第1章の攻略ポイント
タイトルにあるように、第1章では「医薬品の基本的知識」が問われるため、大部分の問題が一般的な知識で答えられる範囲と言ってよいでしょう。「副作用」「セルフメディケーション」などの基本的なキーワードが多く登場し、医薬品について基礎から学習を始める方にも適した内容です。ただし、出題範囲の後半にある「薬害の歴史」では難易度が上るのでしっかり学習しましょう。
全体的には十分満点を狙える分野ですから、確実に正解を獲得していきましょう。
第1章の難易度
難易度1
例年、大きな変化は無く基本的な問題が中心に出題されています。
テキストをしっかりと読み込んでおきましょう。
第1章の試験範囲
- 医薬品概論
- 医薬品の本質
- 医薬品のリスク評価
- 健康食品
- 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
- 副作用
- 不適正な使用と有害事象
- 他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ
- 小児、高齢者等への配慮
- プラセボ効果
- 医薬品の品質
- 適切な医薬品選択と受診勧奨
- 一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲
- 販売時のコミュニケーション
- 薬害の歴史
- 医薬品による副作用等に対する基本的考え方
- 医薬品による副作用等にかかる主な訴訟
第1章で求められる力
- 医薬品の本質、効き目や安全性に影響を与える要因等について理解していること
- 購入者等から「医薬品を使用しても症状が改善しない。」などの相談があった場合には、医療機関の受診を勧奨するなど、適切な助言を行うことができること
- 薬害の歴史を理解し、医薬品の本質等を踏まえた適切な販売等に努めることができること
第1章の勉強方法
具体的に第1章の勉強方法を試験範囲と照らし合わせて確認していきましょう。
- 医薬品のリスク評価
- 医薬品の効果とリスクについては、「用量-反応関係に基づいて評価されるグラフ」を用いて理解する必要があります。専門用語が数多く出てくるため、テキストやワークブックを利用して、それぞれの用語が何を意味するのかを学習してください。また、「健康食品」は、第4章にも同じ項目があるので、併せて学習すると理解が進みます。
- 副作用
- 医薬品の定義について穴埋め問題がよく出題されるため、重要語句を確実に覚えます。また、消費者が医薬品を間違えて使用すれば、重篤な副作用につながる恐れがあります。そこで、登録販売者は「医薬品の使い方や飲み合わせ」について正しく理解し、適切な指導を行うことが重要だということを理解しましょう。
- 小児、高齢者等への配慮
- 「小児、高齢者の年齢区分や身体機能」を理解して、医薬品を使用する時にどのようなリスクが想定されるかを学習します。
- プラセボ効果
- 毎年出題される項目です。学習範囲が狭いので一字一句言葉を理解して、どんな内容が出題されても大丈夫なように万全の準備をしておきましょう
- 一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲
- 一般用医薬品の役割が6つあり、それら6つについて出題されます。一見丸暗記になりがちな項目ですが、内容を理解して問題練習を重ねることで、出題傾向が見えてきます。
- 薬害の歴史
- 薬害の歴史は、毎年様々な問題が出題されるため、十分な対策が必要です。4つの訴訟について、「問題となった薬剤」、「使用用途」、「使用対象者」、「訴訟の原因となった副作用」、「被告者」、「国の対応」といったポイントをしっかりと整理し覚えておけば、確実に得点することが可能になります。
まとめ
第1章は、独学でも理解しやすい範囲で、授業中にも目立った質問はありません。多くの受講生が高得点を獲得している分野ですから、ケアレスミスがないように全問正解を目指して学習を進めてください。