2017.2.1
- ワンポイントレッスン
炎症の特徴
かぜによってのどが痛かったり、やけどをしたり、虫に刺されたりしたときなど、赤くはれて痛みやほてった感じがあるとき炎症を起こしているといいます。
炎症とはどういうことをいうのでしょうか。
この前の講義でも、受講生から質問がありました。
いい機会なのでここで整理してみましょう。
炎症というのは、病気に対する体の防御反応で、病気を治そうとする一連の反応です。
炎症が起きる原因にはいろいろあります。化学的因子(毒物、酸やアルカリなどの薬剤)、物理的因子(温度、紫外線、衝撃)、生物学的因子(細菌やウイルスなどの感染)など。
これらの原因によって、体に次のような変化が起きます。
発赤
膨張
熱感
疼痛
機能異常
この5つの症状が炎症の特徴です。スポーツ中に足を打撲したことあるよね。そのときのことを思い出せば、なるほどだよね。
そしてこれらの反応は、刺激となったものを排除し、障害をうけた組織を修復しようとする過程です。
障害を受けた部分の血流が変化する
↓
血液の血漿成分や白血球が血管外ににじみ出てくる
↓
白血球によって、有害物質が除去される
↓
障害を受けた部分が増殖して、清掃と修復を進める
↓
破壊された組織や血管が復活する。(傷の跡が残ってしまう場合もある。)
この反応が過剰に起こると生体がダメージを受けることがあるので、炎症を抑える薬が使われます。
抗炎症成分は、①ステロイド性、②非ステロイド性、③その他 の3つに分類して整理しよう。
うまくまとめられないようなら、次回また説明するね。