2019.12.19
- ワンポイントレッスン
過去問一問一答vol.2
~第2章より~
<問題>
次の記述は、呼吸器系に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a.扁桃はリンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
b.鼻汁にはリゾチームが含まれ、かぜやアレルギーのときには、防御反応として大量に分泌されるようになる。
c.咽頭は、発声器としての役割もあり、呼気で咽頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。
d.肺は胸部の左右両側に1対あり、肺自体の筋組織により自力で膨らんだり縮んだりする。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
<解答・解説>※テキスト P22~P23 / 手引き集 P18
解答:1
a.〇
b.〇
c.咽頭ではなく喉頭のことである。
d.肺自体には筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
<補足説明>
・「リゾチーム」には、細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもあり、生体防御因子として働きます。唾液・涙液にも含まれています。
・「横隔膜」は、胸腔(肺や心臓等が収まるところ)と腹腔(消化管や泌尿器等が収まるところ)を隔てる膜状の筋肉です。
・「肋間筋」は、上下の肋骨をつなぐ筋肉です。