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奈良県の登録販売者試験情報【令和6年】

試験に関するご質問は、以下記載の「担当部署」へご連絡ください。

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試験日時

再試験 令和6年12月22日(日) 12:00~16:45

会場

天理大学 杣之内キャンパス( 天理市杣之内町 1050)

受験申請書受付期間

令和6年5月27日(月)~ 令和6年6月10日(月) ※郵送・持参

受験手数料

13,000円

合格発表

令和7年1月31日(金)  

奈良県の試験情報 問い合わせ先

担当部署 奈良県 薬務・衛生課 医薬品指導係
電話番号 0742-27-8670
ホーム
ページ
https://www.pref.nara.jp/66280.htm

奈良県の試験情報 合格率推移

受験者数 合格者数 合格率
令和5年度合格情報 1645 891 54.2%
令和4年度合格情報 601 287 47.8%
令和3年度合格情報 657 321 48.9%
令和2年度合格情報 1726 612 35.5%
令和元年度合格情報 2637 1516 57.4%
平成30年度合格情報 1121 466 41.6%
平成29年度合格情報 1681 869 51.7%
平成28年度合格情報 1260 675 53.6%
平成27年度合格情報 1125 602 53.5%
平成26年度合格情報 626 302 48.2%
平成25年度合格情報 567 311 54.9%
平成24年度合格情報 493 262 53.1%
平成23年度合格情報 1969 873 44.3%
平成22年度 第2回合格情報 2253 1011 44.9%
平成22年度 第1回合格情報 645 240 37.2%
平成21年度合格情報 847 344 40.6%
平成20年度 第2回合格情報 685 311 45.4%
平成20年度 第1回合格情報 1207 736 61.0%

令和1年度登録販売者試験奈良県の傾向と対策

●表中の「難易度」は、☆の数でその目安を示しています。
・基本問題は☆
・選択肢のいくつかが基本を超える問題は ☆☆
・発展的な内容で解答するのが難しい問題は ☆☆☆

【第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識】

問題 出題のテーマ 難易度
問1 医薬品の本質
問2 医薬品のリスク評価
問3 健康食品
問4 医薬品の副作用
問5 アレルギーについて
問6 医薬品の不適正な使用と有害事象
問7 医薬品の相互作用
問8 医薬品と食品の飲み合わせ ☆☆
問9 小児等が医薬品を使用する場合に留意すべきこと
問10 高齢者の医薬品の使用
問11 妊婦・授乳婦の医薬品の使用
問12 プラセボ効果
問13 医薬品の品質
問14 一般用医薬品の役割
問15 一般用医薬品について
問16 一般用医薬品の販売時のコミュニケーション
問17 サリドマイド及びサリドマイド訴訟
問18 スモン及びスモン訴訟
問19 HIV訴訟
問20 CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)及びCJD訴訟

第1章の出題傾向

全範囲からまんべんなく出題されていて、基礎知識が身についていれば対応できる標準的な問題になっている。副作用については、WHOの定義の形で問4で出題されている。薬害では、原因・症状・創設された制度という3点セットが問われている。このうち創設された制度を苦手とする受験生が多い。第5章とも関連づけて重点的に整理しておきたい。

ポイント1

次の問題は、アルコールとアセトアミノフェンの相互作用を扱ったもの。基本事項ではあるが、空欄補充の形式になっていて、より本質的な理解が必要とされる。

問8  次の記述は、医薬品と食品との飲み合わせに関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
   アルコールは、主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が( a )
ことが多い。そのため、アセトアミノフェンは、通常よりも代謝( b )なり、( c )ことがある。
(正解 高まっている  されやすく  十分な薬効が得られなくなる )

【第2章 人体の働きと医薬品】

問題 出題のテーマ 難易度
問21 消化器系
問22 呼吸器系 ☆☆
問23 心臓及び血管系
問24 血液 ☆☆
問25 泌尿器系
問26
問27
問28 外皮系
問29 脳や神経系 ☆☆
問30 末梢神経系
問31 骨格系
問32 医薬品の吸収、代謝、排泄 ☆☆
問33 医薬品の剤形と適切な使用方法
問34 薬疹 ☆☆
問35 医薬品の副作用
問36 循環器系に現れる副作用
問37 医薬品の副作用として現れる肝機能障害
問38 皮膚粘膜眼症候群 ☆☆
問39 精神神経系に現れる副作用
問40 呼吸器系に現れる副作用 ☆☆

第2章の出題傾向

人体の構造と働きから11題。鼻や歯などサブ的な分野から本格的な知識を問う問題で、赤血球・リンパ球が占める割合といった数値の問題などが特徴的。また、副腎皮質と髄質、咽頭と喉頭、石灰質と象牙質、ケラチンとセラミド、靭帯と軟骨など類似した用語の違いを比較・判断させる設問が目立つ。副作用については7問あり、ほぼ全分野から出題されている。精神神経系の副作用や、白血球減少症などめったに見られない項目からの出題もある。薬が働く仕組みについては、吸収・代謝・排泄、そして剤形についてといった中心的なテーマから基本事項が出題されている。

ポイント1

次の問題では、間質性肺炎と喘息とを比較している。「1~2日間程度で起きる」「症状が一過性に現れ」「有効成分が体内から消失しても症状は緩解しない」といった論点がポイントとなる。

問40  呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1~2日間程度で起きることが多く、必ずしも発熱は伴わない。
b 間質性肺炎は、症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。
c 喘息は、合併症の有無にかかわらず、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失しても症状は寛解しない。
d 喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
(正解 ×〇×〇)

【第3章 主な医薬品とその作用】

問題 出題のテーマ 難易度
問61 かぜ及びかぜ薬
問62 かぜ薬の配合成分とその配合目的
問63 グリチルリチン酸 ☆☆
問64 解熱鎮痛薬の配合成分
問65 鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤
問66 眠気を促す薬及びその配合成分
問67 カフェインについて
問68 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分 ☆☆
問69 小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) ☆☆
問70 鎮咳去痰薬の配合成分とその配合目的 ☆☆
問71 去痰作用を期待して用いられる生薬 ☆☆☆
問72 口腔咽喉薬・含嗽薬及びその配合成分
問73 中和反応によって胃酸の働きを弱める成分
問74 胃の薬の配合成分 ☆☆
問75 腸及び腸の薬 ☆☆
問76 ロペラミド塩酸塩の作用 ☆☆☆
問77 ヒマシ油
問78 胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分 ☆☆
問79 浣腸薬及びその配合成分
問80 強心薬に配合される生薬の基原 ☆☆
問81 コレステロール及びコレステロール改善薬の配合成分
問82 貧血と貧血用薬 ☆☆
問83 ユビデカレノン ☆☆
問84 痔の薬 ☆☆
問85 婦人薬及びその配合成分 ☆☆
問86 婦人薬として用いられる漢方処方のうち、ダイオウを含むもの ☆☆
問87 アレルギー及びアレルギー用薬
問88 アレルギー用薬の配合成分
問89 鼻炎及び鼻炎用点鼻薬
問90 眼科用薬及びその配合成分
問91 外皮用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分
問92 ケトプロフェン
問93 肌の角質化、かさつき等を改善する成分 ☆☆
問94 毛髪用薬の配合成分 ☆☆
問95 歯痛薬又は歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的 ☆☆
問96 口内炎、口内炎用薬及びその配合成分 ☆☆
問97 禁煙補助剤
問98 手指・皮膚の消毒に用いられる成分
問99 有機リン系殺虫成分 ☆☆☆
問100 体外診断用医薬品 ☆☆

第3章の出題傾向

一つ一つの文章が比較的短いにもかかわらず判断が難しい設問も多く、全体としてレベルは高め。グリチルリチン酸、ロペラミド、ヒマシ油、ユビデカレノンなど1題の中で1つの成分だけを取り上げ、作用の仕方、配合目的、相互作用や副作用などをじっくり問う形式のものも目立った。生薬は、一部に関連するものを含めて10題あまり。基原はもちろん配合目的まで問う内容のものが、かなり幅広い範囲から出題されている。一方漢方処方は鎮痛薬、小児鎮静薬、婦人薬の分野から3題だった。問100の検査薬の問題は、体外診断用医薬品・遺伝性疾患・陰性といった専門的な記述がその内容になっていて、要注意。口腔咽喉薬、含嗽薬、歯痛薬、歯槽膿漏薬、口内炎用薬など、あまり重視されない分野からも出題がある。

ポイント1

ロペラミド塩酸塩についての次の問題は、一つ一つの設問が要点だけを切り取った短い文章になっている。切り捨てられた部分を自分で補うことができれば、文脈を追うことでかえってわかりやすくなるのでは。たとえばcでは、「食あたりや水あたりの下痢には用いられない」という内容を補って考えてみる。短文には短文の難しさがあるので油断できない。

問76  ロペラミド塩酸塩が配合された一般用医薬品の止瀉薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 水分や電解質の分泌を抑える作用がある。
b 中枢神経系を抑制する作用がある。
c 食べすぎ、飲みすぎによる下痢の症状に適用される。
d まれに重篤な副作用としてイレウス様症状を生じることがある。
(正解 〇〇〇〇)

【第4章 薬事に関する法規と制度】

問題 出題のテーマ 難易度
問41 薬局
問42 医薬品販売業
問43 配置販売業
問44 店舗販売業における特定販売
問45 要指導医薬品
問46 販売、授与、製造等が禁止されている医薬品
問47 毒薬及び劇薬 ☆☆
問48 生物由来製品 ☆☆
問49 濫用等のおそれがある医薬品の販売時に確認する事項
問50 直接の容器又は被包に記載されていなければならない事項 ☆☆
問51 医薬品の広告
問52 行政庁の監視指導や処分
問53 医薬部外品 ☆☆
問54 化粧品 ☆☆
問55 保健機能食品等の食品 ☆☆
問56 医薬品の陳列
問57 店舗販売業者の掲示事項
問58 容器又は被包、外部の容器又は被包、添付文書等への記載事項
問59 医薬品の範囲に関する基準 ☆☆
問60 リスク区分に応じた情報提供 ☆☆

第4章の出題傾向

医薬部外品、化粧品、食品について難度の高い問題が出題される傾向がこの数年続いている。今年度もこの3分野を見ると、医薬部外品製造販売業の許可、化粧品として認められる効能効果、保健機能食品の種類などが論点になっていて、かなりレベルが高い。医薬品販売業では、特定販売との融合問題があり、「 在庫がない場合に限り、特定販売を行う他店から直接発送することができる」といった設問に注意(正解は×)。法定表示事項の問題では、「配置専用」という文字、効能効果、製造業者の名称はいずれも記載事項ではない。このへん誤解が多いところなので、念を入れて確認。問51に「 特定の医薬品の商品名が明らかにされている場合、顧客を誘引する意図が明確でなくても、広告に該当する。」とあるが、これは×。この「広告に該当する条件」は毎年出題されている。

ポイント1

次の「医薬品の範囲に関する基準」は頻出される重要な項目。b、cでは(  )内の記述がポイントになっている。またdも、生物由来には関係なく、正しくは「専ら医薬品として使用される成分本質」となり、ミスしやすい。

問59  「医薬品の範囲に関する基準」で示されている医薬品に該当する要素として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a 製品表示などに医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていること
b 錠剤やカプセル剤のような医薬品的な形状であること(食品である旨が明示されている場合に限る。)
c 服用時期、服用間隔、服用量等の医薬品的な用法用量の記載があること(調理のために使用方法、使用量等を定めている場合を除く。)
d 成分本質(原材料)が、人その他の生物(植物を除く。)に由来するものを含むこと
(正解 〇×〇×)

【第5章 医薬品の適正使用・安全対策】

問題 出題のテーマ 難易度
問101 一般用検査薬 ☆☆
問102 医薬品の適正使用情報
問103 一般用医薬品の添付文書
問104 一般用医薬品の添付文書の副作用の記載 ☆☆
問105 一般用医薬品の使用上の注意
問106 医薬品の保管及び取り扱い
問107 登録販売者が行う医薬品の副作用報告
問108 医薬品の副作用報告 ☆☆
問109 医薬品副作用被害救済制度 ☆☆
問110 医薬品の安全性情報
問111 一般用医薬品の安全対策
問112 医薬品の適正使用及び啓発活動
問113 使用上の注意の記載 ☆☆
問114 「使用しないこと」と記載される診断名とその対象成分
問115 「使用しないこと」と記載される成分と対象者 ☆☆☆
問116 「他の瀉下薬を使用しないこと」と記載される漢方処方製剤 ☆☆
問117 「相談すること」と記載される成分とその対象者 ☆☆
問118 「セレギリン塩酸塩で治療を受けている人は相談すること」
問119 医薬品副作用被害救済制度の対象となる医薬品 ☆☆
問120 医薬品PLセンター ☆☆

第5章の出題傾向

別表5-1と別表5-2にある「主な使用上の注意の記載とその対象成分」からの出題は6問。このうち注目したいのは、15歳未満の人が使えない成分としてサリチル酸ナトリウムが出題されている点。手引きの本文では扱われずに「別表」ではじめて出てくる成分だ。奈良県エリアでは過去にもテオフィリン、ガジュツ末・真昆布末といった「別表」だけに出てくる成分が出題されている。一般用検査薬についての問101では、添付文書の記載内容に並んで、「誤判定により健康被害が生じた場合は、医薬品副作用被害救済制度による救済を受けることができる。」という救済制度とも関連させた複合的な知識を問うている(正解は×)。この他にも副作用被害救済制度を扱った問題は2問あるがレベルが高い内容になっている。

ポイント1

次は副作用被害救済制度の給付の種類について。このテーマ自体は頻出項目だが、定額補償か実費補償か、請求期限の起算時期、給付期間といった、見落としてしまいがちな知識が論点として扱われている。

問109  医薬品副作用被害救済制度の給付に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a 障害年金は、医薬品の副作用により一定程度の障害の状態にある20歳以上の人の生活補償等を目的として給付される。
b 医療費の給付は、医薬品の副作用による疾病の治療に要した費用を定額補償するものである。
c 医療手当は、請求に係る医療が行われた日の属する月の翌月の初日から5年以内に請求を行う必要がある。
d 遺族年金の給付は、給付期間に制限がある。
(正解 ××〇〇)
ポイント2

医薬品副作用被害救済制度では、これまでは制度の対象とならない医薬品を問うものがほとんどだったのに対して、この問題では対象となる医薬品を聞いている。選択肢2にある「殺菌消毒剤」は、人体に直接使用しないものは対象ではないが人体に直接使用するものは対象になる。

問119  次の医薬品のうち、医薬品副作用被害救済制度の対象となるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 無承認無許可医薬品
2 殺菌消毒剤(人体に直接使用するもの)
3 殺虫剤・殺鼠剤
4 日本薬局方精製水
(正解 2)

平成30年度登録販売者試験 
奈良県の傾向と対策

●表中の「難易度」は、☆の数でその目安を示しています。
・基本問題は☆
・選択肢のいくつかが基本を超える問題は ☆☆
・発展的な内容で解答するのが難しい問題は ☆☆☆

【第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識】

問題 出題のテーマ 難易度
問1 医薬品の本質
問2 医薬品のリスク評価
問3 健康食品
問4 医薬品の副作用
問5 アレルギーについて
問6 医薬品の不適正な使用と有害事象
問7 医薬品の相互作用
問8 医薬品と食品の飲み合わせ ☆☆
問9 小児等が医薬品を使用する場合に留意すべきこと
問10 高齢者の医薬品の使用
問11 妊婦・授乳婦の医薬品の使用
問12 プラセボ効果
問13 医薬品の品質
問14 一般用医薬品の役割
問15 一般用医薬品について
問16 一般用医薬品の販売時のコミュニケーション
問17 サリドマイド及びサリドマイド訴訟
問18 スモン及びスモン訴訟
問19 HIV訴訟
問20 CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)及びCJD訴訟

第1章の出題傾向

全範囲からまんべんなく出題されていて、基礎知識が身についていれば対応できる標準的な問題になっている。副作用については、WHOの定義の形で問4で出題されている。薬害では、原因・症状・創設された制度という3点セットが問われている。このうち創設された制度を苦手とする受験生が多い。第5章とも関連づけて重点的に整理しておきたい。

ポイント1

次の問題は、アルコールとアセトアミノフェンの相互作用を扱ったもの。基本事項ではあるが、空欄補充の形式になっていて、より本質的な理解が必要とされる。

問8  次の記述は、医薬品と食品との飲み合わせに関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
   アルコールは、主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が( a )
ことが多い。そのため、アセトアミノフェンは、通常よりも代謝( b )なり、( c )ことがある。
(正解 高まっている  されやすく  十分な薬効が得られなくなる )

【第2章 人体の働きと医薬品】

問題 出題のテーマ 難易度
問21 消化器系
問22 呼吸器系 ☆☆
問23 心臓及び血管系
問24 血液 ☆☆
問25 泌尿器系
問26
問27
問28 外皮系
問29 脳や神経系 ☆☆
問30 末梢神経系
問31 骨格系
問32 医薬品の吸収、代謝、排泄 ☆☆
問33 医薬品の剤形と適切な使用方法
問34 薬疹 ☆☆
問35 医薬品の副作用
問36 循環器系に現れる副作用
問37 医薬品の副作用として現れる肝機能障害
問38 皮膚粘膜眼症候群 ☆☆
問39 精神神経系に現れる副作用
問40 呼吸器系に現れる副作用 ☆☆

第2章の出題傾向

人体の構造と働きから11題。鼻や歯などサブ的な分野から本格的な知識を問う問題で、赤血球・リンパ球が占める割合といった数値の問題などが特徴的。また、副腎皮質と髄質、咽頭と喉頭、石灰質と象牙質、ケラチンとセラミド、靭帯と軟骨など類似した用語の違いを比較・判断させる設問が目立つ。副作用については7問あり、ほぼ全分野から出題されている。精神神経系の副作用や、白血球減少症などめったに見られない項目からの出題もある。薬が働く仕組みについては、吸収・代謝・排泄、そして剤形についてといった中心的なテーマから基本事項が出題されている。

ポイント1

次の問題では、間質性肺炎と喘息とを比較している。「1~2日間程度で起きる」「症状が一過性に現れ」「有効成分が体内から消失しても症状は緩解しない」といった論点がポイントとなる。

問40  呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a 間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1~2日間程度で起きることが多く、必ずしも発熱は伴わない。
b 間質性肺炎は、症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。
c 喘息は、合併症の有無にかかわらず、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失しても症状は寛解しない。
d 喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
(正解 ×〇×〇)

【第3章 主な医薬品とその作用】

問題 出題のテーマ 難易度
問61 かぜ及びかぜ薬
問62 かぜ薬の配合成分とその配合目的
問63 グリチルリチン酸 ☆☆
問64 解熱鎮痛薬の配合成分
問65 鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤
問66 眠気を促す薬及びその配合成分
問67 カフェインについて
問68 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分 ☆☆
問69 小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) ☆☆
問70 鎮咳去痰薬の配合成分とその配合目的 ☆☆
問71 去痰作用を期待して用いられる生薬 ☆☆☆
問72 口腔咽喉薬・含嗽薬及びその配合成分
問73 中和反応によって胃酸の働きを弱める成分
問74 胃の薬の配合成分 ☆☆
問75 腸及び腸の薬 ☆☆
問76 ロペラミド塩酸塩の作用 ☆☆☆
問77 ヒマシ油
問78 胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分 ☆☆
問79 浣腸薬及びその配合成分
問80 強心薬に配合される生薬の基原 ☆☆
問81 コレステロール及びコレステロール改善薬の配合成分
問82 貧血と貧血用薬 ☆☆
問83 ユビデカレノン ☆☆
問84 痔の薬 ☆☆
問85 婦人薬及びその配合成分 ☆☆
問86 婦人薬として用いられる漢方処方のうち、ダイオウを含むもの ☆☆
問87 アレルギー及びアレルギー用薬
問88 アレルギー用薬の配合成分
問89 鼻炎及び鼻炎用点鼻薬
問90 眼科用薬及びその配合成分
問91 外皮用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分
問92 ケトプロフェン
問93 肌の角質化、かさつき等を改善する成分 ☆☆
問94 毛髪用薬の配合成分 ☆☆
問95 歯痛薬又は歯槽膿漏薬の配合成分とその配合目的 ☆☆
問96 口内炎、口内炎用薬及びその配合成分 ☆☆
問97 禁煙補助剤
問98 手指・皮膚の消毒に用いられる成分
問99 有機リン系殺虫成分 ☆☆☆
問100 体外診断用医薬品 ☆☆

第3章の出題傾向

一つ一つの文章が比較的短いにもかかわらず判断が難しい設問も多く、全体としてレベルは高め。グリチルリチン酸、ロペラミド、ヒマシ油、ユビデカレノンなど1題の中で1つの成分だけを取り上げ、作用の仕方、配合目的、相互作用や副作用などをじっくり問う形式のものも目立った。生薬は、一部に関連するものを含めて10題あまり。基原はもちろん配合目的まで問う内容のものが、かなり幅広い範囲から出題されている。一方漢方処方は鎮痛薬、小児鎮静薬、婦人薬の分野から3題だった。問100の検査薬の問題は、体外診断用医薬品・遺伝性疾患・陰性といった専門的な記述がその内容になっていて、要注意。口腔咽喉薬、含嗽薬、歯痛薬、歯槽膿漏薬、口内炎用薬など、あまり重視されない分野からも出題がある。

ポイント1

ロペラミド塩酸塩についての次の問題は、一つ一つの設問が要点だけを切り取った短い文章になっている。切り捨てられた部分を自分で補うことができれば、文脈を追うことでかえってわかりやすくなるのでは。たとえばcでは、「食あたりや水あたりの下痢には用いられない」という内容を補って考えてみる。短文には短文の難しさがあるので油断できない。

問76  ロペラミド塩酸塩が配合された一般用医薬品の止瀉薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a 水分や電解質の分泌を抑える作用がある。
b 中枢神経系を抑制する作用がある。
c 食べすぎ、飲みすぎによる下痢の症状に適用される。
d まれに重篤な副作用としてイレウス様症状を生じることがある。
(正解 〇〇〇〇)

【第4章 薬事に関する法規と制度】

問題 出題のテーマ 難易度
問41 薬局
問42 医薬品販売業
問43 配置販売業
問44 店舗販売業における特定販売
問45 要指導医薬品
問46 販売、授与、製造等が禁止されている医薬品
問47 毒薬及び劇薬 ☆☆
問48 生物由来製品 ☆☆
問49 濫用等のおそれがある医薬品の販売時に確認する事項
問50 直接の容器又は被包に記載されていなければならない事項 ☆☆
問51 医薬品の広告
問52 行政庁の監視指導や処分
問53 医薬部外品 ☆☆
問54 化粧品 ☆☆
問55 保健機能食品等の食品 ☆☆
問56 医薬品の陳列
問57 店舗販売業者の掲示事項
問58 容器又は被包、外部の容器又は被包、添付文書等への記載事項
問59 医薬品の範囲に関する基準 ☆☆
問60 リスク区分に応じた情報提供 ☆☆

第4章の出題傾向

医薬部外品、化粧品、食品について難度の高い問題が出題される傾向がこの数年続いている。今年度もこの3分野を見ると、医薬部外品製造販売業の許可、化粧品として認められる効能効果、保健機能食品の種類などが論点になっていて、かなりレベルが高い。医薬品販売業では、特定販売との融合問題があり、「 在庫がない場合に限り、特定販売を行う他店から直接発送することができる」といった設問に注意(正解は×)。法定表示事項の問題では、「配置専用」という文字、効能効果、製造業者の名称はいずれも記載事項ではない。このへん誤解が多いところなので、念を入れて確認。問51に「 特定の医薬品の商品名が明らかにされている場合、顧客を誘引する意図が明確でなくても、広告に該当する。」とあるが、これは×。この「広告に該当する条件」は毎年出題されている。

ポイント1

次の「医薬品の範囲に関する基準」は頻出される重要な項目。b、cでは(  )内の記述がポイントになっている。またdも、生物由来には関係なく、正しくは「専ら医薬品として使用される成分本質」となり、ミスしやすい。

問59  「医薬品の範囲に関する基準」で示されている医薬品に該当する要素として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a 製品表示などに医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていること
b 錠剤やカプセル剤のような医薬品的な形状であること(食品である旨が明示されている場合に限る。)
c 服用時期、服用間隔、服用量等の医薬品的な用法用量の記載があること(調理のために使用方法、使用量等を定めている場合を除く。)
d 成分本質(原材料)が、人その他の生物(植物を除く。)に由来するものを含むこと
(正解 〇×〇×)

【第5章 医薬品の適正使用・安全対策】

問題 出題のテーマ 難易度
問101 一般用検査薬 ☆☆
問102 医薬品の適正使用情報
問103 一般用医薬品の添付文書
問104 一般用医薬品の添付文書の副作用の記載 ☆☆
問105 一般用医薬品の使用上の注意
問106 医薬品の保管及び取り扱い
問107 登録販売者が行う医薬品の副作用報告
問108 医薬品の副作用報告 ☆☆
問109 医薬品副作用被害救済制度 ☆☆
問110 医薬品の安全性情報
問111 一般用医薬品の安全対策
問112 医薬品の適正使用及び啓発活動
問113 使用上の注意の記載 ☆☆
問114 「使用しないこと」と記載される診断名とその対象成分 ☆☆
問115 「使用しないこと」と記載される成分と対象者 ☆☆☆
問116 「他の瀉下薬を使用しないこと」と記載される漢方処方製剤 ☆☆
問117 「相談すること」と記載される成分とその対象者 ☆☆
問118 「セレギリン塩酸塩で治療を受けている人は相談することと」
問119 医薬品副作用被害救済制度の対象となる医薬品 ☆☆
問120 医薬品PLセンター ☆☆

第5章の出題傾向

別表5-1と別表5-2にある「主な使用上の注意の記載とその対象成分」からの出題は6問。このうち注目したいのは、15歳未満の人が使えない成分としてサリチル酸ナトリウムが出題されている点。手引きの本文では扱われずに「別表」ではじめて出てくる成分だ。奈良県エリアでは過去にもテオフィリン、ガジュツ末・真昆布末といった「別表」だけに出てくる成分が出題されている。一般用検査薬についての問101では、添付文書の記載内容に並んで、「誤判定により健康被害が生じた場合は、医薬品副作用被害救済制度による救済を受けることができる。」という救済制度とも関連させた複合的な知識を問うている(正解は×)。この他にも副作用被害救済制度を扱った問題は2問あるがレベルが高い内容になっている。

ポイント1

次は副作用被害救済制度の給付の種類について。このテーマ自体は頻出項目だが、定額補償か実費補償か、請求期限の起算時期、給付期間といった、見落としてしまいがちな知識が論点として扱われている。

問109  医薬品副作用被害救済制度の給付に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
a 障害年金は、医薬品の副作用により一定程度の障害の状態にある20歳以上の人の生活補償等を目的として給付される。
b 医療費の給付は、医薬品の副作用による疾病の治療に要した費用を定額補償するものである。
c 医療手当は、請求に係る医療が行われた日の属する月の翌月の初日から5年以内に請求を行う必要がある。
d 遺族年金の給付は、給付期間に制限がある。
(正解 ××〇〇)
ポイント2

医薬品副作用被害救済制度では、これまでは制度の対象とならない医薬品を問うものがほとんどだったのに対して、この問題では対象となる医薬品を聞いている。選択肢2にある「殺菌消毒剤」は、人体に直接使用しないものは対象ではないが人体に直接使用するものは対象になる。

問119  次の医薬品のうち、医薬品副作用被害救済制度の対象となるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 無承認無許可医薬品
2 殺菌消毒剤(人体に直接使用するもの)
3 殺虫剤・殺鼠剤
4 日本薬局方精製水
(正解 2)
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