2017.2.1
- ワンポイントレッスン
内分泌と外分泌について
内分泌腺とは?
もちろん、ホルモンを分泌する器官のこと。
では、内分泌腺があるのなら外分泌腺というのはないのだろうか。
唾液腺とか、膵臓、胆嚢など、消化液を分泌する器官を消化腺とよぶことは、登録販売者資格の受験生ならみなさん知っていると思います。
実はこの消化腺が外分泌腺です。
分泌というはたらきをする細胞の集団(組織)を腺といいます。その字があらわすとおり泉のイメージ。
そして分泌物を管(導管といいます)を通して流出させるものを外分泌腺というのに対して、管がなく分泌物が血液の中にはいりこんでいくものを内分泌腺とよんでいるのです。
膵臓では膵液は、膵管を通して十二指腸に流れ込んでいる。胆嚢でも、胆管を通して胆汁が流れている。消化腺からは、どれもが管を通して消化液が分泌されている。
だから外分泌腺という。消化腺の他にも、乳腺なども外分泌腺のなかまです。
しかし内分泌腺にはホルモンが通る管というものがない。分泌されたホルモンは、直接血液中に入り込んでいくしくみになっている。
ホルモンを分泌する器官には何があるかな?
膵臓、腎臓、副腎。(もちろんこの他にもたくさんあるが、まずこの3つを整理しよう。)
膵臓からは血糖値を調節するホルモン、腎臓からは赤血球産生を調節するホルモン、副腎からはステロイドホルモンが分泌される。これらの内分泌腺で産生されたホルモンは、血液中に入り、そして全身に送られる。こうしてホルモンは全身に対して作用することができる。
腺→外分泌腺…消化液を導管を通して分泌する腺
内分泌腺…ホルモンを血液を通して分泌する腺