- ワンポイントレッスン
こんにちは。
今回のタイトル、みなさんへの問題です!!
数学の問題ではありませんよ。
ヒントは・・・
「水溶性」
分かりましたでしょうか?
水溶性ビタミンのひとつ、ビタミンBのことだと気付いた方は、素晴らしい‼
そう、次にくる数字は12です‼
ビタミンって、
ビタミンB1・B2・B6・B12と数字がとびとびにつけられていたり、A・B・C・D・Eまではアルファベット順なのに、この後いきなりKになったりします。不思議ですよね~。
では、その謎を探ってみましょう。
ビタミンの発見は、欠乏症から始まった
【壊血病】出血性の障害が体内の各器官で生じる病気です。毛細血管が破れやすくなって、皮膚や粘膜に出血を引き起こします。レモン汁等の中に壊血病を防ぐ物質が含まれることが発見され、その物質はビタミンCと命名されました。
【脚気】心不全や末梢神経障害をきたす病気です。全身に倦怠感、しびれ、歩行障害などを生じますが、この脚気予防因子は、ビタミンB1と命名されました。炭水化物をエネルギーに変えるのに酵素が使われますが、ビタミンB1は、この酵素の働きを助ける補酵素の役割をしています。
そして、栄養分を分解してエネルギーに変える際の補酵素の働きをするビタミンは、新しいアルファベットを使わないで、すべて「B群」として登録されていきました。
【くる病】骨が軟化して背骨や足が曲がってしまう病気です。原因はビタミンDの欠乏です。
更に、アトピー性皮膚炎を予防するはたらきをする物質としてビタミンンHが発見され、また細胞分裂に欠かせない物質としてビタミンMが発見されました。
その後
ビタミンは、体内で不足すると欠乏症を起こします。しかし、ビタミンと同じ作用を持っていても欠乏症がなかったり、発見されたビタミンと同じものだったりして、ビタミンの名前で呼ばれなくなってしまったものがあり、その結果、とびとびになってしまったのでした。
ビタミンHとビタミンMの場合もそうです。確かにビタミンではあるけれど、新発見ではなく発見済みであったものと同じであることが分かりました。こうしてビタミンHはビオチン、ビタミンMは葉酸と呼ばれることになり、H,Mは欠番になってしまいました。
これがとびとびの番号とアルファベットの理由です。
最後に
ビタミンの定義をご存じですか?
『微量で体内の代謝に重要な働きを担うにもかかわらず、生体が自ら産生することができない、又は産生されても不十分であるため外部から摂取する必要がある化合物』です。
不足すると欠乏症を起こしますが、逆に、過剰摂取により過剰症を生じることもあります。過剰摂取が心配されるのはサプリメントや栄養補助食品の利用によるものが多いため、ラベル等の表示をしっかりと確認し、適量の摂取を心掛けましょう‼
監修:長沢利枝講師