- ワンポイントレッスン
~登録販売者を目指して勉強中の2人~
幸奈さん・・・
やっと言えるようになったのに、もう終わっていたわぁ。
三田君・・・
なにが?
幸奈さん・・・
「スーパーブルーブラッドムーン」よ。
三田君・・・
ああ、たしか1月31日の月だよね。
雪が降っていて空を見上げる余裕がなかったけど・・・
幸奈さん・・・
月に、どうしてこんな長い名前をつけるのかしら。
でも、「スーパー/ブルー/ブラッド/ムーン」って区切るとわかりやすいでしょう。
三田君・・・
そうそう!
スーパームーンとブルームーンとブラッドムーンの3つの現象がかさなったって聞いたな。
幸奈さん・・・
薬にも長い名前があるわよね。
これも区切って読めば覚えやすいのかも!
三田君・・・
あるある!
ビタミン成分でこの前の授業に出てきた、えーっと、フラビン…なんとか。
幸奈さん・・・
「フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム」ね(笑)。
三田君・・・
それそれ!
これはどう区切ったら覚えやすいのかなぁ?
☆*~*☆*☆*~*☆*~*☆*☆~*☆☆*~*☆*☆*~*☆*~*☆*☆~*☆
では今回は、「長いカタカナの成分名」を覚えるコツについて。
「フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム」なら、フラビン/アデニン/ジ/ヌクレオチド/ナトリウムのように区切りを入れてみよう。
フラビンのF、アデニンのA、ジのDから、略してFADとも呼ばれたりする成分だ。
まず、先頭にある「フラビン」はリボフラビンからきている。リボフラビンといえばビタミンB2のことだったね。
2つ目の「アデニン」は塩基とよばれる物質で、タンパク質の合成や遺伝情報の伝達に関係している物質。
3つ目の「ジ」は2つのという意味の化学用語。(参考までに、1はモノ、2はジ3はトリ。)
4つ目の「ヌクレオチド」は細胞の核に存在する核酸で、リン酸と糖などからできている。
「フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム」は、意味のある用語ごとに区切って読むことによって、がぜん覚えやすくなるよね。
そればかりか「ビタミンB2」「アデニン」「2つのヌクレオチド」「ナトリウム」が合体したものだ、ということまでハッキリするんだ。
ちなみに、ビタミンB2の一種であるこの成分は、糖質や脂質代謝に関与することから高コレステロール改善薬として配合されるほか、組織呼吸を亢進させて角膜炎を改善することができるので、目薬にも配合される。
ここで、覚えておこう。
長い用語は(意味のあるところで)区切って覚える!
最近の試験では、問題文が長文化していると同時に、薬の成分名も長い名前のものが頻出している。
その対策の参考にしよう。