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登録販売者受験対策講座
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登録販売者試験 過去問題集

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第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

問 1 医薬品の本質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a購入者が医薬品を適切に使用するためには、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることが必要であるため、一般用医薬品には添付文書や製品表示に必要な情報が記載されている。
b一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載された内容を見れば、効能効果や副作用について誤解や認識不足を生じることはない。
c医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。
d医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性がある場合のみ、異物等の混入、変質があってはならない旨を定めている。
a b c d
1正 正 正 正
2正 誤 正 誤
3誤 正 正 誤
4正 正 誤 誤
5誤 誤 誤 正

【正解2】
a○

添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることもある。
c○

「健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず」異物等の混 入、変質があってはならない旨を定めている。

問 2 医薬品のリスク評価に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準として、国際的にGood Clinical Practice(GCP)が制定されている。
b医薬品の効果とリスクは、薬物曝露時間と曝露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
c新規に開発される医薬品のリスク評価は、Good Vigilance Practice(GVP)に準拠して行われる。
d動物実験により求められる50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。
a b c d
1正 誤 誤 正
2正 誤 正 誤
3誤 正 正 誤
4正 正 誤 正
5誤 誤 正 正

【解答4】
a○
b○

新規に開発される医薬品のリスク評価は、Good Laboratory Practice(GLP)に準拠して行われる。
Good Vigilance Practice(GVP)は、製造後安全管理基準。
d○

問 3 健康食品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a健康食品の安全性や効果を担保するデータは、医薬品と同等でなければならない。
b「栄養機能食品」については、各種ビタミン、ミネラルに対して「栄養機能の表示」ができる。
c健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中には、医薬品と類似した形状で発売されているものも多く、誤った使用法により健康被害を生じた例が報告されている。
d機能性表示食品は、疾病に罹患していない者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを除く。)を表示するものである。
a b c d
1正 正 誤 誤
2誤 誤 正 誤
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5誤 正 正 正

【解答5】

医薬品については、食品などよりもはるかに厳しい安全性基準が要求される。
b○
c○
d○

問 4 次の記述は、アレルギー(過敏反応)に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物もアレルギーを引き起こす原因物質となり得る。
bアレルギーには、体質的・遺伝的要素はない。
c医薬品の副作用は、薬理作用によるものとアレルギーに大別される。
d医薬品によりアレルギーを起こしたことのない人は、病気に対する抵抗力が低下している場合でも、アレルギーを生じることはない。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答2】
a○

アレルギーには、体質的・遺伝的要素もある。
c○

医薬品によりアレルギーを起こしたことのない人でも、病気に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、思わぬアレルギーを生じることがある。

問 5 医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a副作用を回避するためには、副作用が起きる仕組みや起こしやすい要因の認識、また、それらに影響を与える体質や体調等をあらかじめ把握し、適切な医薬品の選択、適正な使用が図られることが重要である。
b医薬品を使用する人が副作用を初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要となる。
c一般用医薬品を使用する際は、通常、重大な副作用を回避することよりも、その使用を中断することによる不利益を回避することが優先される。
d複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させたり、治療を妨げたりすることがある。
a b c d
1正 誤 正 誤
2誤 誤 誤 正
3正 正 正 誤
4正 正 誤 正
5誤 正 正 正

【解答4】
a○
b○

記載は医療用医薬品について。
一般用医薬品を使用する際は、通常、その使用を中断する不利益よりも、重大な副作用を回避することを優先する。
d○

問 6 次の記述は、医薬品の不適正な使用と有害事象等に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a一般用医薬品は、乱用を繰り返しても臓器障害は発生しない。
b小児への用量が定められていない医薬品を、小児に使用する場合は、大人用の用量を半分にして飲ませれば有害事象につながる危険性はない。
c一般用医薬品の場合、その使用を判断する主体が一般の生活者であることから、適正な使用のためには販売時における専門家の関与が特に重要である。
d一般用医薬品であっても、乱用した場合には薬物依存を生じることがある。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答4】

一般用医薬品でも、乱用の繰り返しによって臓器障害等を生じるおそれもある。

小児への用量が定められていない医薬品を、用量を半分にして飲ませれば良い等という安易な使用は、特に有害事象につながる危険性が高い。
c○
d○

問 7 医薬品と食品の相互作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が低下していることが多いため、医薬品の代謝に影響を与えることがある。
b食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在するために、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。
cいわゆる健康食品は、医薬品と併用しても相互作用を生じない。
d食品は、外用薬の作用や代謝に影響を与えることはない。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 正 正
3誤 誤 誤 正
4正 誤 誤 正
5誤 正 誤 誤

【解答5】

酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が「低下している」のではなく「高まっている」ことが多いため、医薬品の代謝に影響を与えることがある。
b○

食品と医薬品の相互作用は、しばしば「飲み合わせ」と表現され、体内で相互作用を生じることが想定される。

外用薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある。

問 8 次の記述は、小児と医薬品に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a医薬品の使用上の注意において、小児という場合の年齢区分は、おおよその目安として12歳未満をいう。
b小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
c小児は血液脳関門が未発達であり、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしにくい。
d小児への使用を避けることとされている医薬品の販売等に際しては、想定される使用者の把握に努めるなど、積極的な情報収集と、それに基づく情報提供が重要である。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答3】

医薬品の使用上の注意において、小児という場合の年齢区分は、おおよその目安として「12歳」ではなく「15歳未満」をいう。
b○

小児は血液脳関門が未発達であり、「吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい」。
d○

問 9 小児と医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため、小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。
b5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤は、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
c乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であれば、使用の適否が見極めやすいので、医師による診療よりもこのような一般用医薬品の使用が優先される。
d小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や小児の目につく場所に、医薬品を置かないようにすることが重要である。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3誤 誤 正 正
4正 誤 誤 正
5誤 正 正 誤

【解答2】
a○
b○

乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最低限にとどめるのが望ましい。
d○
d

問 10 次の記述は、高齢者に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状の悪化や、治療の妨げとなることがある。
b喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
c生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいので、年齢から副作用のリスク増大の程度を判断できる。
d医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として60歳以上を高齢者という。
  • 1(a、b)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(c、d)

【解答1】
a○
b○

生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいではなく「大きい」ので、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかの判断することは難しい。

医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として「60歳」ではなく「65歳以上」を高齢者という。

問 11 妊婦又は妊娠していると思われる女性に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
b胎児は、誕生するまでの間、母体との間に存在する胎盤を通じて栄養分を受け取っている。
cビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものがある。
d母体が医薬品を使用した場合に、医薬品の成分の胎児への移行が血液-胎盤関門によって、どの程度防御されるかは、すべて解明されている。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 正 誤
4正 正 誤 正
5誤 誤 誤 正

【解答1】
a○
b○
c○

母体が医薬品を使用した場合に、医薬品の成分の胎児への移行が血液-胎盤関門によって、どの程度防御されるかは、未解明のことも多い。

問 12 次の記述は、医療機関で治療を受けている人等の医薬品の使用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a購入しようとする医薬品を使用することが想定される人が医療機関で治療を受けている場合には、疾患の程度やその医薬品の種類等に応じて、問題を生じるおそれがあれば使用を避けることができるよう情報提供がなされることが重要である。
b医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することが義務づけられている。
c過去に医療機関で治療を受けていたとしても、現在、治療を受けていなければ、一般用医薬品の使用について特に注意する必要はない。
d生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の使用により、その症状が悪化することがある。
  • 1(a、b)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(c、d)

【解答2】
a○

医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者にお いて一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。

過去に医療機関で治療を受けていた場合、現在、治療を受けていなくても、一般用医薬品の種類や配合等によっては、使用について注意が必要なものがる。
d○

問 13 次の記述は、プラセボ効果(偽薬効果)に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。
b医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。
cプラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみであるため、プラセボ効果を目的として医薬品が使用されるべきである。
dプラセボ効果は、主観的な変化であり、客観的に測定可能な変化としては現れない。
  • 1(a、b)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(c、d)

【解答1】
a○
b○

プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみでなく、不都合なもの(副作用)がある。

プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。

問 14 医薬品の品質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
b表示されている「使用期限」は、開封されても品質が保持される期限である。
c適切な保管・陳列がなされなければ、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。
d医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるとともに、高温、多湿、直射日光等の下に置かれることのないよう留意される必要がある。
a b c d
1正 正 誤 誤
2正 誤 正 正
3正 正 正 誤
4誤 正 誤 正
5誤 誤 正 正

【解答2】
a○

表示されている「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
c○
d○

問 15 一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a体調の不調や軽度の症状等について、一般用医薬品を使用して対処し、一定期間若しくは一定回数使用して症状の改善がみられない場合であっても、一般用医薬品を継続して使用することが重要である。
b一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものであり、例えば妊婦では、通常の成人の場合に比べ、その範囲は限られてくることにも留意される必要がある。
c一般用医薬品の役割の一つとして、「健康状態の自己検査」がある。
dセルフメディケーションの主役は一般の生活者であり、一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
a b c d
1正 正 誤 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 正 誤
4誤 誤 誤 正
5誤 正 正 正

【解答5】

体調の不調や軽度の症状等について、一般用医薬品を使用して対処し、一定期間若しくは一定回数使用して症状の改善がみられない場合は、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。
b○
c○
d○

問 16 次の記述は、一般用医薬品の販売等に従事する専門家が行う情報提供に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合には、情報提供を行うためのコミュニケーションを図る必要はない。
b家庭における常備薬として医薬品を購入する者に対しては、販売時に情報提供を行う必要はなく、使用時に改めて添付文書等に目を通すよう促すことでよい。
c医薬品の販売に従事する専門家は、購入者等が自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して適正に使用するよう働きかけていくことが重要である。
d専門家からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され行動に反映されているかなどの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。
  • 1(a、b)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(c、d)

【解答4】

購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合であっても、情報提供を行うためのコミュニケーションを図る技術を身につけるべきである。

家庭における常備薬として医薬品を購入する者に対しては、販売時になされた情報提供を思い出いながら、添付文書等に目を通すよう促すことが重要である。
c○
d○

問 17 次の記述は、薬害や副作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a薬害は、医薬品が十分注意して使用されれば、起こり得ないものである。
b医薬品は、人体にとって本来異物であり、治療上の効能・効果とともに何らかの有害な作用(副作用)等が生じることは避けがたいものである。
c副作用は、それまでの使用経験を通じて知られているもののみならず、科学的に解明されていない未知のものが生じる場合がある。
d一般用医薬品として販売されていた製品により薬害事件が発生したことはない。
  • 1(a、b)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(c、d)

【解答3】

薬害は、医薬品が十分注意して使用されたとしても、起こり得るものである。
b○
c○

サリドマイド製剤、キノホルム製剤については、一般用医薬品として販売されていた製品もある。

問 18 サリドマイドに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aサリドマイド訴訟とは、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
bサリドマイドは、催眠鎮静成分として承認された。
cサリドマイドの血管新生を妨げる作用は、その光学異性体のうち、一方の異性体( S 体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体( R 体)を分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。
dサリドマイド製剤による薬害事件は、日本でのみ発生しており、サリドマイド製剤による催奇形性が報告されて、すぐに販売停止及び回収措置が行われた。
a b c d
1誤 正 誤 正
2正 誤 正 正
3誤 正 正 誤
4正 正 誤 誤
5誤 誤 正 正

【解答4】
a○
b○

サリドマイドの血管新生を妨げる作用は、その光学異性体のうち、一方の異性体 ( S 体)のみが有するとされているが、R体とS体は体内で相互に転換するため、もう一方の異性体( R 体)を分離して製剤化しても、催奇形性は避けられない。

日本では、サリドマイド製剤による催奇形性が報告されたにも関わらず、販売停止及び回収措置が翌年になるなど、その対応の遅さが問題視された。

問 19 以下のスモン訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

スモン訴訟は、( a )として販売されていた( b )を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、( c )が創設された。

1a整腸剤 b小柴胡湯 c医薬品副作用被害救済制度
2a整腸剤 bキノホルム製剤 c医薬品・医療機器等安全性情報
3a整腸剤 bキノホルム製剤 c医薬品副作用被害救済制度
4a催眠鎮静剤 bキノホルム製剤 c医薬品副作用被害救済制度
5a催眠鎮静剤 b小柴胡湯 c医薬品副作用被害救済制度

【解答3】
スモン訴訟は、( a整腸剤 )として販売されていた( bキノホルム製剤 )を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、( c医薬品副作用被害救済制度 )が創設された。

問 20 次の記述は、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aCJD訴訟を一因として、2002年に行われた薬事法改正に伴い、生物由来製品の安全対策強化が行われた。
bヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。
cCJDの症状としては、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難が現れる。
dCJDの原因となるプリオンは、細菌の一種である。
  • 1(a、b)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(c、d)

【解答1】
a○
b○

記載はスモンの症状。
CJDの症状としては、プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れる。

プリオンは、細菌ではなく、タンパク質の一種である。

第2章 人体の働きと医薬品

問 1 

a
1

第3章 主な医薬品とその作用

問 1 次の記述は、かぜ及びかぜ薬に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aかぜは単一の疾患ではなく、上気道の急性炎症の総称である。
bかぜの約8割は細菌の感染が原因であるが、それ以外にウイルスの感染や、まれに冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もある。
cかぜ薬とは、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する医薬品の総称である。
d発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、解熱鎮痛薬、鎮咳 がい 去痰 たん 薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。
  • 1(a、b)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(c、d)

【解答2】
a○

かぜの約8割は細菌ではなく、ウイルスが原因。

かぜ薬とは、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、諸症状の緩和を図る対症療法薬である。
d○

問 2 かぜ薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aベラドンナ総アルカロイドは、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合される場合がある。
bアドレナリン作動成分は、痰の切れを良くすることを目的として配合される場合がある。
cチペピジンヒベンズ酸塩は、咳を抑えることを目的として配合される場合がある。
dセミアルカリプロティナーゼは、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的として配合される場合がある。
a b c d
1正 正 正 誤
2正 誤 正 正
3誤 誤 正 誤
4誤 正 誤 正
5正 誤 誤 誤

【解答2】
a○

アドレナリン作動成分は、鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる成分。
痰の切れを良くすることを目的として配合されるのは、去痰成分(グアイフェネシンやブロムヘキシン塩酸塩等)。
c○
d○

問 3 化学的に合成された解熱鎮痛成分(アセトアミノフェンを除く。)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a悪寒・発熱時の解熱のほか、頭痛、関節痛に用いられるが、筋肉痛、肩こり痛には用いられない。
b末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させるため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。
cアスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では生じない。
dイブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を上昇させる。
a b c d
1正 誤 誤 誤
2正 正 誤 正
3誤 正 誤 誤
4誤 誤 正 正
5正 正 正 正

【解答3】

悪寒・発熱時の解熱のほか、頭痛、関節痛、筋肉痛、肩こり痛にも用いられる。
b○

アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。

イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を「低下させる」。

問 4 次の記述は、解熱鎮痛成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aアスピリンは、専ら小児の解熱を目的として、一般用医薬品の坐薬に配合される。
bイソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は弱いが、抗炎症作用は強いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。
cアセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
dイブプロフェンは、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることがある。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答4】

記載はアセトアミノフェンの内容。
アスピリンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。

イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は「弱い」ではなく「比較的強い」が、抗炎症作用は「弱い」ため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。
c○
d○

問 5 次の記述は、催眠鎮静薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
bブロモバレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
c神経の興奮・緊張緩和を期待して配合されることのあるチョウトウコウは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬である。
dアリルイソプロピルアセチル尿素を含む催眠鎮静薬の服用時には、特段飲酒を避ける必要はない。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答1】
a○
b○

神経の興奮・緊張緩和を期待して配合されることのあるチョウトウコウは、アカネ科のカギカズラ、ウンカリア・シネンシス又はウンカリア・マクロフィラの通例とげを基原とする生薬。
クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬は、サンソウニン。

アリルイソプロピルアセチル尿素を含む催眠鎮静薬の服用時には、飲酒を避ける必要がある。

問 6 眠気防止薬及びその有効成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aカフェインには、胃液分泌亢進作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
b妊娠中にカフェインを摂取した場合、吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。
c眠気防止薬には、眠気を抑える成分として、チアミン塩化物塩酸塩、タウリンが配合されている場合がある。
dかぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために、眠気防止薬を使用するのは適切ではない。
a b c d
1正 正 誤 正
2正 誤 正 誤
3正 正 正 誤
4誤 誤 誤 正
5誤 正 正 正

【解答1】
a○
b○

眠気防止薬には、眠気を抑える成分ではないが、眠気による倦怠感を和らげる補助成分として、チアミン塩化物塩酸塩、タウリンが配合されている場合がある。
d○

問 7 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

1ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
2メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が早く現れ、持続時間は短い。
3ジフェンヒドラミンテオクル酸塩は、不安や緊張などを和らげることで、心理的な要因による乗物酔いの発現を抑える。
4ブロモバレリル尿素は、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合されている場合がある。

【解答1】
1○

メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間は長い。

不安や緊張などを和らげることで、心理的な要因による乗物酔いの発現を抑えるのは、鎮静成分。
ジフェンヒドラミンテオクル酸塩は、抗ヒスタミン成分。延髄にある嘔吐中枢への刺激や、内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。

記載は、アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分の内容。
ブロモバレリル尿素は、鎮静成分。

問 8 次の記述は、鎮咳去痰薬に配合される生薬成分の基原及び作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aキョウニンは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、去痰 たん 作 用を期待して用いられる。
bナンテンジツは、メギ科のシロミナンテン(シロナンテン)又はナンテンの果実を基原とする生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされる。
cセネガは、ヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。
dキキョウは、キキョウ科のキキョウの根を基原とする生薬で、痰又は痰を伴う咳に用いられる。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答3】

オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬はシャゼンソウ。
キョウニンは、バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子を基原とする生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示すとされる。
b○

セネガは、ヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬だが、去痰作用を期待して用いられる。
d○

問 9 次の1~5で示される鎮咳去痰薬に配合される成分のうち、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑えることを目的とする非麻薬性鎮咳成分はどれか。

1ジヒドロコデインリン酸塩
2ノスカピン
3ブロムヘキシン塩酸塩
4トラネキサム酸
5クロルフェニラミンマレイン酸塩

【解答2】

問 10 次の記述は、口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)の一般的な注意事項に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aトローチ剤やドロップ剤は、口中に含み、噛み砕いた後、すぐに飲み込むようにして使用されることが重要である。
b噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
c含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃い方が効果的である。
d口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、刺激感等が現れやすいほか、循環血流中への移行による全身的な影響も生じやすくなる。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答3】

トローチ剤やドロップ剤は、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要である。
b○

含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
d○

問 11 含嗽薬に配合される成分の相互作用又は副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aクロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬では、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
b咽頭における局所的な作用を目的としてクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されるが、結果的に抗ヒスタミン成分を経口的に摂取することとなり、内服薬と同様な副作用が現れることがある。
cポビドンヨードが配合された含嗽薬では、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。
dヨウ素が配合された含嗽薬は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると殺菌作用が増強されるため、そうした食品を摂取した直後に使用することが望ましい。
a b c d
1正 正 誤 正
2正 誤 正 誤
3正 正 正 誤
4誤 誤 誤 正
5誤 正 正 正

【解答3】
a○
b○
c○

ヨウ素が配合された含嗽薬は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われるため、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましい。

問 12 健胃薬に配合される生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aセンブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
bリュウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。
cチンピは、ミカン科のウンシュウミカンの成熟した果皮を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
dオウバクは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
a b c d
1誤 誤 正 誤
2正 正 正 正
3正 正 誤 誤
4正 誤 正 正
5誤 正 誤 正

【解答4】
a○

記載はユウタンの内容。
リュウタンは、リンドウトウリンドウ等の根及び根茎を基原とする生薬で、苦みによる健胃作用を期待して用いられる。
c○
d○

問 13 次の記述は、止瀉薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a次没食子酸ビスマス等のビスマスが配合された止瀉薬は、通常1ヶ月以上継続して使用することで効果が発現する。
bタンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
cロペラミド塩酸塩は、抗菌作用を示すため、主に細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
d炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる場合がある。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答3】

次没食子酸ビスマス等のビスマスが配合された止瀉薬は、海外において長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があり、「1週間」以上継続して使用しないこととされている。
b○

ロペラミド塩酸塩は、細菌感染による下痢については、適用対象ではない。
d○

問 14 ヒマシ油に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

1大腸刺激性瀉下成分として用いられる。
2ドクダミ科のドクダミの花期の地上部を圧搾して得られた油を用いた生薬である。
3瀉下作用は弱いため、3歳未満の乳幼児に使用される。
4主に誤食・誤飲等による中毒の場合などに用いられるが、防虫剤や殺鼠 そ 剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある。

【解答4】

「小腸」刺激性瀉下成分である。

ヒマシは、トウダイグサ科のトウゴマの種子。
ドクダミ科のドクダミの花期の地上部を基原とする生薬は、「ジュウヤク」。

急激で強い瀉下作用(峻下作用)を示すため、3歳未満の乳幼児では使用をさけることとされている。
4○

問 15 次の記述は、胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aメチルオクタトロピン臭化物は、吸収された成分の一部が母乳中に移行することが知られている。
bオキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、 胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。
cパパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされるが、眼圧を低下させる作用も示すことが知られている。
dブチルスコポラミン臭化物は、交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることにより、胃痛を鎮める。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答1】
a○
b○

パパベリン塩酸塩は、眼圧を「上昇」させる作用も示すことが知られている。

ブチルスコポラミン臭化物は、交感神経ではなく、「副交感神経」の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることにより、胃痛を鎮める抗コリン成分。

問 16 浣腸薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用される医薬品である。
2注入剤を使用する場合は、薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように注入する。
3グリセリンは血管修復作用を示すため、グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している場合にしばしば使用される。
4腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐き気や嘔吐が現れた場合には、急性腹症の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させるおそれがある。

【解答3】
1○
2○

グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こす。
4○

問 17 駆虫薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
b複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなる。
cサントニンは、 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
dパモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
a b c d
1正 正 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4誤 正 誤 正
5誤 誤 正 誤

【解答3】
a○
b○
cとd×
選択肢cの内容がパモ酸ピルビニウム。
選択肢dの内容がサントニン。
サントニンは、 回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。

問 18 次の1~5で示される強心薬に用いられる成分のうち、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量として5mgを超えて含有する医薬品が劇薬に指定されているものはどれか。

1ジャコウ
2センソ
3ロクジョウ
4ゴオウ
5リュウノウ

【解答2】

問 19 高コレステロール改善薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
bリノール酸は、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
cパンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
dビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑える作用があるとされる。
a b c d
1正 正 正 正
2誤 正 誤 正
3正 誤 正 正
4正 正 誤 誤
5誤 誤 誤 誤

【解答1】
a○
b○
c○
d○

問 20 ユビデカレノンに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分である。
b摂取された栄養素からエネルギーが産生される際に、ビタミンKとともに働く。
c心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。
d軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。
a b c d
1正 正 正 誤
2誤 誤 正 正
3誤 正 誤 誤
4正 誤 正 正
5正 正 誤 正

【解答4】
a○

摂取された栄養素からエネルギーが産生される際に、ビタミンKではなく「ビタミンB群」とともに働く。
c○
d○

問 21 次の記述は、外用痔疾用薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aヒドロコルチゾン酢酸エステルは、痔による肛門部の炎症を抑えるために配合されている場合がある。
bジフェンヒドラミンは、痔に伴う痒みを和らげることを目的として配合されている場合がある。
cカンフルは、裂肛の感染防止を目的に配合されている場合がある。
dリドカインは、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されている場合がある。
  • 1(a、b)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(c、d)

【解答1】
a○
b○

カンフルは、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して配合される冷感刺激成分。
裂肛の感染防止を目的に配合されるのは、クロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌消毒成分。

リドカインは、局所麻酔成分。
血管収縮作用による止血効果を期待して配合されるのは、テトラヒドロゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分。

問 22 次の記述は、婦人薬と月経等に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

a月経以外の不規則な出血があった場合は、すみやかに医療機関を受診するよう勧める必要がある。
b膣に適用する薬剤は、全て局所に用いられるため、成分が吸収されて循環血液中に移行することはない。
c女性ホルモン成分は、長期連用で血栓症を生じる可能性がある。
dおりものは、女性生殖器の異常を示しているものなので、程度や色などに関係なく、少量でもみられた場合は医療機関の受診を勧める必要がある。
  • 1(a、c)
  • 2(a、d)
  • 3(b、c)
  • 4(b、d)

【解答1】
a○

膣に適用する薬剤は、成分が適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。
c○

おりものは女性生殖器からの分泌物で、卵巣が働いている間は、ほとんどの女性に見られる。
おりものの量が急に増えたり、膿のようなおりもの、血液が混じったおりものが生じたような場合には
、膣や子宮に炎症や感染症を起こしている可能性があり、特に月経以外の不規則な出血(不正出血)がある場合には、すみやかに専門医の受診を勧める必要がある。

問 23 次の1~5で示される漢方処方製剤のうち、「女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和」に用いるものはどれか。

1十味敗毒湯
2小青竜湯
3当帰芍薬散
4乙字湯
5猪苓湯

【解答3】

問 24 鼻炎用内服薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。
b抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。
cアドレナリン作動成分のプソイドエフェドリン塩酸塩は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあり、これらの人には使用を避ける必要がある。
dアドレナリン作動成分のヨウ化イソプロパミドは、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的に配合されている。
a b c d
1正 正 正 誤
2誤 誤 正 正
3正 正 誤 正
4正 誤 誤 正
5誤 誤 正 誤

【解答1】
a○
b○
c○

ヨウ化イソプロパミドは、抗コリン成分。
鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的に配合されているアドレナリン作動成分は、プソイドエフェドリン塩酸塩等。

問 25 鼻炎用点鼻薬に含まれる成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aクロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示す。
bグリチルリチン酸二カリウムは、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合される場合がある。
c陽性界面活性成分は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示す。
dアドレナリン作動成分は、鼻以外の器官や臓器に影響を及ぼすおそれがない。
a b c d
1正 正 正 誤
2誤 誤 正 正
3正 正 誤 正
4正 誤 誤 正
5誤 正 正 誤

【解答1】
a○
b○
c○

アドレナリン作動成分は、鼻以外の器官や臓器に影響を及ぼすおそれが「ある」。

問 26 次の記述は、眼科用薬に含まれる成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aネオスチグミンメチル硫酸塩は、目の調節機能を改善する効果を期待して用いられる。
bプラノプロフェンは、結膜や角膜の乾燥を防ぐ効果を期待して用いられる。
cアズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用がある。
dナファゾリン塩酸塩は、非ステロイド性抗炎症成分である。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【解答2】
a○

プラノプロフェンは、非ステロイド性抗炎症成分。
結膜や角膜の乾燥を防ぐ効果を期待して用いられるのは、コンドロイチン硫酸ナトリウム。
c○

ナファゾリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分。

問 27 外皮用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a外皮用薬は、 表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。
b塗り薬は、いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましい。
c貼付剤は、同じ部位に連続して貼付すると、かぶれ等を生じやすくなる。
dスプレー剤やエアゾール剤は、使用上の注意に従い、患部から十分離して噴霧し、また、連続して噴霧する時間は3秒以内とすることが望ましい。
a b c d
1誤 正 正 誤
2誤 誤 正 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 正
5正 誤 誤 正

【解答4】
a○
b○
c○
d○

問 28 第1欄の記述は、きず口等の殺菌消毒成分に関するものである。第1欄の記述に該当する殺菌消毒成分として正しいものは第2欄のどれか。

第1欄
一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。有機水銀の一種であるが、皮膚浸透性が低く、通常の使用において水銀中毒を生じることはない。ただし、口の周りや口が触れる部位(乳頭等)への使用は避ける必要がある。

第2欄

1ヨードチンキ
2アクリノール
3マーキュロクロム
4オキシドール
5クロルヘキシジングルコン酸塩

【解答3】

問 29 口内炎及び口内炎用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルレチン酸等の抗炎症成分が用いられる。
2口腔 くう 内に適用されるため、ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合には、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。
3シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
4口内炎は、疱疹ウイルスの口腔内感染による場合がほとんどであり、医薬品の副作用として口内炎を生じることはない。

【解答4】
1○
2○
3○

口内炎は、疱疹ウイルスの口腔内感染による場合や、医薬品の副作用として口内炎を生じる場合もある。

問 30 歯槽膿漏内服薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

1歯周組織の血行を促す効果を期待して、ビタミンEが配合されている場合がある。
2炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。
3炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期 待して、ビタミンCが配合されている場合がある。
4コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、フィトナジオンが配合されている場合がある。

【解答1】
1○

銅クロロフィリンナトリウム
炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合されている場合があるのは、カルバゾクロム。

炎症を起こした歯周組織の修復を促す組織修復成分。

コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強 化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して配合されているのは、ビタミンC(アスコルビン酸等)。
フィトナジオン(ビタミンK)は、血液の凝固機能を正常に保つ働きがある止血成分。

第4章 

問 1 

a
1

第5章 

問 1 

a
1

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