- ワンポイントレッスン
花粉の飛散量が去年と比べて最大で7倍にもなってるんだってね。
鼻やのどの粘膜に入りこんだ花粉に、過剰に反応してくしゃみや鼻水が止まらなくなってしまうのが花粉症だけど、いままでヘイキだった人が、コップから水があふれでてしまうように急にこれって花粉症?になってしまったという話もよくきく。
薬としては?
抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、それに漢方薬も使われる。
みんなの中で漢方薬使っている人いる?
「あたしの場合、小青竜湯を処方してもらっています。」
なるほど。たぶん今の時期では、最も使われることが多い漢方処方が小青竜湯かもしれないね。
「たいてい漢方処方の名前は、含まれる生薬からつけられています。小青竜湯は、含まれる生薬と関係あるように思えませんが、どこからつけられたのですか。」
そういわれてみると、確かに力士のしこ名みたいだ。
でも知っているかい?青竜っていうのは、中国の神話にでてくる四神のひとつで、その神はどんな神かというと、…水をつかさどっている。
ギリシャ神話でいうと、水に関係があるからポセイドンとかにあたるかも。
水をつかさどっているから、体内の水も調節する。
「鼻水とかくしゃみとかを改善してくれる。それは青竜のおかげだというわけですね。」
そんなところ。
それと、含まれる生薬にぜんぜん関係がないわけでない。
小青竜湯に含まれる、強い発汗作用がある生薬といえば?
「ケイヒですか。」
ケイヒ(桂皮)も使われているのは確かだけれど、ケイヒの発汗作用は弱いよ。
「そうするとマオウしかないと思います。」
そう。小青竜湯にはマオウ(麻黄)も含まれている。
実はマオウは、採取して日陰で乾燥させると青い色になる。青竜はマオウのことでもあるといえる。
ちょっと失礼。ハックション。だ、だれかティッシュ一枚…。