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登録販売者ワンポイントレッスン

2017.2.1
  • ワンポイントレッスン
そして蜂もいなくなった

蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)ってきいたことありますか。病名みたいにきこえるかもしれないけれど、そうではない。ハチの群れが集団で消えてしまう現象のことだ。世界各地で大量に起こっている。おそろしいことに、北半球では4分の1のハチが死滅したともいわれている。

サブロウ「最近、蚊もハエもいなくなったっていうのは気がついていましたけど」

ユキエ「いいこと。それは、夏が終わったってこと。また来年夏が来たら復活するって。でもいま問題になっているハチの失踪は、それっきりもどらない」

サブロウ「もどらない?ど、どういうことですか」

 ウイルスとか、異常気象とかもいわれて理由ははっきりしていないんだ。でもいま最も疑わしいとされているのは農薬。有機リン系にかわって開発されたネオニコチノイド系とよばれる農薬がある。この農薬が世界中に普及して、ミツバチの異変に影響したのではないか、ということで、ヨーロッパでは今年(2013年)12月までに全面的に禁止されることになった。
ハチは、野菜や果物の生育には欠かすことができない生き物だ。ハチが寄ってきてはじめて農作物は受粉し、実や種をつくることができる。しかしその一方で農薬も、農作物をカメムシなどの害虫から守るために役だっている。ハチはもちろん守らないといけない。しかし農薬も使わざるを得ない。バランスをどうとればよいか、複雑だよね。

 ネオニコチノイド系は、アセチルコリンの受容体に直接結合して、副交感神経系を混乱させる。副交感神経系が混乱するということでは、有機リン系と似ているね。有機リン系はどのように作用するか覚えているかい。

サブロウ「殺虫剤に使われています。アセチルコリンを分解する酵素。ええっと…」

ユキエ「コリンエステラーゼよ」

サブロウ「それそれ。コリンエステラーゼを阻害する」

 そうだね。有機リン系は、コリンエステラーゼを不可逆的に阻害する作用がある。そのため、アセチルコリンがどんどんたまっていき、副交感神経が過剰に興奮した状態になる。

ユキエ 「農作物の世界もそうだけど、ハチの世界は、それどころではない。たいへんな騒ぎになっているのではないかしら。絶滅の危機に立ち向かう王女と、闘う戦士たちの物語よ」

蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)についてのページです。登録販売者試験の資格なら三幸医療カレッジ。医薬品の勉強がはじめての方も、イチから学べて合格を目指せます。
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