・生薬製剤 |
・公衆衛生用薬 |
・一般用検査薬 |
第3章について詳しくみる > |
第4章 薬事関連法規・制度 |
---|
・薬事法の目的 |
・医薬品の分類・取扱い |
・医薬品の販売業の許可 |
・医薬品販売に関する法令遵守 |
第4章について詳しくみる > |
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 |
---|
・医薬品の適正使用情報 |
・医薬品の安全対策 |
・医薬品の副作用等による健康被害の救済 |
・要指導医薬品及び一般用医薬品に関する主な安全対策 |
・医薬品の適正使用のための啓発活動 |
第5章について詳しくみる > |
登録販売者試験の合格基準
合格基準は、各章で35%~40%以上(都道府県によって異なる)、全体で70%以上の正答率が目安となります。そのため、苦手項目を作らないように学習することが合格の鍵になります。
受験申し込みから合格まで
登録販売者試験をうけるためには、受験申請書入手からはじまるいくつかの手続きが必要です。「気づいたときには締切だった」ということがないよう、余裕をもって準備しておきましょう。
受験申請書を提出
願書に必要事項を記入し、添付する書類とあわせて各都道府県の指定する窓口に提出します。
受験申請に必要な書類
・受験申請書
・写真
・その他都道府県が必要と認める書類
受験票をうけとる
願書提出後に受験票が送られてきます。
試験日
いよいよ本番! 試験会場へのアクセス等は必ず事前に確認しましょう。
合格発表
合格者には都道府県知事から合格書が送られてきます。 合格者の受験番号がホームページで公告される場合もあります。
登録証の交付
登録販売者試験に合格しても、すぐに「登録販売者」になれるわけではありません。 合格後、都道府県に販売従事登録申請をおこない、販売従事登録証の交付をうけます。
※令和1年度登録販売者合格実績