こんにちは！

今回は、禁煙についての記事です。

５月31日は世界保健機関（ＷＨＯ）が定めた「世界禁煙デー」でしたが、ほかにも禁煙の日があります。

それは22日です！

禁煙推進学術ネットワークは毎月22日を「禁煙の日」に制定し活動をしています。「22」を２羽の白鳥に見立て「スワンスワン（吸わん吸わん）で禁煙を！」をスローガンにしています。

禁煙達成は簡単なことではありません。方法はいろいろありますが、ニコチン離脱症状を軽減するニコチン置換療法をご紹介します。

▶ニコチン置換療法って？

ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて、離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法です。

禁煙補助剤は、タバコに含まれている「タール」などの有害物質を含まず、「ニコチン」だけを体内に吸収させるのです。

▶くすりは？

ドラッグストアなどで販売されているものには２タイプあります。

●ニコチンガム（咀嚼剤）：ニコチンが口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する

●ニコチンパッチ（貼付剤）：ニコチンが皮膚を透過して血中に移行する

▶どう違う？

●ニコチンガム

＜指定第２類医薬品＞…ドラッグストア等で購入可能

タバコを吸いたくなった時に、１回１個を30分から60分かけてゆっくりと間をおきながら噛む

●ニコチンパッチ

＜第１類医薬品（20、10の２種類）＞…ドラッグストアなどで薬剤師の説明を受けた後に購入可能

１日１回１枚を起床時に腕・腹・背中などに貼り就寝時にはがす

不眠などの副作用を抑える目的で就寝中ははがすよう規定されている

※＜医療用医薬品（30、20、10の３種類）＞…医療機関（禁煙外来）を受診し処方を受ける

１日１回１枚を腕・腹・背中などに24時間貼付

就寝中もニコチンを供給することにより起床時の喫煙要求が少なくなるため、24時間連続貼付

■ニコチンガム

登録販売者が販売することができるのは、ニコチンガムです。

「１個を30分から60分かけてゆっくりと間をおきながら噛む」ということでお菓子のガムとは違うことが分かりますね。

ニコチンガムの噛み方

・ピリッとした味を感じるまでゆっくりと15回程度噛む

・頬(ほお)と歯茎の間に、約１分以上置く

・上記を約30分～60分繰り返した後、紙などに包んで捨てる

使用開始時の１日の使用個数の目安

・禁煙前の１日の喫煙本数　20本以下/１日４～６個、21～30本/６～９個、31本以上/９～12個

メリット

・禁煙時の口さみしさをまぎらわすことができる

・自分で噛むタイミングを決めることができる

デメリット

・特殊な噛み方が必要

・仕事等の事情でガムが噛めない場合は適さない

・コーヒーや炭酸飲料などを飲んだ後は使用できない（口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下する）

★販売に従事する方は、使用方法・メリット・デメリットを理解した上で情報提供しましょう！！

　監修　長沢利枝講師