2019.12.17
- ワンポイントレッスン
過去問一問一答vol.1
~第1章より~
<問題>
小児と医薬品に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1.小児は、血液脳関門が未発達であるため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を生じやすく、加えて、肝臓及び腎臓の機能も未発達であるため、副作用がより強く出ることがある。
2.乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であれば、乳児は医薬品の使用により状態が急変することはない。
3.医薬品の使用上の注意において、小児という場合には、おおよその目安として、7歳未満の年齢区分が用いられている。
4.医薬品の販売に従事する専門家は、保護者等に対して、小児向けの用法用量の設定の無い一般用医薬品では、量を減らして小児へ与えるよう説明をするべきである。
<解答・解説>※テキスト P7 / 手引き集 P6~P7
解答:1
1.〇
2.×:乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすい。
3.×:小児は15歳未満である。乳児は1歳未満、幼児は7歳未満。
4.×:保護者等に対して成人用の医薬品の量を減らして小児に与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明がなされることが重要である。
<補足説明>
・「血液脳関門」とは、血液から脳への物質の移行を制限する仕組みのことであり、脳にとっては有害な物質等が脳内に侵入するのを防ぐ機構です。
・「肝臓」は、医薬品成分の「代謝」に重要な臓器です。→第2章での学習項目です!
・「腎臓」は、医薬品成分の「対外排出」に重要な臓器です。→第2章での学習項目です!