登録販売者試験情報
福井県の登録販売者試験情報【令和6年】
試験に関するご質問は、以下記載の「担当部署」へご連絡ください。
福井県の最新試験情報傾向と対策を見る |
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試験日時 |
再試験 令和6年12月22日(日) 12:00~16:45 |
会場 |
福井大学 松岡キャンパス(福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3) |
受験申請書受付期間 |
令和6年5月27日(月)~ 令和6年6月10日(月) ※郵送・電子申請・持参 |
受験手数料 |
13,000円 |
合格発表 |
令和7年1月31日(金) |
福井県の試験情報 問い合わせ先 |
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担当部署 | 福井県 健康福祉部 健康医療局医薬食品・衛生課 薬務グループ |
電話番号 | 0776-20-0347 |
ホーム ページ |
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/iei/yakumu/tourokuhanbaisyayouryou_r06.html |
福井県の試験情報 合格率推移 |
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受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和5年度合格情報 | 394 | 133 | 33.8% |
令和4年度合格情報 | 444 | 136 | 30.6% |
令和3年度合格情報 | 578 | 282 | 48.8% |
令和2年度合格情報 | 477 | 166 | 34.8% |
令和元年度合格情報 | 846 | 344 | 40.6% |
平成30年度合格情報 | 915 | 178 | 19.5% |
平成29年度合格情報 | 846 | 316 | 37.4% |
平成28年度合格情報 | 780 | 335 | 42.9% |
平成27年度合格情報 | 755 | 296 | 39.2% |
平成26年度合格情報 | 379 | 175 | 46.2% |
平成25年度合格情報 | 337 | 167 | 49.6% |
平成24年度合格情報 | 325 | 142 | 43.7% |
平成23年度合格情報 | 309 | 154 | 49.8% |
平成22年度合格情報 | 359 | 181 | 50.4% |
平成21年度合格情報 | 411 | 248 | 60.3% |
平成20年度 第2回合格情報 | 390 | 200 | 51.3% |
平成20年度 第1回合格情報 | 682 | 437 | 64.1% |
令和1年度登録販売者試験福井県の傾向と対策
●表中の「難易度」は、☆の数でその目安を示しています。
・基本問題は☆
・選択肢のいくつかが基本を超える問題は ☆☆
・発展的な内容で解答するのが難しい問題は ☆☆☆
【第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問1 | 医薬品の本質 | ☆ |
問2 | 医薬品のリスク評価 | ☆ |
問3 | 医薬品の本質 | ☆ |
問4 | 健康食品 | ☆☆ |
問5 | アレルギーについて | ☆ |
問6 | 一般用医薬品 | ☆ |
問7 | 一般用医薬品の不適正な使用と有害事象 | ☆ |
問8 | 他の医薬品との相互作用 | ☆ |
問9 | 医薬品と食品との相互作用 | ☆ |
問10 | 小児と医薬品 | ☆ |
問11 | 高齢者と医薬品 | ☆ |
問12 | 妊婦・母乳を与える女性(授乳婦) | ☆ |
問13 | プラセボ効果 | ☆ |
問14 | 医薬品の品質 | ☆ |
問15 | 一般用医薬品の役割 | ☆ |
問16 | 一般用医薬品の販売時のコミュニケーション | ☆ |
問17 | 登録販売者が購入者から確認しておきたいポイント | ☆ |
問18 | サリドマイド及びサリドマイド訴訟 | ☆ |
問19 | スモン及びスモン訴訟 | ☆☆ |
問20 | HIV訴訟 | ☆☆ |
第1章の出題傾向
第1章は基本知識で十分対応できる問題だった。間違いやすいものとしては、問4「機能性表示食品は、疾病に罹患している者の健康の増進に役立つ旨又は適する旨を表示するものである。」正しくは、疾病に罹患していない者となるので×。問6「 一般用医薬品の使用に際しては、通常は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用の回避が優先される。」このとおりで〇。これらは、毎年必出事項なので、もし迷ってしまうのならしっかり身に付けておきたい。 薬害はサリドマイド訴訟、スモン訴訟、HIV訴訟の3題あったが、原因薬剤や症状はもちろん、訴訟を契機として創設された制度についても確認しておきたいポイントだ。
ポイント1
次の問題のcでは、どのような経緯で和解が成立したかをきいている。政府は早期救済のために、和解による解決が望ましいとの方針に立っていたという経緯がある。また、dも間違いやすい。スモン訴訟を契機として創設されたのは、副作用報告制度でなく、副作用被害救済制度である。
- 問19 スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- a スモン訴訟とは、整腸剤として販売されていたホルムアルデヒド製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- b スモンの症状は、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
- c スモン訴訟では、国及び製薬企業が提訴されたが、早期救済のため、地裁及び高裁において和解が勧められ、全面和解が成立した。
- d スモン訴訟を契機として、医薬品の副作用報告制度が創設された。
【第2章 人体の働きと医薬品】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問61 | 小腸 | ☆ |
問62 | 呼吸器系 | ☆ |
問63 | 循環器系 | ☆☆ |
問64 | 血液 | ☆☆ |
問65 | 腎臓 | ☆☆ |
問66 | 感覚器官 | ☆☆ |
問67 | 皮膚又は皮膚の付属器の機能 | ☆ |
問68 | 筋組織 | ☆ |
問69 | 中枢神経系 | ☆☆ |
問70 | 末梢神経系 | ☆ |
問71 | 内服薬の吸収 | ☆ |
問72 | 薬の代謝 | ☆ |
問73 | 口腔粘膜から吸収される医薬品 | ☆ |
問74 | 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症 | ☆ |
問75 | アルドステロン及び偽アルドステロン症 | ☆ |
問76 | 無菌性髄膜炎 | ☆ |
問77 | 消化器系に現れる副作用 | ☆ |
問78 | 間質性肺炎 | ☆☆ |
問79 | 循環器系に現れる副作用 | ☆ |
問80 | 泌尿器系に現れる副作用 | ☆ |
第2章の出題傾向
「人体の構造と働き」からは10題あり、応用的なものが多かった。一方「症状から見た主な副作用」からは7題で、基本的な内容になっている。最近の他のエリアでは、これと逆の傾向があるので対照的だ。「人体」の問題では、問61「炭水化物が分解してできるのは二糖類」とあるが、二糖類でなく単糖類。問63「心房には血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり」とあるが、心房ではなく心室。問64「ヘモグロビンは鉄分と結合した細胞で」これも×。細胞ではなくタンパク質。問65「尿細管では水分と電解質のみが再吸収される」ブドウ糖やアミノ酸も再吸収されるので×。このように盲点になりやすい用語を衝いてくる記述が散在していることが難易度をあげている。
ポイント1
中枢神経系についての次の問題では、cとdの説明が逆になっている。心臓中枢や呼吸中枢があるのが延髄、ホルモン分泌の調節機能を担うのは脳の下部である。心臓中枢・呼吸中枢・ホルモン調節といった類似語に惑わされないようにしたい。
- 問69 中枢神経系に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- a 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子やイオン化した物質は、血液中から脳の組織へ移行しにくい。
- b 中枢神経系は、脳と脊髄から構成されており、人間の身体の個々の部位の動きを総合的に制御している。
- c 脳の下部(視床下部)には、心臓中枢や呼吸中枢が存在する。
- d 延髄は、ホルモン分泌の調節機能を担っている。
【第3章 主な医薬品とその作用】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問21 | かぜ薬について | ☆ |
問22 | かぜ薬の配合成分 | ☆☆ |
問23 | 漢方処方製剤の副作用について | ☆☆ |
問24 | かぜ薬の症状緩和に用いられる漢方処方製剤 | ☆☆ |
問25 | 解熱鎮痛薬について | ☆ |
問26 | 解熱鎮痛薬の副作用 | ☆ |
問27 | 眠気を促す抗ヒスタミン成分 | ☆ |
問28 | 精神不安、不眠などの症状の改善を目的とした漢方処方製剤 | ☆☆☆ |
問29 | カフェインについて | ☆ |
問30 | 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分 | ☆☆ |
問31 | 咳を抑える成分で、授乳中の女性が避けなければならないもの | ☆☆ |
問32 | 鎮咳去痰薬の漢方処方製剤 | ☆☆ |
問33 | 胃に作用する薬 | ☆ |
問34 | 胃腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤 | ☆☆☆ |
問35 | 止瀉成分 | ☆☆ |
問36 | 瀉下成分 | ☆ |
問37 | 心臓の働き、動悸、息切れについて | ☆ |
問38 | 強心作用を期待して用いられる生薬成分 | ☆ |
問39 | 高コレステロール改善薬の配合成分 | ☆☆ |
問40 | 貧血及び貧血用薬 | ☆ |
問41 | 婦人薬として用いられる漢方処方製剤 | ☆ |
問42 | アレルギーを生じる仕組み | ☆ |
問43 | 内服アレルギー用薬の配合成分と使用上の注意 | ☆☆ |
問44 | 鼻炎用点鼻薬の配合成分とその作用 | ☆ |
問45 | 眼科用薬の配合成分 | ☆ |
問46 | 点眼薬を使用するときの注意点 | ☆ |
問47 | きず口などの殺菌消毒成分 | ☆ |
問48 | 外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分 | ☆ |
問49 | 肌の角質化、かさつきを改善する成分 | ☆☆ |
問50 | にきびと吹き出物の治療 | ☆☆☆ |
問51 | 口内炎と歯痛 | ☆ |
問52 | 禁煙補助剤 | ☆ |
問53 | 滋養強壮保健薬の配合成分 | ☆ |
問54 | 滋養強壮保健薬の配合成分 | ☆ |
問55 | 漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方 | ☆ |
問56 | 肥満症に用いられる漢方処方製剤 | ☆☆ |
問57 | 殺菌消毒薬 | ☆☆ |
問58 | 有機リン系殺虫成分 | ☆☆ |
問59 | 一般用検査薬を販売する際の説明内容 | ☆ |
問60 | 尿タンパク及び尿タンパク検査薬 | ☆ |
第3章の出題傾向
基礎は基礎だが、ややレベル高めの基礎といった、中程度の難度の問題が多く、受験生にとって得点差がつきやすいのではないか。
問35に、止瀉薬に配合される吸着成分としてケイ酸マグネシウムとあるがこれは×。正しくはケイ酸アルミニウム。一般用検査薬を販売する際の説明内容、点眼薬を使用するときの注意など、めったに出題されないものもある。漢方処方製剤は6題、生薬は1題。このうち、問28は加味帰脾湯・柴胡加竜骨牡蛎湯・酸棗仁湯・抑肝散について適す人の正誤を判断しなければならない内容になっていて難問。また問23では小建中湯の副作用の記述があるがハードルが高い。
ポイント1
次aは×であり、医薬部外品としても認められている。類似問題が問49にもある。「 いぼに用いる製品は、医薬品としてのみ認められており、原因となるウイルスに対する抑制作用を有している。」というものだが、医薬品のみという点は正しい。しかしウイルスに対する抑制作用はない。これらの問題に見られる医薬品のみか医薬部外品にもあるか、という論点は、手引きの中では分散して触れられているため、見過ごしてしまいがちだが、整理して身につけておきたい。
- 問57 殺菌消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- a 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬は、医薬品としてのみ製造販売されている。
- b 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示し、手指又は皮膚の消毒に用いられる。
- c 消毒薬を誤って飲み込んだ場合、一般的な家庭における応急処置としては、誤飲してから数分以内に多量の牛乳又は水を飲ませるのがよい。
- d クレゾール石鹸液原液が皮膚に付着した場合には、刺激性が強いため、直ちに石鹸水と水で洗い流す。
【第4章 薬事に関する法規と制度】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問81 | 法第1条の条文 | ☆ |
問82 | 要指導医薬品 | ☆☆ |
問83 | 一般用医薬品 | ☆ |
問84 | 毒薬及び劇薬 | ☆ |
問85 | 直接の容器又は被包に記載されていなければならない事項 | ☆ |
問86 | 医薬部外品 | ☆ |
問87 | 化粧品 | ☆ |
問88 | 保健機能食品等の食品 | ☆☆ |
問89 | 医薬品の販売業 | ☆ |
問90 | 薬局における薬剤師不在時間 | ☆ |
問91 | 店舗販売業 | ☆ |
問92 | 指定第二類医薬品の陳列 | ☆ |
問93 | 店舗販売業者の掲示事項 | ☆ |
問94 | 特定販売 | ☆ |
問95 | 濫用等のおそれがある医薬品 | ☆ |
問96 | 医薬品の広告 | ☆ |
問97 | 医薬品の販売方法 | ☆ |
問98 | 法第74条の規定に基づく業務停止命令 | ☆☆ |
問99 | 医薬品等適正広告基準 | ☆ |
問100 | 一般の生活者からの医薬品の苦情及び相談 | ☆ |
第4章の出題傾向
第4章は、薬剤師不在時間、指定第二類医薬品の陳列、店舗販売業の掲示事項など重要度が高いところからの出題がほとんど占めている。どれも基本であり難問ではないが、このようなレべルの問題をこなせるとしたら、それは本物の実力だといえる。たとえば問96。「 医薬品の販売広告に関する規制は、法に定められているため、他の法律の規制は適用されない。」とあるがこれは×。不当景品類及び不当表示防止法、特定商取引に関する法律による規制も行われている。医薬品医療機器等法以外にも医薬品を規制している法律がいくつもある、と知っていることが重要だ。
ポイント1
業務停止命令の条文が空欄補充で出題されるのは珍しい。aは、配置販売業の許可は都道府県知事があたえるという点から考えて正解を見つけることができる。業務停止命令は販売業者に対してか、管理者に対してかというb、そしてその命令は「期間」を定めて命じられるというcは、どちらもその知識がないと答えるのは難しい。
- 問98 法第74条の規定に基づく業務停止命令に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。なお、2箇所の( c )内は、いずれも同じ字句が入る。
( a )は、配置販売業の配置員が、その業務に関し、薬事に関する法令又はこれに基づく処分に違反する行為があったときは、 その( b )に対して、( c )を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができ、また、必要があるとき は、その配置員に対しても、( c )を定めてその業務の停止を命ずることができる。
【第5章 医薬品の適正使用・安全対策】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問101 | 一般用医薬品の添付文書 | ☆ |
問102 | 添付文書における「使用上の注意」の記載 | ☆ |
問103 | 添付文書における「成分及び分量」の記載 | ☆☆ |
問104 | 一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意 | ☆ |
問105 | 医薬品の使用期限 | ☆ |
問106 | 医薬品の外箱に記載されなければならない項目 | 解なし |
問107 | 医薬品の副作用情報の評価及び措置 | ☆☆ |
問108 | 医薬品の製造販売業者等が行う安全性等の調査 | ☆☆ |
問109 | 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 | ☆☆ |
問110 | 医薬品の副作用被害の救済制度 | ☆☆ |
問111 | 医薬品の副作用による健康被害の救済 | ☆☆ |
問112 | 医薬品の副作用被害の救済制度 | ☆ |
問113 | 医薬品の適正使用のための啓発活動 | ☆ |
問114 | 次の人は使用しないこととされる対象成分 | ☆☆ |
問115 | イブプロフェンが使用できない人 | ☆☆ |
問116 | 透析療法を受けている人は使用しないこととされる対象成分 | ☆ |
問117 | アスピリンの「してはいけないこと」の記載内容 | ☆☆☆ |
問118 | 乗物又は機械類の運転操作をしないこととされる対象成分 | ☆ |
問119 | 1週間以上継続して服用しないこととされる対象成分 | ☆ |
問120 | 相談することとされる基礎疾患と医薬品成分 | ☆☆ |
第5章の出題傾向
「使用上の注意の記載と対象成分」からは7題だった。透析療法を受けている人が使用できない成分、精神神経症状のため1週間以上継続して使えない成分などは、頻出事項なので正解率は高かったのではないか。難易度が高めのものとしては、問114高血圧の診断を受けた人は芍薬甘草湯を使用できない(〇)、問120マオウは肝臓病の基礎疾患の人は相談することとされる(×)。また、問117は、妊娠12週以内の妊婦がアスピリンを使用できない理由を空欄補充できく問題だが、妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮といった臨床的な知識を正確に答えなければいけない難問だ。対象成分以外の問題では、医薬品副作用被害救済制度の問題が3題あり、成立した経緯、申請する者、スモン患者への支払業務など、どちらかというと制度の周辺について問うているのが特徴的だ。
ポイント1
次の問題はイブプロフェンが使用できない対象を選ぶ問題だが、選択肢のどれもが正解に思えてしまうように作問されている。「使用しないこと」とされるのか「相談すること」とされるのかを見極めないといけない。この中でaとcは「相談すること」とされる診断名だ。したがって正解はbとdになる。難問。
- 問115 一般用医薬品の使用上の注意において、イブプロフェン(以下、本剤)を成分とする内服薬で、「次の人は服用しないこと」とされている対象について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- a 本剤又は本剤の成分により胃・十二指腸潰瘍にかかったことがある人
- b 本剤又は他の解熱鎮痛薬、かぜ薬を服用して、ぜんそくを起こしたことがある人
- c 心臓病、腎臓病、肝臓病の診断を受けたことのある人
- d 15歳未満の小児
平成30年度登録販売者試験
福井県の傾向と対策
●表中の「難易度」は、☆の数でその目安を示しています。
・基本問題は☆
・選択肢のいくつかが基本を超える問題は ☆☆
・発展的な内容で解答するのが難しい問題は ☆☆☆
●2018年3月に改訂された「試験問題の作成に関する手引き」からの出題については、
表中の「出題のテーマ」に をつけています。
【第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問1 | 医薬品の本質 | ☆ |
問2 | 医薬品のリスク評価 | ☆ |
問3 | 健康食品 | ☆☆ |
問4 | プラセボ効果 | ☆ |
問5 | 医薬品の品質 | ☆ |
問6 | 医薬品の副作用 | ☆ |
問7 | 一般用医薬品の副作用 | ☆ |
問8 | 医薬品によるアレルギー | ☆ |
問9 | 一般用医薬品の不適正な使用と有害事象 | ☆ |
問10 | 小児の医薬品の使用 | ☆ |
問11 | 妊婦及び授乳婦の医薬品の使用 | ☆ |
問12 | 一般用医薬品の役割 | ☆ |
問13 | 一般用医薬品の定義 | ☆☆ |
問14 | セルフメディケーション及び一般用医薬品の選択 | ☆ |
問15 | 一般医薬品販売時に登録販売者が確認すべき事項 | ☆ |
問16 | 一般用医薬品の適正使用のための必要な情報 | ☆ |
問17 | 一般用医薬品の販売時のコミュニケーション | ☆ |
問18 | サリドマイド | ☆ |
問19 | クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD) | ☆ |
問20 | スモン | ☆ |
第1章の出題傾向
第4章として出題されてもおかしくない問題として、一般用医薬品の定義について条文の穴埋め形式になっている問13や、健康食品についての問3があった。これらには注意しなければならないが、全体的に難易度は決して高くなく、ほとんどは基本的な内容からの問題であるといえる。
ポイント1
健康食品についての次の問3では、aとdに注意したい。機能性表示食品では疾病に罹患している者の健康に役立つという表示ができるかどうかがポイントとなる。
また特定保健用食品で認められている表示については、第4章で学習する別表も併せてここで確認しておく必要がある。
- 問3 健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a 「機能性表示食品」は、疾病に罹患している者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを含む。)を表示するものである。
- b 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中には、誤った使用方法により健康被害を生じた例が報告されている。
- c 医薬品を扱う者は、いわゆる健康食品は法的にも、また安全性や効果を担保する科学的データの面でも医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。
- d 「特定保健用食品」であるキシリトールを含む食品については、「虫歯を治す食品です」などの表示が許可されている。
aでは、疾病に罹患していない者に対して健康の維持増進に役立つという表示ができる。またdにあるキシリトールでは虫歯の原因になりにくいという表示は許可されているが、虫歯を治すという表示はできない。
ポイント2
次の一般用医薬品を定義する条文問題では、3か所ある空欄はどれも覚えておかなければならないキーワードの部分である。この問題に限らず、第1章にはいろいろな用語について定義が出てくる。それに注目した学習方法を取り入れると、他の章にも関連する総合的な知識を身につけることができるはずだ。
- 問13 医薬品医療機器等法に基づく一般用医薬品の定義に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
- 一般用医薬品は、医薬品医療機器等法において「医薬品のうち、その( a )において人体に対する作用が( b )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(( c )を除く。)」と定義されている。
【第2章 人体の働きと医薬品】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問61 | 消化器系 | ☆☆ |
問62 | 肝臓 | ☆☆ |
問63 | 呼吸器系 | ☆ |
問64 | 大腸 | ☆ |
問65 | 循環器系 | ☆ |
問66 | 泌尿器系 | ☆☆ |
問67 | 感覚器官の部位の名称とその働きの組み合わせ | ☆ |
問68 | 感覚器官 | ☆☆ |
問69 | 骨格系 | ☆ |
問70 | 筋組織 | ☆ |
問71 | 脳や神経系 | ☆ |
問72 | 医薬品の吸収、分布、排泄 | ☆ |
問73 | 全身的に現れる医薬品の副作用 | ☆ |
問74 | 一般用医薬品の副作用 | ☆ |
問75 | 医薬品による肝機能障害 | ☆ |
問76 | 外皮系 | ☆☆ |
問77 | 医薬品による消化器系に現れる副作用 | ☆ |
問78 | 医薬品による泌尿器系に現れる副作用 | ☆ |
問79 | 医薬品による呼吸器系に現れる副作用 | ☆ |
問80 | 胃 | ☆ |
第2章の傾向と対策
「人体の構造と働き」から13問の出題があった。複数の出題がある項目には、消化器系から4問(口腔・咽頭・食道、肝臓、大腸、胃)、感覚器官から2問、運動器官(骨格系、筋組織)が2問である。難問はなく基本が身についていれば十分対応できる内容である。注目したいのは作問の特徴にある。リゾチームをリソソームに、尿素を尿酸に、尿道を尿管に、といった具合に言い換えた文章を与えて、それらの間違いを指摘させる、といった形式のものが多いことである。
「薬が働く仕組み」からは1問だけ。肝初回通過効果、複合体、肝臓や腎臓機能が低下している人への影響についての総合問題ではあるが、基本である。
「症状からみた主な副作用」からは6問で、ほとんどすべての分野から幅広く出題されているが、どれもが基本問題である。
ポイント1
感覚器官の問題では、1問の中で目、鼻、耳が融合して扱われている。それぞれの感覚器にそなわっている部位の名称と働きの正確な判断が求められる。
- 問68 感覚器官に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a 紫外線を含む光に長時間曝され、主に網膜に損傷を生じた状態を雪眼炎(又は雪目)という。
- b ビタミンAが不足すると、光を感じる細胞の働きが悪くなり、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
- c 鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
- d 鼓室は、耳管で咽頭と通じているため、ウイルスや細菌による感染が起こることがある。
aでは、正しくは網膜ではなく角膜。
dは、鼓室、耳管、咽頭の3つの部位の名称と位置関係を考えるのがけっこう大変かもしれない。
ポイント2
次のcでは、ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分であるという第3章の知識が必要である。さらに抗コリン成分によって、排尿筋が収縮するかどうかが問題とされている。
- 問78 医薬品による泌尿器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a 医薬品による腎障害により、尿量の減少、浮腫、倦怠感、発疹、嘔吐、発熱、血尿等の症状が現れることがある。
- b 膀胱炎様症状(頻尿、排尿時の疼痛、残尿感等)が現れたときは、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
- c ベラドンナ総アルカロイドが配合された鼻炎用内服薬の使用により、膀胱排尿筋の収縮が促進され、尿が出やすい等の症状が現れることがある。
- d 医薬品による排尿困難や尿閉は、前立腺肥大の基礎疾患がある男性に限られて現れる。
「症状からみた主な副作用」からは4問あるが、ひとつの問題が複数の副作用の記述からできていて、扱われている内容は幅広い。
【第3章 主な医薬品とその作用】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問21 | かぜ及びかぜ薬 | ☆☆ |
問22 | かぜ薬の配合成分 | ☆☆ |
問23 | 抗炎症成分 | ☆☆ |
問24 | かぜに用いられる漢方処方製剤 | ☆☆☆ |
問25 | 解熱鎮痛薬に用いられる生薬成分 | ☆☆☆ |
問26 | 鎮痛目的の漢方処方製剤とその特徴の組み合わせ | ☆☆☆ |
問27 | 睡眠改善薬とその有効成分 | ☆ |
問28 | 鎮暈薬の有効成分 | ☆ |
問29 | 小児鎮静薬とその有効成分 | ☆☆☆ |
問30 | 鎮咳去痰薬とその有効成分 | ☆ |
問31 | 鎮咳去痰薬のその有効成分 | ☆ |
問32 | 去痰成分 | ☆☆☆ |
問33 | 口腔咽喉薬及びうがい薬 | ☆☆☆ |
問34 | 胃腸薬の配合成分 | ☆ |
問35 | 整腸薬、止瀉薬、瀉下薬とその有効成分 | ☆☆ |
問36 | 胃腸鎮痛鎮痙薬の有効成分 | ☆☆ |
問37 | 浣腸薬における注入剤の用法 | ☆ |
問38 | 駆虫薬とその有効成分 | ☆☆ |
問39 | 強心薬 | ☆☆ |
問40 | コレステロール及び高コレステロール改善薬 | ☆ |
問41 | 貧血用薬 | ☆ |
問42 | 痔疾用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分 | ☆ |
問43 | 婦人薬とその有効成分 | ☆☆ |
問44 | 内服アレルギー用薬とその有効成分 | ☆ |
問45 | 内服アレルギー用薬に配合される生薬成分及び漢方処方 | ☆☆☆ |
問46 | 鼻炎用点鼻薬とその有効成分 | ☆ |
問47 | 眼科用薬 | ☆ |
問48 | 外皮用薬に用いられる非ステロイド性抗炎症成分 | ☆☆ |
問49 | 外皮用薬として用いられる成分 | ☆ |
問50 | みずむしとその治療に用いられる有効成分 | ☆☆ |
問51 | 歯槽膿漏薬 | ☆ |
問52 | 禁煙補助剤 | ☆ |
問53 | ビタミン | ☆ |
問54 | 滋養強壮保健薬に用いられる成分とその作用 | ☆ |
問55 | 漢方処方製剤 | ☆☆ |
問56 | 漢方処方製剤 | ☆☆☆ |
問57 | 殺菌消毒成分 | ☆ |
問58 | 衛生害虫の防除 | ☆☆ |
問59 | 一般用検査薬 | ☆☆ |
問60 | 妊娠検査薬 | ☆☆☆ |
第3章の出題傾向
基本問題もおよそ半分を占めているが、高度な問題が多い。正解を求めるのが難しいハイレベルな難問も10問近くある。去痰成分がもつ作用の微妙な差違を問う問32、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンが腫瘍細胞から分泌されることがあるという専門的な知識までを要求する問60などその代表例である。漢方処方に関係するものについても7問あり、口腔咽喉薬について適する人の体力を考えないと解けないものなど、広く深い知識が必要とされている。生薬の問題についても、どのような作用があるかまで問われていて、単に基原を覚えているだけでは対応しきれないだろう。
このブロックの第3章の特徴は、広く深く総合的に、である。
ポイント1
次の問題は、かぜの漢方処方についてである。文章はそれぞれわずか1行だけである。しかし中身は驚くほど濃密だ。カンゾウを含んでいるのか、適す人、不向きな人はどんな人なのか、適応症のうちに血の道症はあるのか。相当広範囲な力が備わってなければ、これらのすべてに答えるのは難しい。
- 問24 かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- a 桂枝湯は、構成生薬としてカンゾウを含まない。
- b 小青竜湯は、体の虚弱な人、胃腸の弱い人には不向きとされている。
- c 小柴胡湯は、かぜの初期、鼻かぜに適すとされている。
- d 香蘇散は、血の道症に適すとされている。
ポイント2
次の小児鎮静薬の問題でも、部分的な知識だけでは足りない。柴胡加竜骨牡蛎湯について連用できる期間、レイヨウカクがもっている作用という個別の知識にプラスして、配合される生薬の組み合わせ方、使用できる年齢など小児鎮静薬全体の総合的な知識が求められている。
- 問29 小児鎮静薬とその有効成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a 小児鎮静薬は、興奮状態を鎮めるため、血液の循環を抑制する作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。
- b 漢方処方製剤は、用法・用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、幼児には使用しないこととなっている。
- c 柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合には、体質の改善に1か月位を要するため、症状の改善がみられないときでも、少なくとも1か月位は継続して服用すべきである。
- d レイヨウカクは、健胃、強壮などの作用を期待して用いられることがある。
ポイント3
次の問題では、選択肢にある各成分の作用の違いをきいているが、カルボシステインとエチルシステインの違いまで知っている受験生は果たしているのだろうか。システインとしてまとめて、痰の粘性を減少させる、と覚えるのが定石である。しかしこの問題ではそれでは通用しない。
- 問32 次の記述に当てはまる去痰成分として、最も適切なものはどれか。
- 気道粘膜から分泌される粘液成分の含量比を調整し痰の切れをよくする作用がある。
- 1 ブロムヘキシン塩酸塩
- 2 カルボシステイン
- 3 グアヤコールスルホン酸カリウム
- 4 エチルシステイン塩酸塩
- 5 グアイフェネシン
カルボシステインには、粘性タンパク質を溶解・低分子化する作用のほかに、粘液成分の含量比を調整する作用がある。
【第4章 薬事に関する法規と制度】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問81 | 医薬品医療機器法第1条 | ☆ |
問82 | 販売従事登録の登録事項 | ☆☆☆ |
問83 | 一般用医薬品の法定表示事項 | ☆ |
問84 | 毒薬及び劇薬 | ☆ |
問85 | 要指導医薬品又は一般用医薬品 | ☆☆ |
問86 | 日本薬局方 | ☆☆ |
問87 | 医薬部外品 | ☆ |
問88 | 保健機能食品などの食品 | ☆ |
問89 | 医薬品の販売業 | ☆ |
問90 | 薬剤師不在時間 | ☆ |
問91 | 医薬品の販売業 | ☆ |
問92 | 化粧品 | ☆☆ |
問93 | 要指導医薬品の販売時の対応 | ☆ |
問94 | 一般用医薬品の情報提供 | ☆ |
問95 | 医薬品の陳列 | ☆ |
問96 | 薬局での医薬品の特定販売 | ☆☆ |
問97 | 店舗販売業者が医薬品を購入したときの書面記載 | ☆☆☆ |
問98 | 薬局開設者などの遵守事項 | ☆ |
問99 | 医薬品の広告 | ☆ |
問100 | 医薬品の広告 | ☆☆ |
第4章のポイント
日本薬局方についての問86や、化粧品の製造販売の許可等についての問92など注意したい問題もあるが、全体的にやりやすい基本問題が中心である。ただし、手引き改訂内容からの出題(問82,97)は難問である。来年以降にも予想される出題の典型的な例として、徹底的に研究しておきたい。
ポイント1
問82にある販売従事登録は、従事する店舗所在地の都道府県知事に、試験合格証、本籍記載のある住民票等、雇用契約書、医師の診断書を添えて申請する。登録事項は、
1)登録番号及び登録年月日 2)本籍地都道府県名、氏名、生年月日及び性別 3)登録販売者試験合格の年、月試験施行地都道府県 4)都道府県知事が必要と認める事項
の4項目である。選択肢の「厚生労働大臣が必要と認める事項」というのはない。難問である。
- 問82 医薬品医療機器等法施行規則第159条の8第1項に規定されている販売従事登録の登録事項について、誤っているものはどれか。
- 1 登録番号及び登録年月日
- 2 本籍地都道府県名、氏名、生年月日及び性別
- 3 登録販売者試験合格の年月
- 4 厚生労働大臣が必要と認める事項
- 5 試験施行地都道府県名
ポイント2
次の問題は、医薬品を購入したときに店舗販売者が書面に記載しなければならない事項についてで、偽造医薬品の流通防止対策のためにできた新しい制度である。
選択肢の1,2,3、5は正しい。4の製造販売業者の名称は記載事項にはなっていない。
- 問97 医薬品医療機器等法施行規則第146条第1項に規定されている店舗販売業者が医薬品を購入したときに書面に記載しなければならない事項について、 誤っているものはどれか。
- 1 品名
- 2 数量
- 3 購入等の年月日
- 4 製造販売業者の名称
- 5 購入者等の氏名又は名称
【第5章 医薬品の適正使用・安全対策】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問101 | 医薬品の適正使用情報 | ☆ |
問102 | 一般用医薬品の添付文書 | ☆ |
問103 | 一般用医薬品の添付文書 | ☆☆ |
問104 | 一般用医薬品の製品表示 | ☆ |
問105 | 緊急安全性情報 | ☆ |
問106 | 医薬品の副作用の報告義務がある者 | ☆ |
問107 | PMDAのホームページに掲載されていないもの | ☆☆ |
問108 | 医薬品の副作用報告 | ☆ |
問109 | 医薬品の副作用報告 | ☆ |
問110 | 医薬品副作用被害救済制度 | ☆ |
問111 | 医薬品副作用被害救済制度の対象となる一般用医薬品 | ☆☆ |
問112 | 医薬品副作用被害救済制度で請求の期限がない給付の種類 | ☆ |
問113 | 医薬品PLセンター | ☆ |
問114 | 塩酸フェニルプロパノールアミン含有医薬品 | ☆ |
問115 | 医薬品の適正使用のための啓発活動 | ☆ |
問116 | 「次の人は使用しないこと」に記載される医薬品成分の組み合わせ | ☆ |
問117 | アルミニウム脳症・アルミニウム骨症を生じるおそれのある医薬品 | ☆ |
問118 | 「相談すること」に記載される基礎疾患と医薬品成分の組み合わせ | ☆☆ |
問119 | 医薬品の販売業者の報告義務が15日以内でないもの | ☆☆☆ |
問120 | 医薬品安全性情報報告書の記載項目 | ☆☆☆ |
第5章の出題傾向
問119は、手引き集の別表5-4の内容で、企業から副作用の報告をするときには15日又は30日の報告期限が決められているが、与えられた事例のうち30日であるものはどれかを答えさせる問題である。確かに難問であるが、毎年どこかのブロックでは出題される頻出事項でもある。問120は後述するが、新傾向問題ともいえ難問である。この2問を除けば基本的な問題がほとんどであった。別表5-1と別表5-2にある「主な使用上の注意の記載とその対象成分」からの出題についての3問(問116、117、118)も、想定される範囲内の内容で、難しくなかったはずだ。
ポイント1
問120は、医薬関係者が医薬品による副作用を知った場合の報告内容についてである。この問題の答えは、手引き集本文をいくら探しても書かれていない。別表5-5に掲載されている「医薬品安全情報報告書」そのものを見ることではじめて正解を見つけることができるのだ。
さっそく、記入様式を見てみよう。そこには生年月日を記入する欄はない。かわりに「副作用等発現年齢」という欄がある。
- 問120 医薬品安全性情報報告書の記載項目について、誤っているものはどれか。
- 1 患者イニシャル
- 2 性別
- 3 生年月日
- 4 身長
- 5 体重