- ワンポイントレッスン
こんにちは。お久しぶりです。
今回は、寒い冬にあるあるのお肌トラブルについての記事です。
湿疹など特に肌表面に異常が見られないにもかかわらず、肌のかゆみが治まらない…ということはありませんか?
ついつい無意識に引っ搔いてしまうような状態はつらいですよね。
こうした皮膚のかゆみを引き起こす原因はさまざまです。原因のひとつとなるものが肌の乾燥。特に年齢が高くなると肌が乾燥しやすいため、冬場を中心にかゆみに悩まされる方は多いものです。
なぜかゆみが起こるのでしょうか?
肌にはもともと、肌内部からの水分の蒸発を防ぐバリア機能が備わっていますが、この働きにおいて重要な役割を担っているのが、肌の最も外側にある角質層です。ところが、何らかの要因で角質層がダメージを受けるとバリア機能は崩れてしまい、肌内部に保持されていた水分が蒸発し、乾燥肌になってしまうのです。また、肌の水分が失われることで肌の構造が崩れるため、かゆみ物質を脳に伝達する知覚神経は刺激を受けやすくなると考えられています。それにより、わずかな刺激でもかゆみを感じてしまうのです。
肌の乾燥を改善するためには
ハンドクリーム・ボディークリーム・保湿効果のある入浴剤などを使っている人は多いと思います。それらももちろん効果的なのですが、乾いた大気により乾燥気味になる身体を内側から潤すための手助けをしてくれる頼もしい漢方薬を2種類ご紹介します!!
◎当帰飲子(とうきいんし)
皮膚の乾燥によって発生するかゆみに対してよく用いられる漢方薬です。かゆみを抱えている人の中でも、特に高齢者に対して使われる代表的な薬です。
あまり体力がない人に適していて、冷え症の人にも用いることができます。10種類配合されている生薬により血行が改善することで、皮膚の乾燥・かゆみを改善させる働きがあるとされています。
★漢方薬の名称は、「●●湯」「●●散」「●●丸」が多いので、いずれもつかない当帰飲子は印象深く覚えやすいですね(^^)/
◎四物湯(しもつとう)
体力が低下し、皮膚の色つやが悪い人に処方される漢方薬です。特に女性に用いられることが多いです。
乾燥した皮膚を潤す効果があり単独で使用する場合もありますが、その他の漢方薬と合わせて服用することもあります。皮膚症状以外にも更年期には血液不足(虚血)になりやすく、お薦めできる婦人薬としても知られています。
★血行改善等に効果のある4種類の生薬(トウキ・シャクヤク・センキュウ・ジオウ)が配合されていますので、『四つの物(生薬)を持つ漢方薬』ですね(^^)/
※当帰飲子・四物湯のどちらも、胃腸の弱い人が服用すると、胃部不快感・腹痛等の副作用が現れやすいため不向きとされていますので、漢方だから副作用はないといった誤った考え方はしないでくださいね。
日常生活の中で登録販売者試験の勉強に関連するようなものに触れると親しみも増えて学習が楽しくなりますね!
もちろんそれ以外でも「室内の乾燥対策」「刺激のない衣類選び」「入浴時・洗顔時の洗い方・温度」「入浴剤の成分」などにも気をつけましょう!!