- ワンポイントレッスン
今日は、白血球について。
ユキエ「そういえば、小説を読んでいると、ヒロインが白血病になって、という話がよくでてきます。」
サブロウ「そうかな。ボクの読むものでは、多重人格ものが多いです。」
それは、ただ読書傾向のちがいってことだと思うけど…。
多重人格はおいといて、と。
白血球はどこで作られているか覚えてるかい。
ユキエ「骨髄です。」
よーし、オッケイ。
白血球だけではない。血球はどれも骨髄で作られている。小さいときは体中の骨の骨髄で作られる。でも大人になるにつれて、胸やおしりにある大きな骨の骨髄に限られてくるんだけどね。血球には寿命がある。赤血球は数カ月で、古くなると弾力を失って、脾臓で処理される。
白血球は、数年もつものもあるけど、ほとんどは、な、なんと数時間から数日の命なんだ。おどろき。だから、補充しないと間に合わないっ。
骨髄には造血幹細胞がある。
この細胞が分裂して、赤血球になったり、白血球になったり、血小板になったりする。
もともと同じ細胞なのに、いろんなものに分かれてできあがっていくってわけ。
サブロウ「なんか、多重人格みたい、造血幹細胞って。」
白血球といっても何種類もあるしね。
この造血細胞が悪性化して異常に増えてしまうことがある。そうするとタイヘン。血液中の白血球数がドンドン増えていく。これが白血病。
ユキエ「白血球は、免疫を行って生体を防御しています。増えることはそんなに悪いことではないのではないですか。」
白血球が増えた分、他の血球が作られなくなって減ってしまうー。それに白血球も不完全で、正常な働きができないものばかりー。
ユキエ「増えるだけではなくって、機能しなくなるってことなのね…。かわいそう。」