2019.12.19
- ワンポイントレッスン
過去問一問一答vol.4
~第3章より~
<問題>
健胃成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a.日本薬局方収載のセンブリ末は、健胃薬のほか止瀉薬としても用いられる。
b.生薬成分が配合された健胃薬は、散剤をオブラートに包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用すると効果が期待できる。
c.カルニチン塩化物は、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して、胃腸薬や滋養強壮保健薬に用いられる。
d.胆汁末や動物胆(ユウタンを含む)は、心臓の働きを高める作用もある。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
<解答・解説> ※テキスト P89 / 手引き集 P63~P64
解答:2
a.〇
b.×:オブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用すると効果が期待できず、そのような服用の仕方は適当でない。
c.〇
d.×:心臓ではなく、肝臓の働きを高める作用である。
<補足・説明>
・生薬成分は、苦味や香りで味覚や嗅覚を刺激して、反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合されています。
・「動物胆」は、ウシ等の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で苦味があります。
・「ユウタン」は、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で苦味があります。漢字表記は「熊胆」です。