- ワンポイントレッスン
登録販売者試験の受験を予定されている方で一番苦労されているのは成分名とその働き、更にはその成分がどんな薬(薬効群)に配合されているかを覚えることではないでしょうか。
まず、成分名は、働きが同じ仲間すなわち「●●成分」といった成分の分類ごとに覚えるのがお勧めです。例えば解熱鎮痛成分(熱を下げ痛みを鎮める働きをする成分)に分類されるのは「イブプロフェン」「アセトアミノフェン」といった具合です。
また、勉強を進めるうちに、複数の薬(薬効群)に同じ成分が配合されていることに気が付くでしょう。例えば、総合感冒薬(かぜ薬)、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬などには、おなじ成分が配合されています。
その関係を理解するためには、下記のような表を作成してみると頭の中がスッキリと整理されます。
下の表では、表の列(縦)に成分の分類と成分名を、表の行(横)には薬の種類(薬効群)の欄を設けてまとめています。成分の分類と各薬効群を表にして比較すると、なぜかぜ薬にその成分が入っているのか、なぜ解熱鎮痛薬にその成分が入っているのかが整理できます。この時、各成分の注意するべき副作用などを備考欄に記載して一緒に覚えてしまうとよいでしょう。
表を作り、「成分名とその分類」を「その成分が入っている薬効群」に関連付けて覚えれば、配合される成分を見ただけでその処方がかぜ薬なのかその他の薬なのかすぐにわかるようになります。
同じことが胃腸薬にもいえ、ある処方が出てきたときに、その処方が総合胃腸薬なのか、消化薬なのか、制酸薬なのか、健胃薬なのか、成分の組み合わせだけでわかるのです。
第3章の授業では、薬の種類(薬効群)ごとに勉強が進んでいくため、前に勉強した薬に配合されていた成分が別の薬のところで出てくると「この成分名、どこかで見たことがあるなぁ…」とモヤモヤすることがありますよね。
このようなモヤモヤをスッキリ解決するためには、表にまとめるのが一番!
表を作成する過程で自分なりの工夫をすれば、理解と暗記の助けにもなります。
ただし、表にあまり多くのことを盛り込むと使いづらくなるので注意してくださいね。
第3章の学習が一通り終わったら、かぜ薬などの精神神経用薬から始めて、次に胃腸薬関連で表を作成してみてください。