- ワンポイントレッスン
学習を進めていくと、医薬品の成分がたくさんでてきて、覚えきれない。どうすればよいか、という質問がよくあります。
うーん。まず大切なのは、優先順位をつけることかな。
どの項目からもまんべんなく出題されるので、ヤマをかけるのは問題。
でも、小児鎮静薬、婦人薬、駆虫薬、口腔咽喉薬など出題されるのはまれです。
それに対して精神神経に作用する薬、呼吸器系、胃腸系、アレルギー用薬、眼科用、皮膚、公衆衛生薬などは複数出題されます。
全体を平均して覚えようとするよりも、まず重要な成分を徹底的に覚える。それから、出題数が低いところを追加していく、というやり方が合理的です。
覚えにくいものは、語呂合わせでもいいから何としても覚える。語呂合わせを考えるうちに覚えてしまう、ということもよくあるし。
「センナ大王」→瀉下成分のセンナとダイオウ。
「地面めくりのプロ、ドール」→鎮暈薬のジメンヒドリナート、メクリジン、プロメタジン、ジフェニドール。
それから、問題集をうまく使うこと。
ただし、その使い方。「去年の過去問をやったら、○点取れた。」というようなやり方はよくないよ。もっとうまく使って、覚えるための手段として利用できるようにしよう。こんなやり方で。
① テキストで学習する。
②問題集に取りかかる。そして答え合わせ。このとき、できなかった問題、覚えていなかった問題にマークを付ける。そして、ふたたび覚えなおす。テキストにももどる。
③また問題集を繰り返す。ただし全部をやるのではなく、マークがついたものだけ。答え合わせをしてできなかった問題、覚えていなかった問題にさらにマークを付ける。2回連続できなかったものには2重にマークがつくことになります。
④テキストで復習。そして問題集。マーク。これを何回も何回も繰り返していく。
すべて覚えてしまうまで、徹底的に繰り返すことがポイントです。
このやり方で繰りかえすと、マークの個数によって分類された問題集が1冊できあがったことになります。
この問題集は、時間の余裕によって、今日は時間がないのでマークが3個ついた問題だけを繰り返そう、とか、時間があるのでマークが1個だけの問題をやってみよう、というように、試験の直前まで活用できる。
新しく受験勉強を始める、という人も多いと思います。参考にしてくださいね。