- ワンポイントレッスン
こんにちは。
梅雨から夏にかけて気温や湿度が上昇し、私たちの身の回りには多くの虫が発生しやすくなりますが、いや~な虫さされは、なんとかしたいですよね。
そんな時によく使われる虫よけ剤(忌避剤)の成分を2回にわたってご紹介します。
今回は「ディート」です。
◆ディートって?
蚊・ブユ(ブヨ)・アブ・マダニ・イエダニ・ノミ・トコジラミ・ヤマビル・サシバエなどに効果がある虫よけ剤(忌避剤)の成分です。
常温では無色液体で、水には溶けにくく、アルコールなどの有機溶媒によく溶けます。
第二次世界大戦中のジャングル戦の経験に基づき、アメリカ陸軍で開発されました。
日本では50年以上前から使用されていて、1回の使用で長時間効果が保てることから世界的にも多く使用されています。
◆なぜ虫よけできるの?
蚊などの吸血害虫は人間や動物が発する炭酸ガス・温度・湿度・匂いなどを認識して、吸血源を感知します。
ディートは、吸血害虫の感知能力を撹乱し、吸血行動を阻止する効果を持っています。
◆効果は?
ディートは忌避剤として最も効果的で、効果の持続性も高いとされています。
虫よけ効果の持続時間は、濃度30%で約8時間、12%で約6時間です。(製品により異なる)
◆小児への使用制限がある
*濃度12%以下
・6ヶ月未満 ― 使用不可
・6ヶ月~2歳未満 ― 1日1回まで(顔面使用不可)
・2歳~12歳未満 ― 1日1~3回まで(顔面使用不可)
*高濃度(30%) ― 12歳未満使用不可 ※高濃度ディートは2016年発売
★お子様に使用する場合は、「年齢」「使用部位」「持続時間」などを明確にして選択するといいですね。
ディートは、衣類の上から吹き付けると繊維を傷めて変色変形が生じることもあります。
用法・用量を守り、正しく使用しましょう!!
監修 長沢利枝講師