- ワンポイントレッスン
幸絵「M:Iって何だかわかる?」
三郎「なんだよ。久しぶりの出番だというのにいきなり問題かい?」
幸枝「いいじゃない。」
三郎「M:Iといえば。もちろん、ミッション・インポシブルでしょ。」
幸絵「そう。トム・クルーズ、ぜったい見にいくわ。」
三郎「いいね。僕も。」
幸絵「じゃあ、次の問題にいくわよ。」
三郎「またかい。」
幸絵「クスリでMTといえば何のことでしょう?」
三郎「薬の名前でMT?」
幸絵「そう。胃腸の薬。」
三郎「メントールでは?でも胃腸の薬でないか…。」
幸絵「答え。Mはマレイン酸。Tはトリメブチン。」
三郎「なるほど。マレイン酸トリメブチンのことか。でも、それがどうかしたの。」
幸絵「昨日から胃の調子が悪くって。ためしに飲んでみようかなって思ったの。」
三郎「二日酔いかい?」
幸絵「失礼ね。ま、いいわ。マレイン酸トリメブチンって、不思議よね。」
三郎「何が。」
幸絵「消化器系の運動が低下しているときは亢進的に働き、逆に運動が亢進しているとき はおさえるように働くのよね。」
三郎「そうそう。消化管運動調律作用ってよばれている。」
幸絵「消化器系は自律神経で調節されているって習ったわよね。マレイン酸トリメブチン は、いったい交感神経に作用しているの、それとも副交感神経に作用しているの?」
三郎「それが不思議ってわけか。」
幸絵「そう。」
三郎「自律神経に作用するのではなく、胃腸の平滑筋に直接作用しているって考えれば不 思議じゃないよ。」
幸絵「そんなのあり?」
三郎「健胃薬みたいなものさ。」
幸絵「苦味とか、芳香性とかに分けられている、生薬からなる健胃薬のこと?」
三郎「そうそう。MTも健胃薬の一種と考えれば悩まなくてすむんだ。」
幸絵「交感神経も、副交感神経も関係ないってことか。」
三郎「そんなMTで」
幸絵「忘年会を」
三郎・幸絵「乗り切ろう。」