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令和1年度登録販売者試験テスト県の傾向と対策

●表中の「難易度」は、☆の数でその目安を示しています。
・基本問題は☆
・選択肢のいくつかが基本を超える問題は ☆☆
・発展的な内容で解答するのが難しい問題は ☆☆☆

●2018年3月に改訂された「試験問題の作成に関する手引き」からの出題については、
表中の「出題のテーマ」に改 訂をつけています。

【第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識】

問題 出題のテーマ 難易度
問1 医薬品
問2 医薬品のリスク評価
問3 医薬品及び健康食品の安全性
問4 食品
問5 医薬品の副作用
問6 免疫反応及びアレルギー
問7 アレルギー
問8 医薬品とアルコールの相互作用
問9 他の医薬品や食品との相互作用
問10 小児の医薬品の使用
問11 小児の医薬品の使用
問12 高齢者の医薬品の使用
問13 妊婦、妊娠していると思われる女性及び授乳婦
問14 プラセボ効果
問15 一般用医薬品 ☆☆
問16 一般用医薬品の販売時のコミュニケーション
問17 サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟
問18 スモン訴訟
問19 ヒト免疫不全ウイルス及びHIV訴訟
問20 クロイツフェルト・ヤコブ病及びCJD訴訟

第1章の出題傾向

副作用とアレルギーについては3題(問5~7)、薬害については4題(問17~問20)の出題があるが基礎知識で対応できる内容である。相互作用、そして小児・高齢者・妊婦・授乳婦の医薬品の使用についても複数出題されているが、どれも頻出されている事項である。他の項目についても同様であり、基本を確実に身につけていれば、答えるのにとまどうことはなかったのではないだろうか。 

ポイント1

次の小児についての問題は基本中の基本であるが、4つある問題肢に「乳児」「5歳未満」「乳幼児」「小児」と別々の用語が使われていることには注目したい。考えすぎると逆に迷ってしまうことありがちである。 

問11 小児の医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。 
ア 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすいため、基本的には医師の診断を受けることが優先される。
イ 5歳未満の患者に使用される錠剤やカプセル剤などの医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
ウ 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
エ 家庭内において、小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するためには、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
(正解 〇〇〇〇)

【第2章 人体の働きと医薬品】

問題 出題のテーマ 難易度
問21 消化器系
問22 胆嚢及び肝臓
問23 呼吸器系
問24 循環器系
問25 血液 ☆☆
問26 泌尿器系
問27 腎臓及び副腎
問28 感覚器官 ☆☆
問29 外皮系及び骨格系
問30 骨格筋
問31 末梢神経系及び中枢神経系 ☆☆
問32 自律神経系
問33 医薬品の吸収、代謝及び排泄
問34 医薬品の剤形及び適切な使用方法
問35 医薬品の副作用
問36 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症
問37 精神神経系に現れる副作用
問38 身体の局所に現れる副作用
問39 循環器系に現れる副作用 ☆☆
問40 薬疹

第2章の傾向と対策

「人体の構造と働き」は、それぞれの項目から偏ることなく12問出題されている。1つの問題のなかに幅広い内容が含まれているのが特徴である。たとえば、問21は消化器系についてであるが、胃酸、小腸、膵臓、糞便がその内容になっていて、それぞれが独立した問題として作られてもおかしくないテーマである。「症状から見た主な副作用」からは6問あり、全身的に現れる副作用、精神神経に現れる副作用、体の局所に現れる副作用と部位別に出題されている。「薬が働く仕組み」は2問だけであるが、吸収、代謝、排泄とほぼ全体を網羅した内容になっている。
難易度は、全体を通して難問はない。ひとつひとつのテーマについて、幅広く欠くことなく知識を身につけているかどうかが問われている。

ポイント1

次の血液に関する問題は、ヘモグロビンの酸素との結合・放出、白血球の種類ごとの割合の変化についてという、あまり出題のないところまで含んでいる。

問25 血液に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア 赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約40%を占める。
イ ヘモグロビンは、酸素量の少ないところで酸素分子と結合し、酸素と二酸化炭素が多いところで 酸素分子を放出する性質がある。
ウ 白血球は、感染や炎症が起きると全体の数が増加するが、好中球、リンパ球、単球等の種類ごとの割合は一定である。
エ 損傷部位を覆った血小板から放出される酵素によって、血液を凝固させる一連の反応が起こる。
(正解 〇××〇)

【第3章 主な医薬品とその作用】

問題 出題のテーマ 難易度
問61 かぜ及びかぜ薬
問62 かぜ薬の配合成分とその期待される主な作用
問63 解熱鎮痛成分
問64 めまい及び乗物酔い防止薬 ☆☆
問65 小児の疳及び小児鎮静薬
問66 痰や咳が生じる仕組み及び鎮咳去痰薬の働き
問67 口腔咽喉薬及びうがい薬
問68 口腔咽喉薬及びうがい薬 ☆☆
問69 胃液分泌抑制作用を期待して配合される成分
問70 健胃薬に配合される生薬成分及び漢方処方製剤 ☆☆☆
問71 整腸薬及び止瀉薬に用いられる成分 ☆☆
問72 瀉下薬に用いられる成分 ☆☆
問73 胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分 ☆☆
問74 駆虫薬及びその配合成分 ☆☆
問75 心臓などの器官や血液に作用する薬及びその配合成分
問76 高コレステロール改善薬及びその配合成分 ☆☆
問77 貧血用薬
問78 循環器用薬の配合成分 ☆☆
問79 痔及び痔疾用薬 ☆☆
問80 外用痔疾用薬に配合される成分
問81 女性ホルモン
問82 婦人薬に配合される成分 ☆☆☆
問83 婦人薬として用いられる漢方処方製剤 ☆☆☆
問84 アレルギー用薬の配合成分
問85 アレルギーに用いられる漢方処方製剤 ☆☆☆
問86 鼻炎薬に配合される成分及び主な作用
問87 眼科用薬に配合される成分
問88 眼科用薬
問89 抗菌作用を有する医薬品成分
問90 皮膚に用いられるステロイド性抗炎症成分
問91 殺菌消毒成分
問92 毛髪用薬の配合成分 ☆☆
問93 歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的の関係 ☆☆☆
問94 禁煙補助剤(咀嚼剤)
問95 滋養強壮保健薬に配合される成分
問96 ビタミン成分
問97 生薬成分 ☆☆
問98 殺虫剤
問99 尿糖・尿タンパク検査 ☆☆
問100 妊娠検査薬及びヒト絨毛性性腺刺激ホルモン

第3章の出題傾向

午前の部の第1章、2章、5章に比べて、難易度は高い。難問とまではいかないが答えにくい問題が半数近くある。しかし半数以上はほぼ標準的な難易度であるといえる。他のブロックと比べてもやりやすいのではないだろうか。
出題範囲についてみてみよう。眠気を促す薬、眠気防止薬、公衆衛生の消毒薬からの出題はないが、その他からは全項目からの出題があった。口腔咽喉薬・うがい薬、婦人薬、皮膚に用いる薬、など他のブロックではあまりない項目からも複数の出題があった。また胃腸に作用する薬が6題、循環器系の薬が4題というのもめだって多い。めまいの発現(問64)、咳や痰の生じる仕組み(問66)、月経(問81)、タンパク尿異常の要因(問99)など、医薬品成分の作用だけでなく、病態についての問題も散在している。漢方処方製剤については、問題肢の一部に含むものも入れて8題あり難易度は高い。生薬については7問程あるが、センブリ、オオバク、オウレン、コウカ、ルチン、ブシなど出題頻度が高いもので、漢方と比べやりやすかったのではないだろうか。

ポイント1

アレルギーに用いられる漢方処方製剤についての次の問題では、体力の程度と適す症状の両方を含んでいる文章になっていて、論点が多く正誤を検討するにはかなりの実力を必要とする。

問85 アレルギーに用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア 十味敗毒湯は、体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、水虫に適すとされる。
イ 当帰飲子は、体力中等度で冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、痒みに適すとされる。
ウ 荊芥連翹湯は、体力中等度以上で皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびに適すとされる。
エ 消風散は、体力中等度以上の人の皮膚疾患で、痒みが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、水虫、あせもに適すとされる。
(正解 〇○〇〇)

【第4章 薬事に関する法規と制度】

問題 出題のテーマ 難易度
問101 医薬品医療機器法
問102 医薬品の定義、範囲及び取扱い
問103 要指導医薬品及び一般用医薬品 ☆☆
問104 毒薬及び劇薬 ☆☆
問105 一般用医薬品のリスク区分
問106 直接の容器又は被包の記載
問107 医薬部外品及び化粧品 ☆☆
問108 化粧品の効能効果として表示することができる範囲 ☆☆☆
問109 保健機能食品 ☆☆
問110 薬局の開設及び医薬品の販売業
問111 配置販売業
問112 要指導医薬品又は一般用医薬品のリスク区分に応じた情報提供
問113 要指導医薬品及び一般用医薬品の販売又は陳列
問114 店舗販売業
問115 特定販売の広告で表示しなければならない情報 ☆☆
問116 医薬品の広告 ☆☆
問117 医薬品等適正広告基準
問118 医薬品等適正広告基準
問119 医薬品の販売方法
問120 行政庁による処分

第4章のポイント

第4章は、標準問題から高レベルな問題まで難易度の振れが大きいが、全体的には解きやすいものが大半を占めていた。
医薬品の広告方法をテーマにしたものが、特定販売を含めて4題(問115~118)あるのには注目に値する。また要指導医薬品は配置販売業で授与できるか(問103)、第一類医薬品は承認を受けてから施行規則第159条の2に定める期間を経過しないものをいう(問105)など、リスク区分に関する問題でも高レベルなものが目を引いた。医薬部外品と化粧品の効能効果については、別表4-1を見ておく必要があるだろう。

ポイント1

次の問題は、日本薬局方に収められているものは例外なくすべて医薬品に該当するといっていいかどうか、また無承認無許可医薬品は医薬品に含まれるといえるのか、医薬品の定義についてがテーマとなっている。思考力が試される問題である。

問102 医薬品医療機器等法に規定する医薬品の定義、範囲及び取扱いに関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
1 日本薬局方に収められているものはすべて医薬品に該当する。
2 疾病の診断、治療又は予防に使用されることを目的とする検査薬や殺虫剤、器具用消毒薬のように、人の身体に直接使用されないものも医薬品に含まれる。
3 「やせ薬」を標榜したもの等の無承認無許可医薬品は医薬品に含まれない。
4 製造販売元の製薬企業、製造業者のみならず、薬局及び医薬品の販売業においても、不正表示医薬品は、販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で製造し、輸入し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない。
(正解 ○〇×〇)

【第5章 医薬品の適正使用・安全対策】

問題 出題のテーマ 難易度
問41 一般用医薬品の添付文書
問42 一般用医薬品の添付文書を構成する項目
問43 添付文書に記載される「使用上の注意」
問44 一般用医薬品の製品表示の記載内容
問45 一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
問46 添付文書に記載されている標識的マーク
問47 「透析療法を受けている人は使用しないこと」と記載される成分
問48 一般用医薬品の安全対策
問49 「流産・早産を誘発するおそれがある」と記載される成分
問50 「緑内障の診断を受けた人は相談すること」と記載される成分 ☆☆
問51 一般用医薬品の安全対策 ☆☆
問52 医薬品副作用被害救済制度
問53 医薬品副作用被害救済制度における給付の請求期限がないもの
問54 医薬品副作用被害救済制度の対象となる医薬品の種類 ☆☆
問55 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
問56 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
問57 製造販売業者による副作用の報告制度
問58 医薬品の安全性情報
問59 医薬品PLセンター
問60 医薬品の適正使用及びその啓発活動

第5章の出題傾向

第5章についても基本問題がほとんどであった。出題範囲では、添付文書、製品表示について、総論的な内容の問題が6問ある。別表5-1と別表5-2にある「主な使用上の注意の記載とその対象成分」からは、透析療法を受けている人が使用できない成分、流産・早産を誘発するおそれがある成分、緑内障を悪化させる成分の3問あるが、これは他ブロックと比べて圧倒的に少なかったといえる。反対に出題数がめだって多かったのは、医薬品副作用被害救済制度(3題)、安全性情報報告制度(3題)、医薬品の安全対策(2問)である。特に、医薬品の安全対策については、成分名と副作用症例を穴埋め形式で問う本格的なものになっている。

ポイント1

緑内障についての次の問50は、数少ない難問のひとつである。抗コリン作用によって眼圧上昇を招くことを知っていても、あてはまる成分を正確に選ぶことができるかどうか、実力が問われている。

問50 以下の成分のうち、それを含有する一般用医薬品の添付文書の「相談すること」欄の「次の診断を受けた人」に、「緑内障」と記載されるものとして、誤っているものを一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
1 ジフェニドール塩酸塩
2 パパベリン塩酸塩
3 スコポラミン臭化水素酸塩水和物
4 ロートエキス
5 メチルエフェドリン塩酸塩
(正解 5)
ポイント2

安全対策について次の問題は、決して難問ではない。しかし小柴胡湯とインターフェロ ン製剤との相互作用とともに、緊急安全性情報と安全性速報との比較までを含んだ総合 的な問題となっている。

問51 一般用医薬品の安全対策に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。なお、同じ記号の( )内には、 同じ字句が入ります。
( ア )による間質性肺炎については、1991年4月以降、使用上の注意に記載されていたが、その後、( ア )と( イ )の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、 1994年1月、( イ )との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。 しかし、それ以降も、慢性肝炎患者が( ア )を使用して間質性肺炎が発生し、死亡が確認された例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)から関係製薬企業に対して( ウ ) の配布が指示された。
 
1 アミノピリン インターフェロン製剤 安全性速報
2 アミノピリン ロペラミド塩酸塩含有製剤 緊急安全性情報
3 小柴胡湯 インターフェロン製剤 緊急安全性情報
4 小柴胡湯 ロペラミド塩酸塩含有製剤 緊急安全性情報
5 小柴胡湯 インターフェロン製剤 安全性速報
(正解 3)

平成30年度登録販売者試験 
テスト県の傾向と対策

●表中の「難易度」は、☆の数でその目安を示しています。
・基本問題は☆
・選択肢のいくつかが基本を超える問題は ☆☆
・発展的な内容で解答するのが難しい問題は ☆☆☆

●2018年3月に改訂された「試験問題の作成に関する手引き」からの出題については、
表中の「出題のテーマ」に改 訂をつけています。

【第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識】

問題 出題のテーマ 難易度
問1 医薬品
問2 医薬品のリスク評価
問3 医薬品及び健康食品の安全性
問4 食品
問5 医薬品の副作用
問6 免疫反応及びアレルギー
問7 アレルギー
問8 医薬品とアルコールの相互作用
問9 他の医薬品や食品との相互作用
問10 小児の医薬品の使用
問11 小児の医薬品の使用
問12 高齢者の医薬品の使用
問13 妊婦、妊娠していると思われる女性及び授乳婦
問14 プラセボ効果
問15 一般用医薬品 ☆☆
問16 一般用医薬品の販売時のコミュニケーション
問17 サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟
問18 スモン訴訟
問19 ヒト免疫不全ウイルス及びHIV訴訟
問20 クロイツフェルト・ヤコブ病及びCJD訴訟

第1章の出題傾向

副作用とアレルギーについては3題(問5~7)、薬害については4題(問17~問20)の出題があるが基礎知識で対応できる内容である。相互作用、そして小児・高齢者・妊婦・授乳婦の医薬品の使用についても複数出題されているが、どれも頻出されている事項である。他の項目についても同様であり、基本を確実に身につけていれば、答えるのにとまどうことはなかったのではないだろうか。 

ポイント1

次の小児についての問題は基本中の基本であるが、4つある問題肢に「乳児」「5歳未満」「乳幼児」「小児」と別々の用語が使われていることには注目したい。考えすぎると逆に迷ってしまうことありがちである。 

問11 小児の医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。 
ア 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすいため、基本的には医師の診断を受けることが優先される。
イ 5歳未満の患者に使用される錠剤やカプセル剤などの医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
ウ 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。
エ 家庭内において、小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するためには、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
(正解 〇〇〇〇)

【第2章 人体の働きと医薬品】

問題 出題のテーマ 難易度
問21 消化器系
問22 胆嚢及び肝臓
問23 呼吸器系
問24 循環器系
問25 血液 ☆☆
問26 泌尿器系
問27 腎臓及び副腎
問28 感覚器官 ☆☆
問29 外皮系及び骨格系
問30 骨格筋
問31 末梢神経系及び中枢神経系 ☆☆
問32 自律神経系
問33 医薬品の吸収、代謝及び排泄
問34 医薬品の剤形及び適切な使用方法
問35 医薬品の副作用
問36 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症
問37 精神神経系に現れる副作用
問38 身体の局所に現れる副作用
問39 循環器系に現れる副作用 ☆☆
問40 薬疹

第2章の傾向と対策

「人体の構造と働き」は、それぞれの項目から偏ることなく12問出題されている。1つの問題のなかに幅広い内容が含まれているのが特徴である。たとえば、問21は消化器系についてであるが、胃酸、小腸、膵臓、糞便がその内容になっていて、それぞれが独立した問題として作られてもおかしくないテーマである。「症状から見た主な副作用」からは6問あり、全身的に現れる副作用、精神神経に現れる副作用、体の局所に現れる副作用と部位別に出題されている。「薬が働く仕組み」は2問だけであるが、吸収、代謝、排泄とほぼ全体を網羅した内容になっている。
難易度は、全体を通して難問はない。ひとつひとつのテーマについて、幅広く欠くことなく知識を身につけているかどうかが問われている。

ポイント1

次の血液に関する問題は、ヘモグロビンの酸素との結合・放出、白血球の種類ごとの割合の変化についてという、あまり出題のないところまで含んでいる。

問25 血液に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア 赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約40%を占める。
イ ヘモグロビンは、酸素量の少ないところで酸素分子と結合し、酸素と二酸化炭素が多いところで 酸素分子を放出する性質がある。
ウ 白血球は、感染や炎症が起きると全体の数が増加するが、好中球、リンパ球、単球等の種類ごとの割合は一定である。
エ 損傷部位を覆った血小板から放出される酵素によって、血液を凝固させる一連の反応が起こる。
(正解 〇××〇)

【第3章 主な医薬品とその作用】

問題 出題のテーマ 難易度
問61 かぜ及びかぜ薬
問62 かぜ薬の配合成分とその期待される主な作用
問63 解熱鎮痛成分
問64 めまい及び乗物酔い防止薬 ☆☆
問65 小児の疳及び小児鎮静薬
問66 痰や咳が生じる仕組み及び鎮咳去痰薬の働き
問67 口腔咽喉薬及びうがい薬
問68 口腔咽喉薬及びうがい薬 ☆☆
問69 胃液分泌抑制作用を期待して配合される成分
問70 健胃薬に配合される生薬成分及び漢方処方製剤 ☆☆☆
問71 整腸薬及び止瀉薬に用いられる成分 ☆☆
問72 瀉下薬に用いられる成分 ☆☆
問73 胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分 ☆☆
問74 駆虫薬及びその配合成分 ☆☆
問75 心臓などの器官や血液に作用する薬及びその配合成分
問76 高コレステロール改善薬及びその配合成分 ☆☆
問77 貧血用薬
問78 循環器用薬の配合成分 ☆☆
問79 痔及び痔疾用薬 ☆☆
問80 外用痔疾用薬に配合される成分
問81 女性ホルモン
問82 婦人薬に配合される成分 ☆☆☆
問83 婦人薬として用いられる漢方処方製剤 ☆☆☆
問84 アレルギー用薬の配合成分
問85 アレルギーに用いられる漢方処方製剤 ☆☆☆
問86 鼻炎薬に配合される成分及び主な作用
問87 眼科用薬に配合される成分
問88 眼科用薬
問89 抗菌作用を有する医薬品成分
問90 皮膚に用いられるステロイド性抗炎症成分
問91 殺菌消毒成分
問92 毛髪用薬の配合成分 ☆☆
問93 歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的の関係 ☆☆☆
問94 禁煙補助剤(咀嚼剤)
問95 滋養強壮保健薬に配合される成分
問96 ビタミン成分
問97 生薬成分 ☆☆
問98 殺虫剤
問99 尿糖・尿タンパク検査 ☆☆
問100 妊娠検査薬及びヒト絨毛性性腺刺激ホルモン

第3章の出題傾向

午前の部の第1章、2章、5章に比べて、難易度は高い。難問とまではいかないが答えにくい問題が半数近くある。しかし半数以上はほぼ標準的な難易度であるといえる。他のブロックと比べてもやりやすいのではないだろうか。
出題範囲についてみてみよう。眠気を促す薬、眠気防止薬、公衆衛生の消毒薬からの出題はないが、その他からは全項目からの出題があった。口腔咽喉薬・うがい薬、婦人薬、皮膚に用いる薬、など他のブロックではあまりない項目からも複数の出題があった。また胃腸に作用する薬が6題、循環器系の薬が4題というのもめだって多い。めまいの発現(問64)、咳や痰の生じる仕組み(問66)、月経(問81)、タンパク尿異常の要因(問99)など、医薬品成分の作用だけでなく、病態についての問題も散在している。漢方処方製剤については、問題肢の一部に含むものも入れて8題あり難易度は高い。生薬については7問程あるが、センブリ、オオバク、オウレン、コウカ、ルチン、ブシなど出題頻度が高いもので、漢方と比べやりやすかったのではないだろうか。

ポイント1

アレルギーに用いられる漢方処方製剤についての次の問題では、体力の程度と適す症状の両方を含んでいる文章になっていて、論点が多く正誤を検討するにはかなりの実力を必要とする。

問85 アレルギーに用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
ア 十味敗毒湯は、体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、水虫に適すとされる。
イ 当帰飲子は、体力中等度で冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、痒みに適すとされる。
ウ 荊芥連翹湯は、体力中等度以上で皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびに適すとされる。
エ 消風散は、体力中等度以上の人の皮膚疾患で、痒みが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、水虫、あせもに適すとされる。
(正解 〇○〇〇)

【第4章 薬事に関する法規と制度】

問題 出題のテーマ 難易度
問101 医薬品医療機器法
問102 医薬品の定義、範囲及び取扱い
問103 要指導医薬品及び一般用医薬品 ☆☆
問104 毒薬及び劇薬 ☆☆
問105 一般用医薬品のリスク区分
問106 直接の容器又は被包の記載
問107 医薬部外品及び化粧品 ☆☆
問108 化粧品の効能効果として表示することができる範囲 ☆☆☆
問109 保健機能食品 ☆☆
問110 薬局の開設及び医薬品の販売業
問111 配置販売業
問112 要指導医薬品又は一般用医薬品のリスク区分に応じた情報提供
問113 要指導医薬品及び一般用医薬品の販売又は陳列
問114 店舗販売業
問115 特定販売の広告で表示しなければならない情報 ☆☆
問116 医薬品の広告 ☆☆
問117 医薬品等適正広告基準
問118 医薬品等適正広告基準
問119 医薬品の販売方法
問120 行政庁による処分

第4章のポイント

第4章は、標準問題から高レベルな問題まで難易度の振れが大きいが、全体的には解きやすいものが大半を占めていた。
医薬品の広告方法をテーマにしたものが、特定販売を含めて4題(問115~118)あるのには注目に値する。また要指導医薬品は配置販売業で授与できるか(問103)、第一類医薬品は承認を受けてから施行規則第159条の2に定める期間を経過しないものをいう(問105)など、リスク区分に関する問題でも高レベルなものが目を引いた。医薬部外品と化粧品の効能効果については、別表4-1を見ておく必要があるだろう。

ポイント1

次の問題は、日本薬局方に収められているものは例外なくすべて医薬品に該当するといっていいかどうか、また無承認無許可医薬品は医薬品に含まれるといえるのか、医薬品の定義についてがテーマとなっている。思考力が試される問題である。

問102 医薬品医療機器等法に規定する医薬品の定義、範囲及び取扱いに関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
1 日本薬局方に収められているものはすべて医薬品に該当する。
2 疾病の診断、治療又は予防に使用されることを目的とする検査薬や殺虫剤、器具用消毒薬のように、人の身体に直接使用されないものも医薬品に含まれる。
3 「やせ薬」を標榜したもの等の無承認無許可医薬品は医薬品に含まれない。
4 製造販売元の製薬企業、製造業者のみならず、薬局及び医薬品の販売業においても、不正表示医薬品は、販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で製造し、輸入し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない。
(正解 ○〇×〇)

【第5章 医薬品の適正使用・安全対策】

問題 出題のテーマ 難易度
問41 一般用医薬品の添付文書
問42 一般用医薬品の添付文書を構成する項目
問43 添付文書に記載される「使用上の注意」
問44 一般用医薬品の製品表示の記載内容
問45 一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
問46 添付文書に記載されている標識的マーク
問47 「透析療法を受けている人は使用しないこと」と記載される成分
問48 一般用医薬品の安全対策
問49 「流産・早産を誘発するおそれがある」と記載される成分
問50 「緑内障の診断を受けた人は相談すること」と記載される成分 ☆☆
問51 一般用医薬品の安全対策 ☆☆
問52 医薬品副作用被害救済制度
問53 医薬品副作用被害救済制度における給付の請求期限がないもの
問54 医薬品副作用被害救済制度の対象となる医薬品の種類 ☆☆
問55 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
問56 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
問57 製造販売業者による副作用の報告制度
問58 医薬品の安全性情報
問59 医薬品PLセンター
問60 医薬品の適正使用及びその啓発活動

第5章の出題傾向

第5章についても基本問題がほとんどであった。出題範囲では、添付文書、製品表示について、総論的な内容の問題が6問ある。別表5-1と別表5-2にある「主な使用上の注意の記載とその対象成分」からは、透析療法を受けている人が使用できない成分、流産・早産を誘発するおそれがある成分、緑内障を悪化させる成分の3問あるが、これは他ブロックと比べて圧倒的に少なかったといえる。反対に出題数がめだって多かったのは、医薬品副作用被害救済制度(3題)、安全性情報報告制度(3題)、医薬品の安全対策(2問)である。特に、医薬品の安全対策については、成分名と副作用症例を穴埋め形式で問う本格的なものになっている。

ポイント1

緑内障についての次の問50は、数少ない難問のひとつである。抗コリン作用によって眼圧上昇を招くことを知っていても、あてはまる成分を正確に選ぶことができるかどうか、実力が問われている。

問50 以下の成分のうち、それを含有する一般用医薬品の添付文書の「相談すること」欄の「次の診断を受けた人」に、「緑内障」と記載されるものとして、誤っているものを一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。
1 ジフェニドール塩酸塩
2 パパベリン塩酸塩
3 スコポラミン臭化水素酸塩水和物
4 ロートエキス
5 メチルエフェドリン塩酸塩
(正解 5)
ポイント2

安全対策について次の問題は、決して難問ではない。しかし小柴胡湯とインターフェロ ン製剤との相互作用とともに、緊急安全性情報と安全性速報との比較までを含んだ総合 的な問題となっている。

問51 一般用医薬品の安全対策に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しなさい。なお、同じ記号の( )内には、 同じ字句が入ります。
( ア )による間質性肺炎については、1991年4月以降、使用上の注意に記載されていたが、その後、( ア )と( イ )の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、 1994年1月、( イ )との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。 しかし、それ以降も、慢性肝炎患者が( ア )を使用して間質性肺炎が発生し、死亡が確認された例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)から関係製薬企業に対して( ウ ) の配布が指示された。
 
1 アミノピリン インターフェロン製剤 安全性速報
2 アミノピリン ロペラミド塩酸塩含有製剤 緊急安全性情報
3 小柴胡湯 インターフェロン製剤 緊急安全性情報
4 小柴胡湯 ロペラミド塩酸塩含有製剤 緊急安全性情報
5 小柴胡湯 インターフェロン製剤 安全性速報
(正解 3)
登録販売者 全国試験情報(随時更新)登録販売者 全国試験情報(随時更新)
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