- ワンポイントレッスン
ぜんぜんない、という人はほとんどいないと思う。
試験結果はだいじょうぶかなあ、こんど配属された上司とうまくやっていけるかどうか、健康診断の結果も心配だし、クリスマスやお正月を無事にすごせるか、そういえば地震も多いしなど、誰にでも心配事はある。
でも、これといった理由もないのに――。
いつも不安な感じがする。ドキドキして、眠れない。なにをするときも集中できなくて生活にも影響する。どこが悪いわけでもないのに、体調もすぐれない。それはひょっとして不安障害と呼ばれる神経疾患かも。
このようなとき病院で受診を受けたとすると、薬を使った方がいいということになって処方されるのは、たいていの場合抗不安薬や睡眠薬とよばれるものになる。
抗不安薬も睡眠薬も不安や緊張をゆるめリラックスさせて睡眠を促す働きをしてくれる。その種類は多いが、ほとんどがベンゾジアゼピン系とよばれる化学物質でできている。
脳にはGABAとよばれる神経伝達物質があり、興奮を静め、鎮静する働きをする。(そういえば、GABAをふくむチョコレートってあるよね)ベンゾジアゼピン系はこのGABAの働きを強めることで鎮静作用をもたらすといわれている。
ベンゾジアゼピン系の薬はGABAに作用するだけで他への影響はないので、副作用が少なく安全だということもあって、広く使われている。何年も飲み続けている場合もあるそう。
しかし、長期に使いすぎることで、依存性がでたり、頭痛、注意力散漫、抑うつといった副作用が現れて、かえって不安や不眠が増したりすることがあるという。問題なのは、日本での使用量は世界でもめだって多く、米国の6倍もあるということ。(国連の国際麻薬統制委員会2010年の報告)
OTC医薬品には、もちろん抗不安薬も睡眠薬もない。
一番近いのは「睡眠を促す薬」かな。眠れなかったり落ち着かなかったりするのは、ヒスタミンによる。すると、ヒスタミンの働きを抑えると、眠気を誘うことができるはず。そのため、眠気を促す薬には、抗ヒスタミン成分が使われている。
ベンゾジアゼピン系にしても、抗ヒスタミン系にしても、使用するのは症状があるときにして、長期にわたって続けない方がよい、という使い方の注意は共通する。
登録販売者の試験対策が心配で、不安が続く、夜も眠れないという人がもしいるのなら。
薬よりも、三幸学園の受験対策講座を利用するのがいいかもね。(なにこれ、CM?い、いえ流れでそうなっただけで、…。)