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令和3年度版登録販売者試験 過去問題集

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令和1年度より関西広域連合として実施
徳島県は、令和1年度より関西広域連合として実施

第2章 人体の働きと医薬品

問 1 消化器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

唾液には、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素(唾液アミラーゼ)が含まれる。
胃の内壁を覆っている粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、主にトリプシノーゲンを分泌している。
小腸の内壁からは腸液が分泌され、十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、主に膵液中のペプシノーゲンがペプシンになる。
脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受けるが、小腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成され、乳状脂粒(カイロミクロン)となる。
1ア、ウ
2ア、エ
3イ、ウ
4イ、エ

【正解2】
ア○
イ×
トリプシノーゲンではなく、「ペプシノーゲン」である。
ウ×
膵液中の「トリプシノーゲン」が「トリプシン」になる。
エ○

問 2 肝臓の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

肝臓で産生される胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、タンパク質の消化を容易にし、水溶性ビタミンの吸収を助ける。
肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンAやDのほか、水溶性ビタミンであるビタミンB6やB12を貯蔵する。
肝臓は、滞留すると生体に有害な物質を、肝細胞内の酵素系の働きで代謝して無毒化したり、体外に排出されやすい形にしたりする役割を担っている。アルコールの場合、肝臓で一度ホルムアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸になる。
胆汁酸やホルモンの生合成の出発物質となるセラミド、フィブリノゲン等の血液凝固因子、アルブミン等、生命維持に必須な役割を果たす種々の生体物質は、肝臓において産生される。
ア イ ウ エ
1正 正 誤 正
2正 誤 正 誤
3誤 正 正 正
4誤 正 誤 誤
5誤 誤 正 正

【正解4】
ア×
胆汁酸塩は、「脂質」の消化を容易にし、「脂溶性ビタミン」の吸収を助ける。
イ○
ウ×
ホルムアルデヒドではなく、「アセトアルデヒド」である。
エ×
セラミドではなく、「コレステロール」である。

問 3 呼吸器系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は線毛上皮で覆われており、吸い込まれた粉塵や細菌等の異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られ、線毛運動による粘液層の連続した流れによって気道内部から咽頭へ向けて排出され、唾液とともに嚥下される。
鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっており、かぜやアレルギーのときの防御反応としてのみ鼻汁が分泌される。
肺では、肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれ、ガス交換が行われる。
扁桃は、白血球の一種であるマスト細胞が密集する組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌やウイルスに対する免疫反応が行われる。
1ア、ウ
2ア、エ
3イ、ウ
4イ、エ

【正解1】
ア○
イ×
鼻汁は、鼻から吸った空気に湿り気を与えたり、粘膜を保護するため、「常に少しずつ分泌されている」。かぜやアレルギーのときなどには、防御反応として大量に分泌されるようになる。
ウ○
エ×
マスト細胞ではなく、「リンパ球」である。

問 4 循環器系に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1循環器系は体液を体内に循環させ、酸素、栄養分等を全身の組織へ送り、老廃物を排泄器官へ運ぶための器官系で、心臓、血管系、血液、脾臓、リンパ系からなる。
2心臓の左側部分(左心房、左心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される。
3血液が血管中を流れる方向は一定しており、心臓から拍出された血液を送る血管を静脈、心臓へ戻る血液を送る血管を動脈という。
4静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く、血圧は、通常、上腕部の静脈で測定される。

【正解1】
1○
2×
心臓の「右側部分(右心房、右心室)」は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の「左側部分(左心房、左心室)」に入り、そこから全身に送り出される。
3×
心臓から拍出された血液を送る血管を「動脈」、心臓へ戻る血液を送る血管を「静脈」という。
4×
血圧は、通常、上腕部の「動脈」で測定される。

問 5 副腎に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

 副腎は左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる。副腎皮質では、副腎皮質ホルモンが産生・分泌される。副腎皮質ホルモンの一つである( ア )は、体内に( イ )と水を貯留し、( ウ )の排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。

1ア:コルチゾール   イ:塩分    ウ:カリウム
2ア:アルドステロン  イ:カリウム  ウ:塩分
3ア:コルチゾール   イ:塩分    ウ:糖分
4ア:アルドステロン  イ:塩分    ウ:カリウム
5ア:コルチゾール   イ:カリウム  ウ:糖分

【正解4】
 副腎は左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる。副腎皮質では、副腎皮質ホルモンが産生・分泌される。副腎皮質ホルモンの一つである( ア:アルドステロン )は、体内に( イ:塩分 )と水を貯留し、( ウ:カリウム )の排泄を促す作用があり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。

問 6 目、鼻、耳などの感覚器官に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

眼球は、頭蓋骨のくぼみ(眼窩)に収まっている球形の器官で、外側の正面前方付近は、黒色の角膜が覆い、その他の部分は強膜という乳白色の比較的丈夫な結合組織が覆っている。
涙器は、涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔に導出する涙道からなる。涙腺は下眼瞼の裏側にある分泌腺で、血漿から涙液を産生する。
鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞を、においの元となる物質が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。
外耳道にある耳垢腺や皮脂腺からの分泌物に、 埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる。
ア イ ウ エ
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 誤 誤
4誤 正 誤 正
5誤 誤 正 正

【正解5】
ア×
外側の正面前方付近は、「透明」な角膜が覆う。
イ×
涙腺は「上眼瞼」の裏側にある分泌腺。
ウ○
エ○

問 7 外皮系に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺、爪や毛等の角質を総称して外皮系という。
表皮の角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のリン脂質であるケラチンでできた板状の角質細胞と、タンパク質の一種であるセラミドを主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。
メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
皮下脂肪層は、外気の熱や寒さから体を守るとともに、衝撃から体を保護するほか、脂質としてエネルギー源を蓄える機能がある。
1ア、ウ
2ア、エ
3イ、ウ
4イ、エ

【正解2】
ア○
イ×
細胞膜が丈夫な線維性の「タンパク質」であるケラチンでできた板状の角質細胞と、「リン脂質」の一種であるセラミドを主成分とする細胞間脂質で構成されている。
ウ×
メラニン色素は、「表皮」の最下層にあるメラニン産生細胞で産生される。
エ○

問 8 骨格系に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1骨は体の器官のうち最も硬い組織の一つであり、その基本構造は、骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の4組織からなる。
2骨には造血機能があり、骨髄で産生される造血幹細胞から赤血球、白血球、血小板が分化する。
3骨は生きた組織であり、身体の成長が停止するまで破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。
4骨組織を構成する無機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなり、通常それらのカルシウムが骨から溶け出す量とカルシウムが骨に沈着する量はほぼ同量であり、一定の骨密度が保たれる。

【正解3】
「成長が停止した後も一生を通じて」破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。

問 9 副交感神経系が交感神経系より活発に働いたときの効果器とその反応の関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

心臓     ー 心拍数減少
目      ー 瞳孔収縮
胃      ー 胃液分泌亢進
気管、気管支 ー 拡張
ア イ ウ エ
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 誤 誤
4誤 正 誤 正
5誤 誤 正 正

【正解1】
ア○
イ○
ウ○
エ×
気管、気管支は、「収縮」する。

問 10 医薬品の有効成分の吸収に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

カプセル剤は、消化管で吸収される前に、カプセルが消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならず、特殊な製剤を除き、小腸で有効成分が溶出するものが大部分である。
全身作用を目的としない内服薬は、本来、有効成分が消化管から吸収されることによって薬効を発揮するわけではなく、有効成分はそのまま糞便中に排泄されることとなるが、中には消化管内を通過する間に結果的に吸収されてしまうものがある。
坐剤は、肛門から医薬品を挿入することにより、小腸内で溶解され、小腸内壁の粘膜から有効成分が吸収されるものである。
有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合、有効成分が浸透する量は、皮膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受ける。
1ア、ウ
2ア、エ
3イ、ウ
4イ、エ

【正解4】
ア×
小腸ではなく、「胃」で有効成分が溶出されるものが大部分である。
イ○
ウ×
「直腸」内で溶解され、薄い「直腸」内壁の粘膜から有効成分が吸収されるものである。
エ○

問 11 薬物の代謝、排泄に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の(  )内には同じ字句が入ります。

 経口投与後、消化管で吸収され、血液中へ移行した有効成分は、( ア )という血管から肝臓に運ばれる。その後、吸収された有効成分は、まず肝臓に存在する酵素の働きにより( イ )されることになる。したがって、全身循環に移行する有効成分の量は、消化管で吸収された量よりも少なくなる。循環血液中に移行した有効成分の多くは血液中で( ウ )と結合して複合体を形成しており、( イ )や分布が制限される。

1ア:門脈    イ:排泄  ウ:脂質
2ア:門脈    イ:代謝  ウ:血漿タンパク質
3ア:門脈    イ:代謝  ウ:コレステロール
4ア:毛細血管  イ:排泄  ウ:脂質
5ア:毛細血管  イ:代謝  ウ:血漿タンパク質

【正解2】
 経口投与後、消化管で吸収され、血液中へ移行した有効成分は、( ア:門脈 )という血管から肝臓に運ばれる。その後、吸収された有効成分は、まず肝臓に存在する酵素の働きにより( イ:代謝 )されることになる。したがって、全身循環に移行する有効成分の量は、消化管で吸収された量よりも少なくなる。循環血液中に移行した有効成分の多くは血液中で( ウ:血漿タンパク質 )と結合して複合体を形成しており、( イ:代謝 )や分布が制限される。

問 12 医薬品の剤形と使用方法に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどのタンパク質を主成分としており、口の中の唾液でカプセル内に充填された散剤などが溶け出ることがないため、水なしで服用してもよい。
2口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、固形物を飲み込むことが困難な高齢者や乳幼児、水分摂取が制限されている場合でも、口の中で溶かした後に、唾液と一緒に容易に飲み込むことができる。
3錠剤は、例外的な場合を除いて、口の中で噛み砕いて服用してはならない。特に腸内での溶解を目的として錠剤表面をコーティングしているものの場合は、厳に慎まなければならない。
4散剤は、錠剤を飲み込むことが困難な人にとっては錠剤よりも服用しやすいが、口の中に広がって歯の間に挟まったり、苦味や渋味を強く感じたりする場合がある。

【正解1】
水なしで服用すると、ゼラチンが喉や食道に貼り付くことがあるため、必ず適切な量の水(又はぬるま湯)とともに服用する。

問 13 副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ショック(アナフィラキシー)は、一旦発症すると病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、致命的な転帰をたどることがある。
両眼に現れる急性緑内障発作は、皮膚や粘膜の変化と同時期又は半日から一日程度先行して生じることが知られており、そのような症状が現れたときは、中毒性表皮壊死融解症を疑うことが重要である。
軽度の肝障害の場合、自覚症状がないため、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で初めて判明することが多い。
ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬の使用が原因で、血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなることで、突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦怠感等の症状を呈することがある。
ア イ ウ エ
1正 正 誤 誤
2正 誤 正 正
3正 誤 正 誤
4誤 正 正 誤
5誤 誤 誤 正

【正解2】
ア○
イ×
両眼に現れる「急性結膜炎」は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生じることが知られており、そのような症状が現れたときは、皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆である可能性を疑うことが重要である。
ウ○
エ○

問 14 精神神経系に現れる副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

無菌性髄膜炎は、原因の大部分がウイルスであると考えられているが、腸炎ビブリオ感染症やライム病、医薬品の副作用等によって生じることもある。
心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感、不安定感等の症状が現れることがあるため、これらの症状が現れた際には、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状によっては医師の診療を受ける等の対応が必要である。
眠気は比較的軽視されがちな副作用であるが、乗り物や危険な機械類の運転操作中に眠気を生じると重大な事故につながる可能性が高いので、眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、そのような作業に従事しないよう十分注意することが必要である。
全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患があり、それに関連した医薬品を服用している人は、医薬品の副作用による無菌性髄膜炎の発症リスクが高い。
ア イ ウ エ
1正 正 正 正
2正 正 誤 誤
3正 誤 正 誤
4誤 正 正 正
5誤 誤 誤 正

【正解4】
ア×
腸炎ビブリオ感染症ではなく、「マイコプラズマ感染症」である。
イ○
ウ○
エ○

問 15 消化器系及び呼吸器系に現れる副作用とその説明の関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

消化性潰瘍   ー 胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その傷が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
イレウス様症状 ー 腸内容物の通過が阻害された状態をいい、悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈することがある。
間質性肺炎   ー 肺胞と肺胞腔の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、息切れ等の呼吸症状を呈することがある。
喘息      ー 原因となる医薬品の使用後、短時間のうちに鼻水・鼻づまりが現れて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
ア イ ウ エ
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 誤 誤
4誤 正 誤 正
5誤 誤 正 正

【正解2】
ア○
イ○
ウ×
肺胞と「毛細血管」の間のガス交換効率が低下する。
エ○

問 16 循環器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい。
2鬱血性心不全とは、全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肝臓に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患である。
3高血圧や心臓病等、循環器系疾患の診断を受けている人は、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性が高い医薬品を使用してはならない。
4循環器系に現れる副作用に関する使用上の注意に留意して医薬品を適正に使用した場合であっても、動悸(心悸亢進)や一過性の血圧上昇、顔のほてりを生じることがある。

【正解2】
「肺」に血液が貯留して、種々の症状を示す。

問 17 泌尿器系に現れる副作用に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

 ( ア )の機能を抑制する作用がある医薬品を使用すると、( イ )の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。これが進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じたりするようになる。これらの症状は前立腺肥大等の基礎疾患がない人でも現れることが知られており、男性に限らず女性においても報告されている。

1ア:交感神経系   イ:膀胱の排尿筋
2ア:交感神経系   イ:尿道の括約筋
3ア:副交感神経系  イ:膀胱の排尿筋
4ア:副交感神経系  イ:尿道の括約筋
5ア:体性神経系   イ:膀胱の排尿筋

【正解3】
 ( ア:副交感神経系 )の機能を抑制する作用がある医薬品を使用すると、( イ:膀胱の排尿筋 )の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。これが進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じたりするようになる。これらの症状は前立腺肥大等の基礎疾患がない人でも現れることが知られており、男性に限らず女性においても報告されている。

問 18 感覚器系に現れる副作用について、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

コリン作動薬によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。特に緑内障がある人では厳重な注意が必要である。
眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・ 嘔吐等の症状が現れることがある。
医薬品によっては、瞳の縮小(縮瞳)による異常な 眩しさや目のかすみ等の副作用が現れることがあるので、この副作用を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗り物や機械類の運転操作は避けなければならない。
高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害(視野欠損や失明)に至るおそれがあるため、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要がある。
1ア、イ
2ア、ウ
3イ、エ
4ウ、エ

【正解3】
ア×
コリン作動薬ではなく、「抗コリン作用がある成分が配合された医薬品」である。
イ○
ウ×
縮小(縮瞳)ではなく、「拡大(散瞳)」である。
エ○

問 19 皮膚炎に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

同じ医薬品が触れても接触皮膚炎を発症するか否かはその人の体質によって異なり、発症するまでの時間も様々である。
アレルギー性皮膚炎の発症部位は、医薬品の接触部位に限定されない。
接触皮膚炎は、適切な処置を行えば、通常は1週間程度で症状は治まり、再び同じ医薬品に触れても再発することはない。
光線過敏症の発症部位は、医薬品の接触部位だけでなく、全身へ広がる場合がある。
ア イ ウ エ
1正 正 正 誤
2正 正 誤 正
3正 誤 正 誤
4誤 正 誤 誤
5誤 誤 正 正

【正解2】
ア○
イ○
ウ×
通常は1週間程度で症状は治まるが、「再びその医薬品に触れると再発する」。
エ○

問 20 薬疹に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1薬疹は、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、発疹や発赤等の皮膚症状を呈する場合をいうが、皮膚以外に、眼の充血や口唇・口腔粘膜に異常が見られることもある。
2発熱を伴って眼や口腔粘膜に異常が現れた場合は、急速に皮膚粘膜眼症候群や、中毒性表皮壊死融解症等の重篤な病態へ進行することがあるので、厳重な注意が必要である。
3薬疹はアレルギー体質の人や以前に薬疹を起こしたことがある人で生じやすいが、それまで薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
4痒み等の症状に対して、一般の生活者が自己判断で痒みの原因と思われる医薬品の使用を中止することは、原因の特定を困難にするおそれがあるため、避けるべきである。

【正解4】
痒み等の症状に対して、一般の生活者が自己判断で「対症療法を行う」ことは、原因の特定を困難にするおそれがあるため、避けるべきである。

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