登録販売者試験情報
三重県の登録販売者試験情報【令和6年】
試験に関するご質問は、以下記載の「担当部署」へご連絡ください。
三重県の最新試験情報傾向と対策を見る |
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試験日時 |
令和6年9月4日(水)午後0時30分~午後5時30分 |
会場 |
津市産業・スポーツセンター (メッセウイング・みえ) 三重県津市北河路町19-1 |
受験申請書受付期間 |
令和6年6月10日(月)~ 令和6年6月21日(金) ※郵送・持参 |
受験手数料 |
15,000円 |
合格発表 |
令和6年10月18日(金) |
三重県の試験情報 問い合わせ先 |
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担当部署 | 三重県 医療保健部 薬務課 薬事班 |
電話番号 | 059-224-2330 |
ホーム ページ |
https://www.pref.mie.lg.jp/YAKUMUS/HP/000261598_00002.htm |
三重県の試験情報 合格率推移 |
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受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和5年度合格情報 | 702 | 303 | 43.2% |
令和4年度合格情報 | 672 | 301 | 44.8% |
令和3年度合格情報 | 759 | 396 | 52.2% |
令和2年度合格情報 | 735 | 390 | 53.1% |
令和元年度合格情報 | 1020 | 484 | 47.4% |
平成30年度合格情報 | 930 | 411 | 44.2% |
平成29年度合格情報 | 833 | 428 | 51.4% |
平成28年度合格情報 | 624 | 332 | 53.2% |
平成27年度合格情報 | 463 | 252 | 54.4% |
平成26年度合格情報 | 209 | 100 | 47.8% |
平成25年度合格情報 | 249 | 138 | 55.4% |
平成24年度合格情報 | 219 | 131 | 59.8% |
平成23年度合格情報 | 262 | 137 | 52.3% |
平成22年度合格情報 | 337 | 190 | 56.4% |
平成21年度合格情報 | 305 | 129 | 42.3% |
平成20年度 第2回合格情報 | 270 | 146 | 54.1% |
平成20年度 第1回合格情報 | 673 | 468 | 69.5% |
令和1年度登録販売者試験三重県の傾向と対策
●表中の「難易度」は、☆の数でその目安を示しています。
・基本問題は☆
・選択肢のいくつかが基本を超える問題は ☆☆
・発展的な内容で解答するのが難しい問題は ☆☆☆
【第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問1 | 医薬品 | ☆ |
問2 | 医薬品のリスク評価 | ☆ |
問3 | 健康食品 | ☆☆ |
問4 | 免疫及びアレルギー反応について | ☆ |
問5 | 医薬品の副作用 | ☆ |
問6 | 医薬品の不適正な使用 | ☆ |
問7 | 医薬品の相互作用 | ☆ |
問8 | 一般用医薬品の販売に従事する登録販売者の対応 | ☆☆ |
問9 | 幼児の年齢区分 | ☆ |
問10 | 小児における医薬品の使用 | ☆ |
問11 | 高齢者における医薬品の使用 | ☆ |
問12 | 妊婦又は妊娠していると思われる女性における医薬品の使用 | ☆ |
問13 | プラセボ効果 | ☆ |
問14 | 医薬品の品質 | ☆ |
問15 | 一般用医薬品の定義 | ☆ |
問16 | 販売に従事する専門家が一般用医薬品を販売する時の情報提供 | ☆ |
問17 | サリドマイドについて | ☆ |
問18 | スモン及びスモン訴訟 | ☆ |
問19 | HIV訴訟における和解確認書 | ☆☆ |
問20 | クロイツフェルト・ヤコブ病 | ☆☆ |
第1章の出題傾向
全体的には基本問題からなっているが、その中に数題応用問題が含まれていた。まず問3で、「機能性表示食品は、疾病リスクの低減を図る旨の表示ができる」という設問がある。機能性表示食品は、健康の維持増進に役立つとか適するという表示ができるが、疾病リスクの低減を図るという表示はできない。正解は×。東海・北陸エリアに限らず健康食品の項目はレベルが高い傾向が続いている。問8では、センノシド、メトカルバモール、カフェインについて、登録販売者の対応の適不適が、また問10ではサリチルアミドを小児に使うときの注意が問われている。実際の医薬品成分の知識が第1章でも必要とされている。問19、20はHIV訴訟及びCJD訴訟をきっかけとして講じられた対策や制度について、空欄補充形式の出題。これは薬害の理解を深めるのに役に立つ良問だ。
ポイント1
キーワードが把握しにくく、つい読み飛ばしてしまいがちなところからの出題。空欄補充形式になっていて、入るべき用語を考えることになり、この問題を解くことにより手引きの文章を読むだけでは見えなかったポイントがつかめてくるのでは。
- 問19 HIV訴訟における和解確認書に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
和解確認書において、国(厚生大臣(当時))は、「再び本件のような医薬品による悲惨な被害を発生させるに至ったこと を深く反省し、その原因についての真相の究明に一層努めるとともに、安全かつ有効な医薬品を国民に供給し、( a )や 不良医薬品から国民の生命、( b )を守るべき重大な責務があることを改めて深く認識し、薬事法上医薬品の( c )の ため厚生大臣に付与された各種権限を十分活用して、本件のような医薬品による悲惨な被害を再び発生させることがないよ う、最善、最大の努力を重ねることを改めて確約する」としている。
【第2章 人体の働きと医薬品】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問1 | 消化器系 | ☆ |
問2 | 胃について | ☆ |
問3 | 大腸のつくりと働き | ☆ |
問4 | 胆嚢と肝臓 | ☆ |
問5 | 呼吸器系 | ☆☆ |
問6 | 循環器系 | ☆☆ |
問7 | 脾臓と腎臓 | ☆ |
問8 | 目、鼻及び耳 | ☆ |
問9 | 骨格系及び外皮系 | ☆☆ |
問10 | 交感神経が活発になっているときの効果器の反応 | ☆ |
問11 | 粘膜からの有効成分の吸収 | ☆☆ |
問12 | 薬の吸収、分布、代謝及び排泄 | ☆☆ |
問13 | 医薬品の体内での働き | ☆☆ |
問14 | 医薬品の剤形 | ☆ |
問15 | 全身的に現れる医薬品の副作用 | ☆ |
問16 | 精神神経系に現れる医薬品の副作用 | ☆ |
問17 | 全身的に現れる医薬品の副作用 | ☆☆ |
問18 | 消化器系に現れる医薬品の副作用 | ☆☆ |
問19 | 循環器系及び泌尿器系に現れる医薬品の副作用 | ☆☆ |
問20 | 皮膚に現れる医薬品の副作用 | ☆ |
第2章の出題傾向
難問といえるものはなく、やりやすい問題がほとんどを占めている。人体の構造と働きが10題、薬が働く仕組み4題、副作用6題と、単元ごとのバランスも取れている。応用問題は半数ほどあるが、1題に複数の分野を含んでいる総合問題が多い。腎臓・脾臓(問7)、肝機能障害・偽アルドステロン症・易感染性(問17)など。また、問2「 食道から送られてきた内容物は、胃の運動によって胃液と混和され、かゆ状となって小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留する」、問4「 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、再吸収されずに排泄される」など子細な知識を問うものも散在している。(胃内に滞留するのは数時間でいいかどうかまようところだが、これは〇。胆汁酸塩については腸肝循環されるので、×になる。)
ポイント1
次の問題は、骨格系と外皮系の2つの項目を融合させたもので、運動機能、造血機能、熱交換といった横断的な知識が問われている。
- 問9 骨格系及び外皮系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1 骨には、骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する運動機能がある。
- 2 血漿は、骨髄で産生される造血幹細胞から分化し、体内に供給されている。
- 3 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外へより多くの熱を排出する。
- 4 ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また、病原菌の体内への侵入が妨げられている。
【第3章 主な医薬品とその作用】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問21 | かぜ薬の配合成分とその配合目的 | ☆ |
問22 | アスピリンについて | ☆ |
問23 | 鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤 | ☆☆ |
問24 | 眠気を促す薬及びその配合成分 | ☆☆☆ |
問25 | 眠気防止薬について | ☆ |
問26 | 鎮咳去痰薬の配合成分 | ☆ |
問27 | 乗り物酔い防止薬の配合成分 | ☆☆ |
問28 | 鎮咳去痰薬に配合される生薬成分 | ☆☆☆ |
問29 | 口腔咽喉薬、うがい薬の配合成分 | ☆ |
問30 | 胃の薬の配合成分 | ☆ |
問31 | 健胃薬に配合される生薬成分 | ☆☆ |
問32 | 胃腸に作用する薬の配合成分 | ☆☆ |
問33 | 瀉下薬の配合成分 | ☆☆ |
問34 | 胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分 | ☆☆ |
問35 | 浣腸薬について | ☆ |
問36 | 駆虫薬の配合成分 | ☆☆ |
問37 | 強心薬の配合成分 | ☆☆ |
問38 | 血中コレステロールと高コレステロール改善薬の配合成分 | ☆☆ |
問39 | 貧血用薬の配合成分 | ☆☆ |
問40 | 循環器用薬に配合されるユビデカレノンについて | ☆☆ |
問41 | 痔及び痔疾用薬について | ☆ |
問42 | 婦人薬薬及びその適用対象となる体質・症状について | ☆ |
問43 | 婦人薬として用いられる漢方処方製剤 | ☆☆☆ |
問44 | アレルギー及び内服アレルギー用薬 | ☆ |
問45 | 鼻炎用点鼻薬について | ☆ |
問46 | 眼科用薬について | ☆ |
問47 | 眼科用薬の配合成分とその配合目的 | ☆ |
問48 | 外皮用薬の配合成分 | ☆☆☆ |
問49 | 外皮用薬の配合成分 | ☆ |
問50 | みずむしの要因及び剤形の選択 | ☆ |
問51 | 歯痛・歯槽膿漏薬 | ☆ |
問52 | 禁煙と禁煙補助剤 | ☆ |
問53 | ビタミンについて | ☆ |
問54 | 滋養強壮保健薬に配合されることがある生薬成分 | ☆ |
問55 | 生薬成分 | ☆☆☆ |
問56 | 消毒薬及び殺菌消毒成分 | ☆ |
問57 | 消毒薬の取り扱い上の注意 | ☆ |
問58 | 衛生害虫の種類と殺虫剤 | ☆☆☆ |
問59 | 尿中の糖・タンパク質値に異常を生じる要因 | ☆☆ |
問60 | 妊娠及び妊娠検査薬 | ☆ |
第3章の出題傾向
基本知識で対応できるものが半数、発展的な問題も半数という構成。漢方処方については、与えられた記述に当てはまるものを5つの選択肢から選択する形式のものが2題あり、「こむらがえり、筋肉の痙攣」「婦人薬で比較的体力がある人に適す」という特徴的なキーワードがなどが身についていれば比較的答えやすいものだった。生薬は6題あり、健胃薬、強心薬、鎮咳去痰薬などの分野からの出題で、基原を問うものが中心。難易度は高め。漢方・生薬以外で難度が高いもとして、衛生害虫が媒介する病原菌(問58)、尿中の糖・タンパク値に異常を生じる要因(問59)がある。
ポイント1
次の問題のaでは、コルチゾンに換算したときの数値に注意。またdの酸化亜鉛は収斂成分で、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成する。水分を保持する成分ではない。どちらも出題が稀な内容。
- 問48 外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。
- b ヨウ素系殺菌消毒成分は、外皮用薬として用いた場合でも、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
- c 非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であるジクロフェナクナトリウムは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。
- d 角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、酸化亜鉛が用いられる。
【第4章 薬事に関する法規と制度】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問21 | 医薬品医療機器等法第1条 | ☆ |
問22 | 一般用医薬品のリスク区分 | ☆☆ |
問23 | 一般用医薬品と要指導医薬品 | ☆☆ |
問24 | 登録販売者 | ☆☆☆ |
問25 | 医薬部外品 | ☆☆ |
問26 | 化粧品 | ☆☆ |
問27 | 栄養機能食品の注意喚起 | ☆☆ |
問28 | 保健機能食品等の食品について | ☆☆ |
問29 | 医薬品の販売業の許可 | ☆☆ |
問30 | 薬剤師不在時間 | ☆ |
問31 | 店舗販売業 | ☆☆ |
問32 | 配置販売業 | ☆ |
問33 | リスク区分に応じた情報提供 | ☆☆ |
問34 | 店舗販売における陳列 | ☆ |
問35 | 特定販売 | ☆ |
問36 | 濫用等のおそれがある医薬品に指定されている成分 | ☆ |
問37 | 医薬品の広告 | ☆ |
問38 | 医薬品等適正広告基準 | ☆ |
問39 | 行政庁の監視指導や処分 | ☆ |
問40 | 立入検査に係る罰則 | ☆☆ |
第4章の出題傾向
医薬品の分類、医薬部外品と化粧品、医薬品販売業の許可など、前半の項目で難易度が高い。いくつか例を挙げると、問24「 登録販売者とは、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとする者がそれに必要な資質を有することを確認するために都道府県知事が行う試験に合格した者をいう。」合格しただけではだめで、さらに販売従事登録を受けた者が登録販売者となるので×。問26「化粧品の効能効果の一つに、手足のかさつき・あれの緩和がある。」医薬部外品の効能効果としては認められるが化粧品では認められないので×。問31「 店舗管理者は、その住所地の都道府県知事にあらかじめ届出を行った場合を除き、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事する者であってはならない。」届出でなく許可が必要なので×。問33「 薬局開設者は、第1類医薬品を購入しようとする者から説明を要しない旨の意思の表明がなくとも、当該第1類医薬品が適正に使用されると認められると判断した場合には、必要な情報を提供せずに販売することが認められている。」意思の表明も適正に使用されるという判断も両方必要なので×。
ポイント1
次の中で分割販売についてのdは難問だ。法定記載事項のひとつに「厚生労働省令で定める事項」というのがある。規則210条第7号で定められていて、そこを見ると、分割販売される医薬品には「分割販売を行う者の氏名又は名称並びに分割販売を行う店舗の名称及び所在地」が記載されなければならないという規定がある。条文にさかのぼった知識が要求されている。
- 問29 医薬品の販売業の許可に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- a 医薬品医療機器等法第25条に規定される医薬品の販売業の許可には、店舗販売業の許可、 配置販売業の許可及び薬局の許可の3種類がある。
- b 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、許可の期間の経過によって、その効力を失う。
- c 配置販売業において、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することはできるが、販売のために医薬品をあらかじめ小分けすることはできない。
- d 店舗販売業において、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売する場合は、分割販売する店舗販売業者の責任において、その医薬品の容器等に「分割販売を行う者の氏名又は名称並びに分割販売を行う店舗の名称及び所在地」も記載しなければならない。
【第5章 医薬品の適正使用・安全対策】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問41 | 一般用医薬品の添付文書 | ☆ |
問42 | 一般用医薬品の添付文書に記載されている標識的マーク | ☆ |
問43 | 「してはいけないこと」について | ☆ |
問44 | 牛乳アレルギーの人は使用しないことと記載される対象成分 | ☆ |
問45 | 使用しないことと記載される基礎疾患と対象成分・薬効群 | ☆☆ |
問46 | 添付文書の記載事項 | ☆☆ |
問47 | 高齢者は相談することと記載される成分とその理由 | ☆☆☆ |
問48 | 重篤な光線過敏症が現れることがある対象成分 | ☆ |
問49 | 使用しないことと記載される成分と理由 | ☆ |
問50 | 出産予定日12週以内の妊婦がイブプロフェンを使用できない理由 | ☆☆☆ |
問51 | 一般用医薬品の製品表示 | ☆ |
問52 | 副作用報告の対象 | ☆ |
問53 | 副作用・感染症報告制度 | ☆☆ |
問54 | 医薬品・医療機器等の情報提供 | ☆ |
問55 | 医薬品の安全性速報 | ☆ |
問56 | 医薬品PLセンター | ☆ |
問57 | 一般用医薬品の安全対策 | ☆☆ |
問58 | 医薬品副作用被害救済制度の対象とならない医薬品 | ☆☆ |
問59 | 医薬品副作用被害救済制度の請求期限がない給付の種類 | ☆ |
問60 | 医薬品の適正使用及びその啓発活動 | ☆ |
第5章の出題傾向
「使用上の注意の記載とその対象成分」から6題の出題があった。牛乳アレルギーの人が使用できない成分(タンニン酸アルブミン)、重篤な光線過敏症の記載がある成分(ケトプロフェン)といった基礎的な問題もある一方で、高齢者がスコポラミンやグリセリンを使う場合相談しなければならない理由(問47)、出産予定日12週以内の妊婦がイブプロフェンを使用できない理由(問50)はどちらも難問だ。特に問50では糖代謝抑制、妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮、子宮収縮の抑制といった専門的な用語の正否を検討しなければならない空欄補充問題になっている。
ポイント1
添付文書の構成についての次の問題では、b、dに重要な論点を含んでいる。添加物は、用途名で記載されていたり、その他として記載されたりすることがある。すべて記載されるのではない。また、相談窓口は製造販売業者の担当部門の名称、電話番号、受け付け時間が記載される。
- 問46 一般用医薬品の添付文書の記載事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a 効能又は効果については、「適応症」として記載されていることがある。
- b 添加物については、その名称および分量をすべて記載しなければならない。
- c 医薬品の使用のみに頼ることなく、日常生活で心がけるべきことなど、症状の予防・改善につながる事項について記載されていることがある。
- d 消費者相談窓口として、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の担当部門の電話番号、受付時間等を記載しなければならない。
平成30年度登録販売者試験
三重県の傾向と対策
●表中の「難易度」は、☆の数でその目安を示しています。
・基本問題は☆
・選択肢のいくつかが基本を超える問題は ☆☆
・発展的な内容で解答するのが難しい問題は ☆☆☆
●2018年3月に改訂された「試験問題の作成に関する手引き」からの出題については、
表中の「出題のテーマ」に をつけています。
【第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問1 | 医薬品 | ☆ |
問2 | 健康食品 | ☆ |
問3 | 医薬品のリスク評価 | ☆ |
問4 | 医薬品の副作用 | ☆ |
問5 | アレルギー | ☆ |
問6 | 登録販売者が購入者に行った対応 | ☆ |
問7 | 相互作用 | ☆ |
問8 | 医薬品の副作用 | ☆ |
問9 | 小児の医薬品の使用 | ☆ |
問10 | 小児の医薬品の使用 | ☆ |
問11 | 高齢者の医薬品の使用 | ☆ |
問12 | 医薬品の使用 | ☆ |
問13 | プラセボ効果 | ☆ |
問14 | 医薬品の保管及び品質保持 | ☆ |
問15 | 一般用医薬品販売時の専門家の対応 | ☆ |
問16 | 一般用医薬品の販売時のコミュニケーション | ☆ |
問17 | 一般用医薬品の定義 | ☆☆ |
問18 | HIV訴訟 | ☆☆ |
問19 | サリドマイド | ☆ |
問20 | 薬害訴訟 | ☆ |
第1章の出題傾向
基本知識があれば無理なく解くことができる出題であった。注意したいのは、空欄を補充する形式の問題が4問あること。選択肢が迷いやすくできているので正確な用語を身につけることが正解への道である。
ポイント1
次の問題はその中の一つ。WHOによる副作用の定義であるが、ここでは3つある空欄の中でも特にcに入れる字句が「かつ」と「又は」のどちらなのかが迷うところ。見極める正確さが試されている。
- 問8 医薬品の副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
- 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、( a )、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に( b )用いられる量で発現する医薬品の有害( c )意図しない反応」とされている。
-
a b c 1 診断 通常 かつ 2 検査 通常より多く かつ 3 検査 通常より多く 又は 4 診断 通常より多く かつ
【第2章 人体の働きと医薬品】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問1 | 消化器系 | ☆ |
問2 | 肝臓、胆嚢及び胆汁 | ☆ |
問3 | 大腸 | ☆ |
問4 | 呼吸器系 | ☆ |
問5 | 循環器系 | ☆ |
問6 | 血液 | ☆ |
問7 | 泌尿器系 | ☆ |
問8 | 目 | ☆ |
問9 | 耳 | ☆ |
問10 | 外皮系 | ☆ |
問11 | 骨格系 | ☆ |
問12 | 骨格筋 | ☆ |
問13 | 中枢神経系及び末梢神経系 | ☆ |
問14 | 薬の代謝及び排泄 | ☆ |
問15 | 消化管吸収 | ☆ |
問16 | 医薬品の使用方法 | ☆ |
問17 | 全身的に現れる医薬品による副作用の症状 | ☆ |
問18 | 消化性潰瘍及びイレウス様症状 | ☆☆ |
問19 | 間質性肺炎 | ☆ |
問20 | 医薬品の副作用 | ☆☆ |
第2章の傾向と対策
「人体の構造と働き」から13問、「薬が働く仕組み」からは3問、「症状からみた主な副作用」からは4問という配分であり、ほとんどすべての項目から出題されている。角質層でのケラチンとセラミドの役割(問10)、耳に関して耳石器官と半規管の区別(問10)など気を付けないといけない細かなものもあるが、全体的に基本内容を問うものであった。骨格系から複数出題があるのは珍しい(問11、12)。そのうち1題は収縮性の低下についての空欄補充の形式である。手引き集の基本事項を丁寧に読み込んでいく学習が大切である。
ポイント1
次の副作用の問題では、消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織の障害であり、自覚症状がないこともある、という理解がポイントである。
- 問78 消化性潰瘍及びイレウス様症状(腸閉塞様症状)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a 消化性潰瘍は、大腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
- b 消化性潰瘍では、必ず自覚症状があり、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
- c イレウス様症状(腸閉塞様症状)が悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈することがあるが、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行することはない。
- d 小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、イレウス様症状(腸閉塞様症状)の発症リスクが高い。
【第3章 主な医薬品とその作用】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問21 | かぜ | ☆ |
問22 | かぜ薬の配合成分とその作用の関係 | ☆ |
問23 | 解熱鎮痛薬の働き | ☆ |
問24 | 解熱鎮痛薬の配合成分 | ☆☆ |
問25 | 眠気を促す薬及びその配合成分 | ☆☆ |
問26 | めまい及び鎮暈薬 | ☆ |
問27 | 小児鎮静薬及びその配合成分 | ☆☆☆ |
問28 | 鎮咳去痰薬に配合される成分 | ☆ |
問29 | 鎮咳去痰薬として用いられる漢方処方製剤 | ☆☆ |
問30 | 口腔咽喉薬及びうがい薬 | ☆ |
問31 | 胃腸に作用する薬及びその配合成分 | ☆ |
問32 | 瀉下薬の配合成分 | ☆ |
問33 | 胃腸鎮痛鎮痙薬の使用及び受診勧奨 | ☆☆ |
問34 | 浣腸薬及びその配合成分 | ☆ |
問35 | 駆虫薬及びその配合成分 | ☆☆ |
問36 | 強心薬の配合成分 | ☆ |
問37 | コレステロール | ☆ |
問38 | 貧血用薬の配合成分 | ☆☆ |
問39 | 痔の薬及びその配合成分 | ☆ |
問40 | 外用痔疾用薬の配合成分 | ☆ |
問41 | 泌尿器用薬として用いられる漢方処方製剤 | ☆☆ |
問42 | 婦人薬及びその配合成分 | ☆ |
問43 | 構成生薬としてダイオウを含有する医薬品 | ☆☆ |
問44 | アレルギー及びアレルギー用薬 | ☆☆ |
問45 | 鼻炎用点鼻薬及びその配合成分 | ☆ |
問46 | 点眼薬 | ☆ |
問47 | 眼科用薬の配合成分 | ☆☆ |
問48 | きず口等の殺菌消毒薬の配合成分 | ☆ |
問49 | 外皮用薬の配合成分 | ☆☆ |
問50 | 毛髪用薬の配合成分 | ☆☆ |
問51 | 歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分 | ☆ |
問52 | 口内炎及び口内炎用薬 | ☆ |
問53 | ニコチン及びニコチンを有効成分とする禁煙補助剤 | ☆☆ |
問54 | 滋養強壮保健薬の配合成分 | ☆☆ |
問55 | ビタミン主薬製剤の配合成分とその配合目的との関係 | ☆☆☆ |
問56 | 漢方処方製剤 | ☆ |
問57 | 感染症の防止及び消毒薬 | ☆ |
問58 | 衛生害虫と殺虫剤・忌避剤及びその配合成分 | ☆☆ |
問59 | 一般用検査薬 | ☆ |
問60 | 妊娠検査薬 | ☆ |
第3章の出題傾向
基本問題をベースに、やや高度な問題をところどころにちりばめる構成になっており、難易度のバランスがよく、受験生の実力を見極めようとする工夫が感じられる。漢方や生薬も扱われているが基礎的であり、かえって漢方や生薬以外の成分について難度が高いものが多い。
出題範囲も幅広い。どちらかといえばマイナーであると思われる毛髪用薬、歯痛・歯槽膿漏薬、口内炎用薬などからの出題もある。
また、インスリン製剤を使用している人は禁煙補助剤を使用できるか(問53)、ガンマ‐オリザノールとビタミンEは組み合わせて配合されるか(問54)、ヨウ素はビタミンCと反応して殺菌作用が増強するか減弱するか(問29)など、複数の成分どうしの相互作用について問うものが多かったのが印象的。
ポイント1
次の貧血用薬の問題では、鉄そのものではなく、補助的な成分であるコバルト、マンガン、銅、葉酸の配合目的が問われている。これらの成分は造血機能を高めるために配合されているのは確かだが、鉄を吸収されやすい状態に保つものは葉酸なのか、エネルギー合成を促進する作用があるものはマンガンなのか、その知識があるかどうかが決め手となる。
- 問38 貧血用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1 骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
- 2 補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
- 3 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ目的で、葉酸が配合されている場合がある。
- 4 エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。
ポイント2
次の問題では、生薬成分であるケイガイの基原とともに、メチルエフェドリンに痒みを抑える作用があるかどうかの正誤の判断が難しい。
- 問44 アレルギー(過敏反応)及びアレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- a 皮膚症状が治まると喘息が現れるというように、種々のアレルギー症状が連鎖的に現れる場合は、一般用医薬品によって一時的な対処を図るよりも、医療機関で総合的な診療を受けた方がよい。
- b メチルエフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用により痒みを鎮める効果を期待して、アレルギー用薬に用いられることがある。
- c ケイガイは、モクレン科のタムシバ等の蕾を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待してアレルギー用薬に用いられることがある。
- d プソイドエフェドリン塩酸塩は依存性のない成分であり、長期連用が推奨される。
ケイガイは、シソ科のケイガイの花穂を基原とする。 モクレン科のタムシバ等の蕾を基原とする生薬はシンイである。
【第4章 薬事に関する法規と制度】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問21 | 医薬品医療機器法第1条 | ☆ |
問22 | 医薬品 | ☆☆ |
問23 | 一般用医薬品のリスク区分 | ☆☆ |
問24 | 一般用医薬品の直接の容器又は被包に記載される事項 | ☆ |
問25 | 医薬部外品 | ☆ |
問26 | 栄養機能食品 | ☆ |
問27 | 医薬品の販売業の許可 | ☆ |
問28 | 薬局 | ☆ |
問29 | 店舗販売業 | ☆☆ |
問30 | 配置販売業 | ☆☆ |
問31 | 医薬品の販売方法 | ☆☆ |
問32 | 医薬品の陳列方法 | ☆☆ |
問33 | 店舗販売業者の掲示事項 | ☆☆ |
問34 | 特定販売 | ☆ |
問35 | 医薬品医療機器法施行規則第15条第1項及び2項 | ☆☆☆ |
問36 | 化粧品の効能効果として認められていないもの | ☆☆ |
問37 | 医薬品の広告 | ☆ |
問38 | 医薬品等適正広告基準 | ☆ |
問39 | 医薬品の適正な販売方法 | ☆ |
問40 | 行政庁の監視指導及び処分 | ☆☆ |
第4章のポイント
基本問題から応用問題まで難易度の幅が非常に広がった作問であった。出題分野についても偏りがなく全範囲が扱われている。
ハイレベルな問題としては、一般用医薬品のリスク区分に応じた表示義務についての問23、医薬品の陳列方法の問32、化粧品の効能効果として表示が認められていないものを選ぶ問36などがある。また、問35にある、資格者が付ける名札の区別についての条文問題は新傾向である。
ポイント1
問35は、施行規則の条文穴埋め。実務に従事する登録販売者が付ける2種類の名札の違いについてで、年数計算の仕方まで知っているかがポイントとなる。このような規定が、手引き改訂によって新しく加わっていることを見逃してはならない。
- 問95 医薬品医療機器等法施行規則第15条第1項及び第2項の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
- 第十五条 薬局開設者は、薬剤師、登録販売者又は一般従事者(その薬局において実務に従事する薬剤師又は登録販売者以外の者をいう。第十五条の八第一項において同じ。)であることが容易に判別できるようその薬局に勤務する従事者に名札を付けさせることその他必要な措置を講じなければならない。
2 薬局開設者は、過去( a )のうち薬局、店舗販売業又は配置販売業において一般従事者(その薬局、店舗又は区域において実務に従事する薬剤師又は登録販売者以外の者をいう。)として薬剤師又は登録販売者の管理及び指導の下に実務に従事した期間及び登録販売者として業務(店舗管理者又は区域管理者としての業務を含む。)に従事した期間が( b )して( c )に満たない登録販売者が付ける前項の名札については、その旨が容易に判別できるよう必要な表記をしなければならない。 -
a b c 1 五年間 通算 二年 2 五年間 通算 一年 3 五年間 連続 二年 4 三年間 通算 二年 5 三年間 連続 一年
ポイント2
次の問題は、医薬品の陳列方法について。基本中の基本であるが、問題肢bは迷った受験生が多いのではないだろうか。手引き改訂で、偽造医薬品の流通防止のためにできた新しい制度であり、「医薬品の購入等に関する記録」の項目に記載されている。「リスク区分に応じた陳列」を読んでも見つからないので、注意したい。
- 問92 医薬品の陳列方法等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a 薬局開設者は、医薬品を他の物と区別して貯蔵し、又は陳列しなければならない。
- b 店舗販売業者は、医薬品の貯蔵設備を設ける区域に立ち入ることができる者を特定しなければならない。
- c 配置販売業者は、第1類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品を区分ごとに配置しなくてもよい。
- d 店舗販売業者は、一般用医薬品を販売しない時間であっても、第3類医薬品を通常陳列し、又は交付する場所を閉鎖する必要はない。
【第5章 医薬品の適正使用・安全対策】
問題 | 出題のテーマ | 難易度 |
---|---|---|
問41 | 一般用医薬品の添付文書 | ☆ |
問42 | 「糖尿病の診断を受けた人は相談すること」と記載されない成分 | ☆ |
問43 | 一般用医薬品の保管及び取り扱い上の注意 | ☆ |
問44 | 一般用医薬品の製品表示 | ☆ |
問45 | 一般用医薬品の添付文書における「使用上の注意」の記載 | ☆ |
問46 | 一般用医薬品の添付文書 | ☆☆ |
問47 | 「連用に関する注意」及びその理由 | ☆☆ |
問48 | 一般用医薬品の添付文書の記載事項 | ☆ |
問49 | 医薬品副作用被害救済制度 | ☆ |
問50 | 「乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載される成分 | ☆ |
問51 | 医薬品副作用被害救済制度の給付 | ☆ |
問52 | 「心臓病の診断を受けた人は相談すること」と記載される成分 | ☆☆ |
問53 | 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 | ☆☆ |
問54 | 「相談すること」と記載される症状と成分との関係 | ☆☆☆ |
問55 | 一般用医薬品の主な安全対策 | ☆ |
問56 | 「長期連用しないこと」と記載される成分 | ☆☆ |
問57 | 一般用医薬品の主な安全対策 | ☆ |
問58 | 一般用医薬品の製品表示 | ☆ |
問59 | 製造物責任法 | ☆☆ |
問60 | 製造販売業者が15日以内に副作用報告をしなければならない事例 | ☆☆☆ |
第5章の出題傾向
一般に第5章は、別表5-1と別表5-2にある「主な使用上の注意の記載とその対象成分」からの出題が難易度を押し上げることが多いが、北陸東海ブロックも例外ではなく、問52、54、56は難易度が高いものであった。また添付文書についての問46もあまり先例のない出題でハイレベルである。ただこれらを除けば問題全体の半分以上は基礎的な問題からできている。難しくはないが、油断はできない、というのが今年度の第5章の特徴ではないだろうか。
ポイント1
次は添付文書に関する問46である。「誤りやすい使用方法の指摘」や「効能効果に関連する注意事項」はどの位置に記載されるかという子細な知識が問われている。
- 問106 人体に直接使用しない検査薬等を除く一般用医薬品の添付文書に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1 医薬品の添付文書の内容は必要に応じて随時改訂されており、重要な内容が変更された場合は、改訂年月を記載するとともに改訂された箇所を明示することとされている。
- 2 医薬品の添加物は、それ自体積極的な薬効を期待して配合されているものではないため、添付文書に成分名が記載されることはない。
- 3 誤りやすい使用方法の指摘がある場合は、用法及び用量の項目に続けて、これと区別して記載される。
- 4 効能又は効果に関連する注意事項がある場合は、効能又は効果の項目に続けて、これと区別して記載される。
ポイント2
次の問53は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度についてである。この項目は必出であるが、成立する歴史的な経過まできいてくる問題はあまりない。
- 問113 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- a 1967年3月より、約3000の医療機関をモニター施設に指定して、厚生省(当時)が直接副作用報告を受ける「医薬品副作用モニター制度」としてスタートした。
- b 1978年8月より、約3000のモニター薬局で把握した副作用事例等について、定期的に報告が行われるようになった。
- c 2002年7月に薬事法が改正され、医師や薬剤師等の医薬関係者による副作用等の報告が義務化された。
- d 2006年6月の薬事法改正による登録販売者制度の導入に伴い、登録販売者が本制度に基づく報告を行う医薬関係者として位置づけられた。